第185回  COLLEZIONE / RICCARD FOGLI

1.STORIE DI TUTTI GIORNI / 2.E L'AMORE / 3.CHE NE SAI / 4.NON MI LASCIARE / 5.ALLA FINE DI UN LAVORO / 6.MALINCONIA / 7.IO NOI / 8.SCENE DA UN AMORE / 9.TI AMO PERO / 10.L'AMORE CHE VERRA

さて、このTHIS IS POP!のコーナーも、(前回は他のコーナーとのマルチポストでしたし、)ずいぶんとお休みしてしまいましたね。(^^;

復活の今回選んだのは、リッカルド・フォッリのベスト・アルバムです。彼の経歴については、ヨーロッパのプログレ・ファンかイタリアン・ポップス・ファンならとっくにご存じかも知れませんね。彼は、あのI POOH(いまだに健在です!)の初代ベーシスト兼ヴォーカリストだったのです。

で、このアルバムは彼がサンレモ音楽祭で優勝した時に出されたアルバムのCD化だと思われます。日本でも82年にM1(邦題「過ぎゆく日々の物語」)のタイトルで同じジャケット写真のLPがリリースされまして、それは(77年のサンレモ音楽祭優勝のホモ・サピエンスのアルバムと共に)僕の愛聴盤の1枚となっていました。僕はその後、彼のベスト盤を1枚ゲットしたのですが、それには僕の大好きなM5が入っておらず、楽曲的にも疑問の残る選曲のものでした。

ところが、年末のあるレコード屋のバーゲンコーナーに、このCDが眠っていたのです。(思えば、ホモサピエンスのCDをゲットしたのも同じ店のバーゲンコーナーでしたから、偶然とは言え不思議なものです。)しかも、選曲はLPと全く同じです。僕はLPの解説書を片手に、CDをトレーに乗せました。

M1はサンレモ優勝曲だけあって、派手なアレンジ、哀愁のメロディー、弾けるリズムと、売れる要素はすべて詰まっています。(^^)でも、歌詞はなんだか生活哲学的でもあり、イタリアの伊達男風のイメージ(独断と偏見ですが(笑))が浮かんできます。一般的には一番のオススメですね。

M2は、歌い上げられるタイプのバラード・ナンバーです。感動的なメロディーに乗って歌われる熱愛の歌ですね。M3は、地中海音楽の香りもするバラード・ナンバーです。美しいメロディーの主旋律と、リズミックで民謡っぽい感じもするリフレインとの対比が面白いです。そしてM4は、大らかなメロディーの曲です。内容的には失恋の痛手を独り癒す男という感じですけどね。このあたりの構成は、スローな曲が続くので一工夫ほしかったところです。

で、M5です。僕がこのアルバムを取り上げた一番の理由がこの曲なんですね。ほとんど終わっている恋について語る男の歌ですが、リズムもあり、メロディーは美しさも哀愁もたっぷりで、これまた文句のつけようのない曲です。個人的には一番のお気に入りですし、最高の楽曲のひとつだと思っています。オリジナルのLPでは、これでA面が終わります。

M6は、当時の彼の最大のヒット曲だそうです。メジャーだけど適度に哀愁味のあるメロディーに軽快なリズムの曲で、ヒットしたのもよくわかる曲ですね。そしてM7です。地味だけど本当にメロディーの美しいバラードです。ピアノとベースで歌われる導入部からだんだん楽器が増えてきて盛り上がっていきます。いい曲ですよ、ホント。

M8は、リズムのはっきりしたミッド・テンポの曲です。彼女に愛を告げるのに、彼女を持ち上げながら、自分の気持ちはオブラートにくるんでさり気なく匂わせ、最後にストレートに口説くという、なんかこっちが照れちゃいそうな歌詞ですけどね。(^^;

M9もミッド・テンポの曲です。使っている楽器は普通のバンドの楽器ばかりですが、ちょっぴり民謡っぽい印象を受けるアレンジですね。伸びやかなメロディーが心地よい佳曲です。歌詞の面では、本当にストレートなラヴソングなんですけどね。

M10は、ラストナンバーだけあって、リズムもメロディーも揃っている曲が配置されています。歌詞に歌われている彼女は、自由奔放に生きている姿が伝わってきます。そんなタイプの彼女のことを歌っているのはこの曲だけではないのですが、イタリアの女の人のイメージって、そんな感じなのでしょうか?(笑)ベタなバラードでアルバムを終わらせないところがちょっと粋ですね。(^^)

ということで、実力のあるアーティストの脂がのっている時のベスト盤ですから、内容は悪いはずはありません。特に、先述のM5は、多くの人(メロディー派の人は特に)に聴いてもらいたい曲だと思っています。

では、また次回に。

< COLLEZIONE / RICCARD FOGLI / CGD / 9031 71290-2>


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