第183回 HAPPY BIRTHDAY / PILLBUGS

 1.Happy Birthday / 2.Life As it Happens Pt. 1 / 3.The World's Most Harmless Vilain / 4.Your Taste is Mellow / 5.Life As it Happens Pt. 2 / 6.Wild Bird / 7.All in Good Time / 8.Delicious / 9.Feeding Seagulls / 10.Climbing the Walls / 11.Life As it Happens Pt. 3 / 12.I Wake Up / 13.Peasant Girls / 14.Alluring Martha / 15.And the Days Go By / 16.Life As it Happens Pt. 4 / 17.Daddy's Perfect Little Girl / 18.Gus of the Fire Brigade / 19.Here We Go Again (Like Two Leaves in the Wind) / 20.Hold Me So Near

さて、今回は、とうとうリリースされたピルバグズのサードアルバムです。セカンドのリリースの時には、レーベル変更の影響もあり、かなり待たされた感のあるピルバグズですが、約1年4ヶ月ぶりになるこのサードは、すんなりとリリースされました。(^^)曲目を見ると、最近書かれた曲ばかりではないようで、前からライヴでやっていた曲も含まれています。そのあたりが、アルバムのリリースが早かった理由のひとつかもしれませんね。

では、聴いていきましょう。

逆回転の音で始まるタイトル・トラックのM1は、ミッド・テンポのサイケデリックな曲ですね。でも、歌われるメロディーの質にびっくりしました。本当に凄くいい曲なんですよ。コーラス・ワークもビートルズを彷彿させてくれます。ピルバグズの基本的パターンと言えばそうなのですが、楽曲もアレンジも文句なしですね。切れ目なく続くM2はインタリュードですね。

ポップで軽快なロックン・ロールのM3は、まるでポール・マッカートニー(時代で言うとヘルプくらいの時期かな?)というメロディーが泣かせてくれます。これまたいい曲ですね。ミドル8のメロディーとワウワウギターも印象的です。最高!

M4もビートルズを彷彿させる曲ですね。メロディーもハーモニーもポップで素晴らしい曲です。後半のシンセサイザーも印象的ですね。M5も再びインタリュードです。M6の出だしは、中期ビートルズのジョージの曲を彷彿させてくれます。(タブラとシタールの感じですね。)でも、サビはポップなメロディーを活かした展開となっています。

M7は、哀愁のメロディーに、スパイスとしてサヴォイ・トラッフルを絡め、チープなキーボードでまとめてみましたって感じの曲です。メロディー、アレンジともに、僕のツボに完全にはまってしまいました。当然、イチオシの曲です。(^^) アコースティックなM8は、スライドギターを隠し味にして、ポールの小品風に仕上げられています。

M9は、劇的なアレンジですね。せつないメロディーとキーボードとの絡みはいい感じです。昔のピルバグズのイメージに近い曲ですが、ピンク・フロイドなどの叙情派プログレ風味の強い曲です。M10は、60年代風のリフが印象的なロック・ナンバーです。でも、サビの爆発的な盛り上がりは迫力がありますし、後半のシー・エミリー・プレイを彷彿させるリフのインスト・パートもサイケデリックです。カッコいいね、これ。

M11は、またまたインタリュードですね。M12は、サイケデリックなナンバーです。メロディーはタートルズあたりの香りもしますね。フルート・ソロあたりはムーディーズへのオマージュでしょうか?M13は、ストレートで軽快なポップ・ナンバーです。キャッチーなメロディーの後に出てくる、必殺の胸キュン・メロのサビが素晴らしいですね。ありえないけど、シングル切るならこの曲かな?

M14は、アコギのバックで唸っているベース・ラインが耳に残りますね。この曲も、これまでのピルバグズのイメージに近い感じがするサイケデリック・ナンバーです。ストリングス(キーボード)の使い方が絶妙です。M15は、アコギのイントロから、軽くパーカッションが入り、哀愁のメロディーが歌われていきます。昔の(マカロニ・ウエスタンとかの)サントラとかCMソングを思い起こさせてくれますね。M16は、アルバム最後のインタリュードですね。今まででは一番派手かもしれません。

M17は、繊細なメロディーの曲です。歌い方とかは、やはりポールみたいですね。(僕は、それよりもカシム・サルトンに近いものを感じましたけどね。)ビートルズ色の強い曲です。M18は、サイケ−プログレ風の曲です。初期のピンクフロイドの香りもしてきますね。加部さん(マー坊)のごとく走り回って唸りまくるベースラインが最高にカッコいいですし、クールなオルガンの音もいい感じです。

M19は、リリカルなバラード・ナンバーです。繊細で美しいメロディーが切々と歌い上げられ、それにストリングスが絡んでいくという、バラードの極致ですね。いい曲です。後半は徐々に盛り上がっていき、プログレ風になっていきますね。

ラストのM20は、軽快なポップ・チューンです。メロディーとハーモニーが最高に素晴らしいですね。「WORDS OF LOVE」みたいなメロディーのAパートと、リンゴみたいな(リミッターぎんぎんの)ドラムの音色が印象的です。曲の最後に、アルバムのオープニングにも出た逆回転のSEが入り、それが突然切れると共に、アルバムも終わりを告げるのです。心地よい余韻を残したままに。

なんか、絶賛ばかりの文章になってしまい、すみません。(^^; でも、(セカンドも良いアルバムではあったのですが、)このアルバムのできは名盤の誉れ高いファーストに匹敵すると思います。ビートルズ−サイケデリック−−ブリティッシュ・ポップ路線は満開で、さらにプログレ風味を増して、1枚にまとめられて、本当に素晴らしいアルバムとなりました。はっきり言って、傑作だと思います。

ということで、ポップ・フリークなら、絶対に聴いてくださいね。(そうそう、まだ聴いたことがない人は、ファーストも一緒にゲットしておいてね。)

なお、pillbugsのCDは、広島のバックステージ・レコードでも取り扱っています。このサードは、現在の「一押し」アルバムになっていますので、海外からの購入に抵抗のある人は問い合わせてみてくださいね。

では、また次回に。

< HAPPY BIRTHDAY / PILLBUGS / US/ PROVERUS / PR-00132 >


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