第181回 Komazawa Park / noblynne

 1.this is noblynne / 2.Hello / 3.thank You / 4.A Friend Of Mine / 5.Lilly Online / 6.Horizon / 7.You Give Me Your Hey / 8.the tracks of My tears / 9.She Is A Rainbow / 10.Beyond the Sea / 11. this Way

今回紹介するのは、日本のインディーズアーティストの「noblynne」のファースト・アルバムです。noblynneさんは、しばらく前にうちのHPのパティオにも来てくださったので、覚えていらっしゃる人もいるのではないかと思います。

 そんな風にnoblynneというアーティストのことを知ったのですが、MP3サイトで彼の曲をダウンロードして聴いてみたとき、最初に一発でハマってしまったのがM5でした。で、すぐに彼のCDを入手しました。

 届いたCDは、インディーズというか、自主制作盤のようですが、ジャケットも丁寧に作られていますし、ライナーもついているという、値段が信じられないくらいしっかりとした造りになっています。(まあ、ライナー執筆者の名前が「渋谷陽三」となっているのが、また茶目っ気たっぷりですけどね。→本当に「渋谷陽三」さんでしたら、ごめんなさいね。)

 肝心の楽曲ですが、アーティスト名を見たら判るとおり、(フォーク風のジャケット写真とは違って(笑))ポップ・センスに溢れた弾けるような楽曲がびっしりと詰まっています。何よりも、ここしかないタイミングで入ってくる楽器の音が痛快ですね。

 M1は、イントロダクションです。ほとんどELOかバグルスかYMOかという感じですが、そのままELO風シャッフル・ナンバーのM2へと繋がっていきます。コーラスも見事に計算し尽くされていますし、文句なしのオープニングだと思います。

 M3はモータウン・ビートがゴキゲンな曲です。ロックパイルの「heart」を彷彿させてくれます。ギター・ソロもすばらしいですね。M4は、オーソドックスなパワー・ポップ・チューンです。間奏のハーモニー・ツインもいい感じですね。

 さて、件のM5です。僕は、即座にロックパイルの「now and always」を思い浮かべたのですが(ラーズのthere she goesという説もあるそうです)、60年代風の12弦の響きを活かした、甘酸っぱくも美しい曲ですね。この曲のメロディーは最高です。(^^)20回くらい繰り返して聴いても全然大丈夫ですね。個人的には、この曲が素敵すぎて、ほかの曲の印象が薄くなってしまったくらいですよ。

 M6は、ちょっぴりエレ・ポップ風の味付けですね。バグルスやヒューマンリーグのように聞こえます。M7は、ふたたびオーソドックスなパワーポップ・ナンバーです。ジョン・エントウィッスルばりに鳴りまくるベースが爽快ですね。

 M8も、弾けるようなパワー・ポップ・チューンです。この曲あたりはコレクターズに近い印象も受けますね。タイトルは、当然、あの名曲へのオマージュでしょう。チェンバロの音が印象的なM9は、ソフトロック+ビーチボーイズへのオマージュというところでしょうか。コーラス・アレンジは、ピカデリーサーカスを彷彿させてくれますね。間奏のドラムのリミッターのかかり方とか、ほんとにたまりません。

 M10は、ギターのアルペジオが印象的ですね。軽やかなポップ・チューンで、最近のポップ・アーティストのような香りが強い曲ですね。それにしても、このオルガンの音は.....ホント、やってくれますねぇ。(笑) ラストナンバーのM11は、フェイド・インで入ってきます。ファンタスティックなAメロの後、サビでは80年代のビート・バンド風のノリが聴かれます。クイーンやなんやかやと「詰め込みすぎ」になる、そのほんの一歩手前で踏みとどまっているアレンジも見事ですね。そして、またM1のリプライズが現れ、最後までポップにアルバムは終わっていきます。

ということで、最高に良質のポップ・ナンバーでいっぱいのアルバムだと思います。(若干、後半の曲などでは音程の危なっかしいところもあるにはあるのですが、それも気にならない完成度だと言えると思います。)値段も安いですし、うちのパティオのnoblynneさんの書き込みからリンクを辿っていけば、CDを入手できるページにも行けますので、このレビューで少しでも興味が湧いた人はぜひゲットしてみてくださいね。

では、また次回に。

< Komazawa Park / noblynne / JPN / ?? / nonumber >


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