第179回 PAST PERFECT TENCE / THE RAVES

 1.EVERY LITTLE BIT HURTS / 2.C'EST LA VIE / 3.MAKE UP YOUR MIND / 4.NOW YOU'VE REALLY DONE IT / 5.I CAN'T TAKE ANYMORE / 6.WHATEVER SHE SAYS / 7.I BET YOU'RE LONELY TOO / 8.CALLING YOUR NAME / 9.IT DON'T MATTER AT ALL / 10.WHEN SHE'S GONE / 11.TO YOUR FACE / 12.NEVERMORE / 13.ANY WAY YOU CAN / 14.MY, MY, MY / 15.TONIGHT IT'S GONNA BE GREAT / 16.CHASTITY

 今回紹介するのは、ブリティッシュ・ビートの影響の強いポップバンドのレイヴスです。(パワーポップ本にも載っているので、もしかしたらご存じの方もいるでしょう。)

彼らのCDは入手が難しい(なんせ、CD番号すらないのです)のですが、ふとしたことから通信販売で買えるということがわかり、早速手に入れました。ずっと前に彼らのHPの注文フォームで注文しようとした時には、リンクが切れていて注文できなかっただけに、手元に届いた時には大喜びでしたよ。(^^)

ただ、NOT LAME系のCDには多いのですが、ジャケが本当にちゃちくて情けないのです。今回の画像は、HPから拾ってきたジャケ画像のほうで載せています。(実際のジャケを見たい人は、カーソルを画像に持ってきてみてね。(^^;)
まあ、盤の方はCDRではなくプレス盤のようですので、よしとしましょうか。

肝心の中身の方ですが、これは素晴らしいものになっています。いろんな年代の曲が入っているようで、曲想もいろいろあったりしますので、それがまたバンドの懐の広さを示すようですね。

M1は、ビートの効いたポップ・チューンです。12弦の音が目立つのですが、ブリティッシュ・ビートよりも少し新しめの触感の音ですね。でも、エンディングはしっかりビートルズしています。(^^;M2もまた、ビートの効いたナンバーですね。メロディーもコーラスもキャッチーでポップです。

M3は、軽やかなポップ・ナンバーです。メロディーもコーラスも甘酸っぱく、まるで70年代サーチャーズのような感じの曲です。M4では、エッジの効いたギターが聞かれます。彼ら流のロックン・ロール・ナンバーですね。バッドフィンガーっぽい感じもしますね。

M5はブギー調のロック・チューンなのですが、どことなくネオ・ロカの香りも感じてしまいます。間奏のギターもカッコいいですよ。M6は、チープなキーボードの音が印象的ですね。この曲はニュー・ウェーヴっぽい感じがしますし、こういう曲にはチープなサウンドがハマっています。(^^)

M7は、オーソドックスなアメリカン・ポップ・ナンバーです。弾けるリズムに楽しいメロディーが載っかっていますよ〜。M8は、再びポップなロックン・ロールです。後からまた触れるのですが、なんとなくバッヂのサウンドに似ているように思います。(まあ、同じルーツを持つ人たちの作ったビート・ナンバーですから、似ていても当然ですよね。(笑))

16曲入りなのでここからB面になるのでしょうか。M9は、オーソドックスなパワーポップ・ナンバーです。ギターのコード・カッティングのリフに、ポップなメロディーと、「OH OH」コーラスと、王道路線ですね。ミドル8では、I CALL YOUR NAMEを彷彿させるような曲想の変化を見せてくれます。M10は、少しだけ凝った曲想になっています。ニッチ・ポップのアーティスト達に近い香りがしますね。

M11は、カウベルの音が印象的なビート・ナンバーです。イントロの感じは、またまたI CALL YOUR NAMEで、曲似るとサヴォイ・トラッフルというところでしょうか。ビートルズへのオマージュが強く感じられる曲です。はっきり言って、カッコ良すぎますね、これ。M12は、オーソドックスなロックン・ロール・ナンバーですね。この曲あたりはラズベリーズっぽくもあります。

そしてM13です。軽快なビート・ナンバーですが、先述したバッヂの某曲に本当によく似た感じの曲ですね。思わずにんまりです。M14は、ロカビリー&カントリー風味の曲です。チェット・アトキンス風のギター・フレーズが、これでもかというくらいに確信犯的に散りばめられています。

M15は、オールディーズ風味(エヴァリー・ブラザーズとかバディ・ホリーとかですけどね。)のロックン・ロールです。メロディーは少し落ちるものの、カッコいい曲ですね。ラストのM16は、12弦の音が印象的なパワーポップ・チューンです。70年代サーチャーズやレコーズのような感じを受ける曲ですね。甘酸っぱいメロディーなのですが、必要以上に甘酸っぱくならないように練られたアレンジですね。アルバムは、余韻を残したままで終わっていきます。

全体的には、こぢんまりとまとまり過ぎているという印象は否めませんが、でも、地味ながらも洒落た楽曲が詰まっていますよ。本当に良くできた素敵なアルバムだと思います。ビートルズの影響というのももちろんあるのですが、半分くらいの曲で、僕は(ジョーイ・モーランドの)バッドフィンガーを思い出してしまいました。(^^)

ということで、みなさんも、ぜひ、探し出してみてくださいね。

では、また次回に。

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