第178回 PAPARAZZI / JAMIE HOOVER & BILL LLOYD

1.SHOW & TELL THE WORD / 2.BETTER LEFT ALONE / 3.SCREEN TIME / 4.AS YOU WERE / 5.THE BUCKS STOP HERE / 6.I CAN'T TAKE IT BACK / 7.REALLY NOT ALONE / 8.STILL NOT OVER YOU / 9.ALL SHE WANTED / 10.WALKING OUT / 11.IT COULD HAVE BEEN ME / 12.FIREFLIES

 今回紹介するのは、ビル・ロイドとジェイミー・フーヴァーのユニットのアルバムです。ビル・ロイドのほうはソロでがんばっているアーティストですので、パワーポップ・フリークだったらご存じと思いますが、ジェイミー・フーヴァーのほうはどうでしょうか?でも、ジェイミーのバンドはご存じだと思いますよ。彼のバンドは、あのスポンジトーンズなのですから。

 スポンジトーンズと言えば「80年代のマージービート」というサウンドが売りですし、ビルの昔のアルバム・ジャケにはリッケンバッカーが居座っていたりしましたので、音の方はそれだけで予想できると思います。(そうそう、このアルバムのインナーに載っているギターの写真も、しっかりリッケンバッカーとグレッチですよ。(^^))

ということで、期待いっぱいで聴いていきましょう。(^^)

M1は12弦のバッキングが心地よいポップ・ナンバーです。メロディーにはコステロっぽい微妙な動きがあるものの、基本的にはシンプルなアレンジです。でも、よく聴くと隠し味でいろんな楽器の音が入っていますよ。M2は、伸び伸びとしたしたメロディーが印象的なナンバーですね。途中に入るハーモニカが、スポンジトーンズを思い起こさせると同時に哀愁を誘います。間奏のハーモニー奏法のギターもいい感じですね。

M3は、どちらかというとビルの割合が多い曲でしょうか?どことなくニック・ロウみたいな感じもして嬉しくなってきますね。間奏のギターも印象的です。M4は、静かなアコースティック・ナンバーです。メロディーも素朴で美しいですし、バックのコーラスワークもすごく美しいですよ。間奏のギターもメロディアスで、文句のない曲ですね。

M5は、ビートの利いたロック・チューンです。この曲はビートルズの影響の強い曲ですね。特に、ベースラインが印象に残ります。M6は、ギターとベースのリフが印象的ですね。この曲では、まるで(二人になってからの)アメリカみたいなさわやかなサウンドとハーモニーが聴かれます。

M7は、再び12弦のアルペジオを活かした曲ですね。メロディー・ラインはビートルズの(初期の)曲を思い起こさせてくれます。M8は、中期ビートルズっぽくもあり、70年代のアメリカン・ポップスっぽくもありという、楽しい曲です。弾けるようなリズムがゴキゲンですね。

M9は、徐々に盛り上がっていくミッド・テンポの曲です。サビのメロディー・ラインが耳に残ります。M10は、アコースティックでオーソドックスなポップ・チューンです。メロディー・ラインには、ポール・マッカートニーやエヴァリー・ブラザーズみたいな印象を受けます。オーソドックスなAメロとマイナー調のサビとの対比が見事ですね。M11は、軽快でさわやかな曲です。サウンドはオーソドックスですが、この曲からもニック・ロウの香りがしてきます。(^^)

ラストのM12は、少し落ち着いた感じのサウンドですね。曲の構成にはAORっぽい感覚もあります。じっくり聴くほど味が出てくるタイプの佳曲だと思います。

ということで、全12曲、捨て曲も弛みも一切見られない素晴らしいアルバムだと思います。ハードな部分や元気に弾ける部分は少ないのですが、メロディーをはじめ、本当によくできたポップ・アルバムと言えるでしょう。お店で見かけたら、迷わずゲットして聴いてみてくださいませ。(^^)

では、また次回に。

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