第177回 MORE / DOUG POWELL

 1.PRELUDE / 2.DINAH MIGHT / 3.EMPTY V / 4.RISE / 5.MARSH OF I'DS / 6.DEAR ME / 7.FALL IN DEEP / 8.LOOKING GLASS / 9.SOLOMON GRIMM / 10.INTERLUDE / 11.LIME STREET / 12.SPIN WORLD GOD / 13.THE SCENT OF A ROSE / 14.MORE

 続いて紹介するのは、ダグ・パウエルです。今年のIPOにも出演したそうなのですが、彼はトッド・ラングレン・フォロワーとも言われているパワー・ポッパーです。

彼のアルバムは何枚か出ているのですが、僕はその中の3枚ほどをゲットしました。(メロディーはなかなかだけどサウンド的には素朴な曲の多いファースト、このアルバム、そしてアレンジやサウンドはとてつもなく素晴らしいけれどもメロディー自体は少し落ちるかなと感じた次作の3枚です。)今回取り上げたアルバムはサード・アルバムになるそうなのですが、ポップなメロディーとアレンジが融合した素晴らしいアルバムになっています。

文字通りプレリュードのM1に続いて、弾けるようなポップ・チューンのM2が始まります。トッドのソロと言うよりもユートピアを彷彿させてくれます。メロディーも素晴らしいし、アレンジもコーラスも素晴らしいですね。文句なしの1曲です。

M3は、ミッド・テンポのロックン・ロールです。こういう曲の並び方もユートピアみたいですね。曲自体はチープ・トリックっぽくもあります。完全に計算し尽くされたギターソロが見事ですね。M4は再びミッド・テンポのロック・ナンバーですね。なんか、ユートピアをバックにロビン・ザンダーが歌っているような曲です。

M5は、しっとりと聴かせるバラードです。歌い方もソフトでドリーミーで、メロディーの良さを際立たせています。文句なしの名曲です。M6はアコースティックなロック・ナンバーです。感じとしてはクラウデッド・ハウスのサードというところでしょうか。アレンジの妙を聴く曲ですね。

一瞬「バグルズか?」と思うようなイントロのM7ですが、エレポップのスパイスを利かせた素敵なポップ・チューンとなっています。このへんもユートピアっぽい音ですね。M8は一聴すればすぐにわかるでしょう。逆回転−サイケデリック−ファンタスティックと、ビートルズへのオマージュ(にあふれるサイケデリック・バンドたちへのオマージュ)に溢れた曲ですね。昔書いたピルバグズに通じるものが多い楽曲ですね。M9は、M8と違和感なく繋がってきます。前の曲よりももっとジョンっぽい感じがしますが、サイケデリック風味のポップな響きが心地よいです。

文字通り「インターリュード」のM10を挟んでのM11は、チェンバロのバッキングが印象的な曲ですね。この曲にもサイケデリックのスパイスが利いていますが、メロディー(特にサビ)がすごくポップでたまらないのです。(^^)続くM12は、前曲のチェンバロをギターに置き換えたような感じの曲ですね。ここでもポップなメロディーとコーラスがゴキゲンです。

M12はまたまたファンタスティックな曲ですね。チープなキーボードのサウンドに、スクイーズみたいに微妙なポップ・メロディーが絡んでいい感じです。こんなところも「トッド・ラングレン・フォロワー」と言われた理由のひとつでしょうか。

ラストのM14は、ピアノのイントロで始まるバラード・ナンバーです。タイトル曲でもあるし、この曲だけ歌詞がブックレットではなくて透明トレーの下に印刷してあるしと、特別の存在の曲のようです。美しいメロディーとコーラスで幻想的にキメてくれています。

全体的には、「トッド・ラングレン」が引き合いに出されるのが十二分に納得できるようなサウンドになっています。文中でも引き合いに出しているように「ロビン・ザンダー・ミーツ・ユートピア」というイメージですね。(個人的には、カシム・サルトンに近い部分を感じたんですけどね。)すべての楽曲のレベルも高く、メロディーは本当に美しくてポップです。

ということで、すべてのポップ・フリークに超オススメの1枚と言うことができるでしょう。

では、また次回に。

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