第176回 DRY / THE BRYSON GROUP

 1.LADY K / 2.DRY / 3.TRAIN / 4.JUST DREAM WITH ME / 5.YOU GOTTA ROCK / 6.SHALLOW / 7.VIOLETS IN THE GREY / 8.LOOKS / 9.ANOTHER DAY / 10.DISAPPOINTED / 11.WORLD TURNED BLUE / 12.COME INSIDE / 13.STAY IN // 14.THANK YOU FOR THE LOVE / 15.BROTHER WITH BLUES / 16.TIME ALONE

 さて、ずいぶんと長いお休みをもらってしまいましたが、忘れた頃にこのコーナーも再開となります。さすがに3ヶ月も経つと、アップしたいアルバムも相当たまってしまいまして、(自分の蒔いた種とはいえ、)どれから片づけようかと悲鳴を上げている状況です。(^^;

 で、最初に選んだのがこのブライソン・グループです。バンド名を見ると、ラズベリーズのウォーリーを思い出す人も多いと思いますが、その通り、これはウォーリーとジェッセの父子によるバンドのデビュー・アルバムになります。(^^)リリースは昨年で、おそらく自主制作だと思われます。バンドのメンバーはブライソン父子の他に何人かいるのですが、全ての曲でリード・ヴォーカルはジェッセになっています。

M1は、軽快なポップ・チューンで、ラズベリーズを彷彿させるメロディーとウォーリーのギター・リフがゴキゲンな曲ですね。短いけど、できのいい曲です。M2はアコースティック・バラードですが、地味ながらも哀愁味のあるメロディーとピアノが印象的です。

M3も、ラズベリーズ(の軽めの曲)を彷彿させてくれますね。M4は美しいメロディーのアコースティック・バラードです。いい曲ですね。

M5は、メキシカンな香りの強いロック・チューンです。サビの転拍子とかマイナー調のメロディーは、日本人受けしそうですね。M6はまたバラード・ナンバーです。まずまずの出来映えだと思いますが、少し地味すぎるかもしれません。

M7は、カントリーの香りのするナンバーです。僕はあまり趣味ではないのですが、一番アメリカンな感じの曲だと思います。M8も、前曲とは曲想こそ違え、カントリー風味のポップ・チューンです。なんとなくですが、ニック・ロウ(というか、ブリンズリー・シュワルズ)の曲みたいな感じを受けます。

M9では、再びウォーリーのギター・リフが復活します。というか、M1のヴァージョン違いと言った方がいい曲ですね、これは。(^^;M10は、6拍子のロッカ・バラードです。

M11は、70年代のアメリカン・ポップの香りのするロック・チューンです。地味ですが、個人的にはかなり気に入った曲ですけどね。M12は、これぞウォーリー!というギター・リフを持ったロック・ナンバーです。この曲想でこのギターとくれば、どう聞いてもラズベリーズに聞こえてしまいますね。(^^;

M13は、アルバムのラスト・ナンバーになります。ギターの弾き語り(+ピアノ)という構成で淡々と歌われる2分もない曲ですが、アウトロ的な役割の曲だと思われます。で、この後の3曲がボーナス・トラックの扱いです。

M14は、マイナー調のメロディーの印象的な曲です。哀愁のメロディー・ラインといい、徐々に盛り上がっている曲想にマッチしたジェッセのヴォーカルといい、個人的には「一押し」の曲です。(^^)M15は、8分半を越えるミッド・テンポの曲です。中間部では曲想を変えて、聴き応えのあるインスト・パートがフィーチャーされています。ここでのギター・ソロは(一瞬ですがハーモニー・ツインのパートもあるし、)ギターのフレーズにはどことなく僕の好きなウイッシュボーン・アッシュのような感じもあります。かなりの力作だと思いますね。

M15は、スライド・ギターをフィーチャーしたロック・ナンバーです。でも、これも1分40秒ほどで終わってしまいます。これもまたアウトロ的な要素の曲と言えるでしょう。

 全体としては、ジェッセの若々しい伸びたヴォーカルが耳に残ります。楽曲的に似たような曲があるのと、曲の配置がいまいちなので、続けて聴くとしんどい部分もありますが、ジェッセのお披露目としては十分すぎる内容になっていると思います。個人的にはボーナス・トラックの曲が素晴らしいと思うのですが、確かに、これらの曲が他の曲の間に入るとしたら統一感が薄れるのかなという気はしますので、そのあたりがボーナス・トラックにしている意図なのかもしれません。。

 万人にオススメとは言い難いけれど、ルーツ・ロック系のパワー・ポップが好きな人なら聴く価値はあるかなと思います。当然ですが、ラズベリーズ(「エリック・カルメン」ではなくて)のファンならばマストだと言っておきましょう。

では、また次回に。

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