第175回 EMITT ROAD / DAVID GRAHAME

1.LEFT AT THE RIGHT TIME / 2.A SECOND LOOK / 3.A BED ALL MY OWN / 4.DENIAL / 5.BYE BYE BYE / 6.TRIP / 7.KINDNESS / 8.SHACKIN' UP / 9.BEAUTIFUL FACE / 10.THE PRICE / 11.SUE WON'T HAVE ME / 12-26.INSTRUMENTAL NUMBERS

 それで(注:気分的には前回の続きです)、これがデヴィッド・グラハムの4枚目のオリジナル・アルバムになります。もともとはnot lameで彼の昔のアルバムを4枚買った人へのボーナス・アルバムだったそうですが、後に単独でリリースされたものです。タイトルは、アビー・ロード(ロゴも引用してきているでしょ)とエミット・ローズをもじっているのでしょうか。

M1は、アコギの静かなカッティングからポール風の歌声が響き、ドラムやベースが入ってきて、逆回転の効果音も入るという、ちょっと凝った構成ですね。ビートルズ好きなら「たまらない」音です。M2は12弦のリフと、オクターブを弾きまくるベース・ラインが印象的な曲です。ドラムがもう少しリンゴ風だったら完璧なんですけどね(笑)。

M3は、サビ前のコード進行とメロディーが印象的な曲ですね。またまたビートルズ色の強い曲です。M4は、ビートルズで言えばリンゴの曲でしょうか。カントリー風(というかチェット・アトキンス風)のバッキングがいい雰囲気ですね。サビの甘いコーラスもいかにもという感じです。

M5もポール・マッカートニー風の軽快なポップ・チューンです。間奏の12弦のソロもカッコいいですよ。M6は、シンプルなベースラインが効果的なロック・チューンです。メロディーはポップだし、間奏のロックン・ロール・ギターもいい感じですね。

M7は、ファンタスティックな曲ですね。ポール色が強いのですが、ここまでやられると負けましたってところでしょうか。間奏の甘いギターの音色が僕のお気に入りです。M8はバラード・ナンバーです。これもポールの小品のような曲ですね。ホワイトやアビー・ロードのB面に挟まれていても違和感のない曲です。でも、甘酸っぱいメロディーが絶品で、個人的には一番のお気に入りの曲です。

M9は、軽快なリズム、そして微妙なメロディーとコードが印象的な曲です。これも本当にいい曲ですね。M10は、彼にしてはビートの利いたポップ・チューンですね。サビでは手拍子も入る、楽しい曲です。シングル向きの曲かな?

ラストのM11は、アコギをメインに据えたアップテンポのポップ・ナンバーです。8ビートを刻むポールのロックン・ロール風のベースラインが印象的ですね。間奏のノット・ア・セカンドタイム風のピアノのソロも効いていますね。((^^))

M12−M26のインスト・チューンは、習作みたいな感じもするので、パスしましょうか。実際、ここは1回聴けばもういいやって感じになります。

このアルバムではデヴィッドの独り舞台ですので、本当にポール・マッカ−トニー(&ビートルズ)色が前面に出ています。後半のインストゥルメンタルの15曲は聴かないことがほとんどなのですが(笑)、前半の11曲は、本当に素晴らしい出来映えです。「ポール−ビートルズ」色の強さが気にならなければ(というかむしろ好きならば)、前回紹介したサードよりもお気に入りのアルバムになる可能性が高いと思いますよ。

そうそう、このアルバムですが、ジャケットは、カラー印刷したコピー用紙を折ってそのままCDRをくるんである装丁なのです。ちょっと「ちゃちい」のですが、それもデヴィッドの味になっているようにも思えます。

それにしても、デヴィッドのアルバム、どこかの会社で出してくれないかなぁ。ファーストとセカンド、サードとこれの2in1を2枚にして、リリースしたら、日本でならば、結構行けるんじゃないかと思うんですけどねぇ、ホント。あと、向こうでもリリース中止になった「DG & THE DISAGREEABLES」もなんとかリリースしてもらえないかなと、叶わぬ夢を見てしまいますね。

では、また次回に。

< EMITT ROAD / DAVID GRAHAME / US / DOG TURNER / CDR NO NUMBER >


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