第172回 ..IN THE BEGINNING / POP IS ART

 1.BABY HE LOVES YOU / 2.SHE'S THE ONE / 3.DANGEROUS / 4.SLIGHTLY CRACKED / 5.CRYBABY CRY / 6.RELEVANT / 7.EVEN IF YOU GO / 8.I WILL BE HERE / 9.LOVE IS... / 10.LOVE IS ONLY SLEEPING / 11.FROM PHILLY TO TOKYO / 12.BIGGER THAN US BOTH / 13.MAYBE TONIGHT / 14.LIGHT / 15.(INTERLUDE) / 16.HEY BOY / 17.BYE BYE BABY

 今回紹介するポップ・イズ・アートですが、コンポーザー兼シンガーのスコット・マッギンレー(Scott McGinley)のプロジェクトになります。スコットは、ブリス、インサイダーズ、ニュー・レリジョン等のバンドで活動しているのですが、ブリス(Bliss)は、アジア(フィリピンとか)では数曲のトップ10ヒットもある人気バンドになっているそうです。ブリスのことを調べてみると、シカゴのジェイソン・シェフがベースとコーラスを担当しているので、また嬉しくなっちゃいましたけどね。(まあ、ライヴをしている時のブリスはまた違うメンバーのようですけれども。)
話をこのアルバムに戻しましょう。アルバムには、インサイダーズを中心として先述のバンドの楽曲が何曲かずつ収められており、彼の音楽活動の「まとめ」的な位置付けのアルバムになるのではと思います。

M1は、ブリスの曲ですね。ニュー・レリジョン時代にも「you」を「U」としたものが収められいますので、ブリスでは再演ということになるのでしょうけどね。でも、オープニングにぴったりのポップ・チューンなのですよ、これが。メロディーも、(おそらくジェイソン・シェフを中心とする)コーラスも、ミドル8での展開も文句なしの曲です。これがヒットしなければ何がヒットするの?と思える名曲ですね。

M2はインサイダーズの曲です。ミッド・テンポで聴かせてくれる曲ですが、ファンタスティックな曲ですね。イマ風のリズムを挟むのもいい構成だと思います。続くM3もインサイダーズの曲です。ビ−チボーイズへのオマージュも感じられる曲ですが、何よりもファンタスティックで美しいポップ・チューンですね。ポップ・フリーク必聴です!

M4はニュー・レリジョンの曲ですね。アルバム中、ニュー・レリジョンのアルバムだけに収められているのはこの曲だけです。ちょっとニュー・ウェーヴっぽい響きがあるのもそのためでしょうか?M5はブリス(とニュー・レリジョン)の曲です。コーラスとベースで参加しているジェイソン・シェフに似合いそうな、美しいバラード・ナンバーですね。(別にジェイソンが書いた曲ではないのですが。)これも本当にいい曲ですね。

M6は再びインサイダーズの曲です。ポップでファンタスティックなメロディーと、イマ風のリズム・ボックスというのも面白いですね。M7はブリスの曲ですね。これもシングル・ヒット間違いなしという1曲です。アメリカン・ポップ・スタイルの曲ですが、ビートルズへのオマージュが見え隠れするのもいいですね。

M8からインサイダーズの曲が続きます。この曲は、アコースティックなバラードですが、メロディーがアメリカン・ルーツ・ロック的になっています。いい曲です、うん。インタリュードのM9から続くM10は、イントロのキーボードから、サイケでファンタスティックな楽曲に持っていく構成も見事です。「〜ミスター・カイト」へのオマージュもあるのかもしれませんが、ポップ度ではアルバム中で群を抜いている1曲ですね。なんか、ピカデリーサーカスみたいですが、この曲も必聴ですよ。M11は、軽快なロックン・ロール・ナンバーです。マージー・ビートへのオマージュをストレートに示した曲でしょう。これもいいなあ、マジで。(笑)

インサイダーズが続きましたが、ひさびさにM12はブリスの曲です。ミッド・テンポのソウル・バラード風の曲です。ファルセットを上手く使ったヴォーカルが最高ですね。M13は、またまたインサイダーズの曲です。アコギの刻みが印象的なナンバーですが、どちらかと言えば地味なナンバーですね。でも、いい曲です。

M14もインサイダーズの曲ですね。でもこれは....どこから聴いても、ジェイソン・シェフのバラード・ナンバーですよ。シカゴのアルバムに入っていても何の違和感もありません。慌てて見直したのですが、間違いなくインサイダーズの曲です。(本当にジェイソンは関わっていないのかなあ??)アルバム中で最も美しい曲ですね。

インタリュードのM15をはさんでM16です。これはブリスの曲ですね。イントロはビートルズ風ですが、すぐにデビッド・フォスター風になり、AORっぽいヴォーカルへと繋がっていきます。ラストのM17も、ブリス(とニュー・レリジョン)の曲です。これもビートルズ風のイントロからはじまり、切々と歌われるAメロ、ファンタスティックなサビと繋がっていきます。(この曲もピカサっぽいですね)本当に良くできた、ラストにふさわしい曲だと思います。

ということで、元のバンドごとに曲想が違う楽曲となっているのですが、でも、そのどれもがたまらなくポップなのです。彼のレーベルからリリースされているCDR(プレスCDではない)というのが難点と言えば難点でしょうけれど、デヴィッド・グラハムのアルバムがそうだったように「そんなん関係ないじゃん!」と思えるアルバムですね。本当にポップ・フリークは聴くしかないというアルバムです。(ちなみに、僕はブリスとインサイダーズのアルバムも注文しちゃいましたよ。(^^;)

では、また次回に。

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