第167回 A TALE OF GIN AND SALVATION / THE LOVELESS

1.IF I ONLY KNEW THEN / 2.I ALMOST MISS YOU / 3.THE RETURN OD THE EX-GIRLFRIEND / 4.OUT OF SIGHT(OUT OF MIND) / 5.GROWING UP HAS LET ME DOWN / 6.BITTERSWEET DREAMS / 7.LIES MY FATHER TOLD ME / 8.HEAVEN, HORSESHOES, AND HAND GRENADES / 9.CAN'T STAND LOVING YOU / 10.POSTCARDS FROM MY HEART / 11.WISH i COULD FLY / 12.SEX, DRUGS, AND ROCK N ROLL ARE DEAD

パティオにも書いたのですが、先日、キャンディーのCDが発売されました。それは、キャンディーの唯一のアルバムの曲に、未発表テイクやソロの曲を加えたものになっています。そのキャンディーのCDにも1曲収められているのが、ラヴレスです。

ラヴレスは、キャンディーのベーシストのジョナサン・ダニエルのバンドです。このアルバムは95年にリリースされたもので、日本でもエアメールから出ていました。アルバムの背にはTHE LOVELESSとしか入っていないし、僕はずっとアルバム・タイトルも「THE LOVELESS」だと思っていたのです。でも、日本盤のタイトルは違ってましたので不思議に感じていました。キャンディーのCDを見ると、ラヴレスのアルバムはちゃんと今回のタイトルになっており、それで疑問も解けたというわけです。

ちなみに、このアルバムは、アメリカの雑誌オーディテーズの96年年間ベストアルバムの第3位に選ばれたそうですよ。そうそう、ゲストとして、(どの曲にというクレジットはありませんが、)カイル・ヴィンセントやギルビー・クラークも参加しています。(^^)

M1は、文句のつけようのないポップ・チューンです。印象的なギター・リフ、ポップなメロディー、弾けるビートと、100点満点の曲ですね。(^^)M2は、ミッド・テンポのバラードです。メロディーもいいし、歌い方も魅力的です。カイルのソロ・アルバムと聴き比べてみると、ジョナサンのほうがよりストレートにポップな味を持っていたんだなというのがわかります。

M3も、ゴキゲンなポップ・チューンです。80年代のアメリカン・ロックの遺伝子を受け継ぎながらも、あくまでポップに突き進むロックン・ロールですね。M4は、胸キュンのメロディーとコーラスを持ったロックン・ロールです。コード進行や12弦ギターを活かしたアレンジには60年代の香りもしますね。個人的には、一番のお気に入りです。

M5は、再びミッド・テンポのバラードです。この曲あたりは、ずいぶんとアメリカン・テイストが強いように思います。ドン・ニックスの「スゥイート・スゥイート・サレンダー」を彷彿させてくれる、名バラードだと思います。M6はギターのアレンジが印象的な曲ですね。80年代のアメリカン・ロックの影響の強い曲です。

M7は、哀愁のメロディーとストレートなギターの響きが印象的な曲です。また、M8では、哀愁味のあるギター・サウンドが聴かれます。両曲とも、カイルに通じる部分が強い曲なので、もしかしたらカイルが参加しているのかもしれませんね。

M9は、ゆったりとした響きの曲ですね。ジョナサンが切々と歌い上げていくバラードですが、エンディングへ向けて徐々に盛り上がっていく様子は素晴らしいです。M10は、軽快なロックン・ロール・ナンバーですが、サビのちょっとマイナー調のメロディーが効いています。

M11もまた、アメリカン・テイストの強いバラード・ナンバーですね。アコギのカッティングに乗っかって、淡々と歌われていきます。間奏のたどたどしくも味のあるギター・ソロも聞き所のひとつです。ラストのM12(なんか、イアン・デューリーへのオマージュのようなタイトルですが)は、弾けるようなロックン・ロール・ナンバーです。こういうタイプの曲で終わらせるあたりが、ジョナサンの個性なのでしょうね。

ということで、全体としては「ストレートなロック」と「ポップ」とがうまく融合した作品だと思います。パワー・ポップ・フリークならば、ぜひ聴いてみてくださいね。

ところで、オリジナルのレーベルって、どこ??(笑)

では、また次回に。

< A TALE OF GIN AND SALVATION / THE LOVELESS / US / ?? / LR001 >


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