第165回 WELCOME INTERSTATE MANAGERS / FOUNTAINS OF WAYNE

1.MEXICAN WINE / 2.BRIGHT FUTURE IN SALES / 3.STACY'S MOM / 4.HACKENSACK / 5.NO BETTER PLACE / 6.VALLEY WINTER SONG / 7.ALL KIND OF TIME / 8.LITTLE RED LIGHT / 9.HEY JULIE / 10.HALLEY'S WAITRESS / 11.HUNG UP ON YOU / 12.FIRE ISLAND / 13.PEACE AND LOVE / 14.BOUGHT FOR A SONG / 15.SUPERCOLLIDER / 16.YOURS AND MINE // 17.ELEVATOR UP

ちょっとばかし忙しくしている間に、更新のほうがずいぶんと間隔が開いてしまいました。その間にパティオに書き込んだり、THIS IS POP!のピルバグズやカイル・ヴィンセントの回に加筆したりはしたものの、本当に申し訳ないとしか言いようがないですね。(^^;

久々のアップになる今回のアルバムは、ファウンテインズ・オブ・ウェインのサード・アルバムです。もう発売日から1ヶ月以上経ってしまいましたが、僕の車の中ではずっとヘヴィー・ローテーションの1枚です。

彼らのセカンド・アルバムの素晴らしさについては前に書きましたけど、このサード・アルバムは(二点ほど気になるところはあるものの、)さらに素晴らしい仕上がりになっています。....なんて書くと思わせぶりになっちゃいますね。(笑)

それでは、その気になるところとは何だと思いますか?僕が最初にこのアルバムを聞き終えた時の率直な感想はこうでした。.....「こんなにストレートに60〜80年代のイディオムを使ってもいいの??」.....そう、今回のアルバムは、僕と同年代の人たちにこそ聴いてもらいたいようなサウンド・プロットになっているのです。もちろん、今までのアルバムで見えていた「イマ風のバンドの音」というのはあるのですが、それよりも、彼らが直接あるいは間接的に聴きながら育ってきた音楽たちへの素直なオマージュが、ストレートに表現されているように思います。

それでは、それぞれの曲について見ていきましょう。

M1は、煌びやかなポップ・チューンです。チェンバロのキラキラとしたサウンドのヴァースが終わると、ギターを前面に出したアレンジへと流れていきます。ポップなメロディーと曲の構成は、(およそ65%ほど)ポール・マッカートニーのGETTING CLOSERですね。ポップ・フリークなら嫌いな人はいないであろう、アルバムのオープニングにふさわしい曲だと言えるでしょう。(^^)

M2は、ハードなギター・リフ(35%ほどユートピアしてますが)で始まります。曲に入ればニック・ロウやロック・パイルのようなロックン・ロールですけどね。そして、間奏のギターソロです。その音色とタイミングは、まるでシン・リジィの(スコット・ゴーハムのほうの)ソロを彷彿させてくれます。文句なくカッコいい曲ですよね。

そしてM3です。このギターの刻み、ドラムの入り方、メロディー、コーラス、人を食ったようなキーボードの音.....そう、このサウンドは(およそ95%ほど)カーズですね。(^^)M4は、ゆったりとしたアコギの刻みが印象的です。アルバムの始めから3曲ほど一気に突っ走った感じがあるので、息抜き的な意味もあるのでしょうか。地味ながらもいい曲いいメロディーです。

M5は、ちょっぴりイマ風の音になっています。でも、コーラス・アレンジなどには、70年代の香りが残っています。M6は、アコースティックなナンバーです。この曲は60年代風味(というか、およそ75%ほどS&G)ですね。この曲もいい感じに仕上がっています。

ジョージ風のアコギ・カッティングで始まるM7は、繊細なメロディーが美しいバラード・ナンバーです。サビのところのメロディーはもうひとつなんですが、そのぶんだけAメロの良さが際立っています。M8は、ちょっぴりハードなロックン・ロールですね。でも、メロディーはポップに弾けていますので、全体的には良くできたパワー・ポップ・ナンバーになっています。

M9は、いろんなパーカッションを使用して、サウンドに変化をつけています。アメリカンな味わいの曲なのですが、どことなくパブ・ロック風にも聴こえてきます。面白い曲ですね。M10は、ピアノの音に導かれて始まるバラード・ナンバーです。この曲では、ギルバート・オサリバンなどのシンガー・ソングライターたちを彷彿させるメロディーと、まるでコーギズのようなコーラスとが混在しています。これも地味だけど味わいのある佳曲ですね。

M11は、ペダル・スチールのバッキングも鮮やかな、カントリー・チューンです。そういえば、彼らはアメリカのバンドだったんだなあということを、改めて思い出させてくれました。歌詞にもデイビー・クロケットが出たりして、確信犯であることは間違いないんですけどね。(^^; M12は、再びバラード・ナンバーです。この曲にはポールの香りが漂っていますね。シンプルにストレートに曲の良さで勝負できる曲だと思います。

M13は、70年代風のエレピとギターが印象的な、ファンキーでリズミックな曲です。かなりシンプルな構成なのだけど、思わず体が動きそうな曲ですね。M14は、ちょっぴりラウドな感じの曲です。パンキッシュなギターも効いていて、この曲もかなりカッコいいですよ。(^^)

M15は、現像的な響きのサイケデリック・チューンです。(ブリティッシュな感じも強いですけどね。)この曲あたりは、僕がこのHPでプッシュしているピルバグズに近いところがあります。ポップでサイケでメロディアスと、聴き応え十分の1曲です。アルバムの後半のハイライトだと言えるでしょう。

アルバムのラストのM16は、淡々と歌われる短い曲です。終わり方としてはちょっぴり不完全で..というよりも、そのまま始めに戻ってM1へ繋がるという感じの終わり方ですね。(もしそうだとすれば完全に意図的なものでしょうけどね。)

ところが、次の日本のみのボーナス・トラックM17(これも凄くカッコいいロック・チューンですけどね)を聴くと、アルバムがすんなり完結してと終わってしまうのです。これにて一件落着って感じになるのですよ。そういう意味で、この曲の存在はどうなのかな?って思いました。(これが最初に書いた二点目です。)まあ、こちら側が意図的にはずして聴けば、オリジナルの印象で終われるのですけどね。(^^;

ということで、2枚目以上にいい曲の詰まったアルバムです。ポップ・フリークなら、必聴ですよ〜。(^^)

特に「最近の若いバンドはどうなんだろう?ちょっと聴いてみようか」という気になった年輩の(失礼!)あなた、迷わずにこのアルバムを買ってみてくださいね〜。(笑)

では、また次回に。

< WELCOME INTERSTATE MANAGERS / FOUNTAINS OF WAYNE / JPN / S-CURVE / VJCP-68513 >


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