第164回 THE DRYSDALES / THE DRYSDALES

 1.DEEP OF THE OCEAN BLUE / 2.DO YOU FEEL ALLRIGHT / 3.I GO TO PIECES / 4.THICK & THIN / 5.MAGAZINE / 6.LOST IN YOUR SMILE / 7.OSCAR / 8.SOMETHING ABOUT YOU / 9.IRELAND / 10.BELIEVE IN YOU / 11.JACKNIFE / 12.THE TWAIN

さて、今回紹介するのは、2000年にこのアルバムでデビューしたドリスデイルズ(でいいのかな?なんかドリス・デイみたいだけど。)です。メンバーは、パトリックとスティーヴのポッツ兄弟(たぶん)とロン・フォックスの三人なのですが、スペシャル・ゲストとして、ラズベリーズのスコット・マッコールがベースとコーラス(1曲ではリード・ヴォーカルもとっています)で参加しています。スコットは、ライナー(つーか、アルバムの序文かな)も書いていますし、準メンバー的な扱いですね。

曲目のクレジットを見ると、デル・シャノンのM3以外はすべてメンバーの作品で、M6ではスコット・マッコールも共作者になっています。では、トレーを閉じて、彼らの音を聴いてみることにしましょう。

M1は、バンジョー風のフィンガリングで弾かれるギターで始まる曲です。荒削りですが、弾けるようなポップ・チューンです。ヴォーカルも洗練されてはいないし、決して上手くはないのですが、味のある歌い方ですね。M2は、少し歪ませた12弦ギターの音が印象的なイントロで始まります。歌に入ると、アコギのカッティングをメインにしてゆったりとしたポップなメロディーが唄われていきます。ギターのカッティングのリフもいい感じですね。

アルバム中で唯一のカバー曲のM3は、原曲の良さを活かした演奏ですね。ちょっっぴりワイルドっぽく演奏しているのが心地よく耳に響きます。そう言えば、評論家の八木誠さんはこの曲に「ぞっこん」状態なんだそうですが、彼がこのヴァージョンを聴いたら何と言われるでしょうか?いいカバーだと思います。M4は、日本人受けしそうなマイナーな曲想です。「メキシコ風」と表現するのがいいでしょうけどね。ここでは、間奏の力のこもったギター・ソロが聴きモノになっています。ヴォーカルの歌い方は、デヴィッド・ボウイ−デヴィッド・シルヴィアン−デュラン・デュランを彷彿させます。

M5は、イントロ、メロディーと、僕の大好きなレコーズを彷彿させる曲です。Dsus4のリフも組み込んで、ポップ・ロックをバッチリとキメてくれています。つかず離れずのコーラスもいい感じですね。個人的には、アルバム中で一番のお気に入りです。カッコいいですよ〜。(^^)M6は、スコットがリード・ヴォーカルをとるポップ・チューンです。ミッド・テンポの爽やかな曲なのですが、スコットのヴォーカル(ちょっぴり衰えたかな?とも感じますが)も楽しく、コーラス・ワークも含めたアレンジにはラズベリーズの香りがして、本当にいい曲です。

M7は、バラード・ナンバーですね。最初のメロディーが(歌い出しのリズムを含めて)ほとんどレディ・ジェーンなのは、確信犯なのでしょうか?サビのほうは、ちょっぴりだけJ・ガイルズ・バンド風にもなりますけどね。M8は軽快なポップ・チューンです。伸び伸びと唄われるポップなメロディーと、間奏のちょっぴりパンキッシュなロックン・ロール風ギター・ソロが印象的です。

M9は、マイナー調のミッド・テンポのロック・チューンです。J・ガイルズ・バンドやスニッフ&ティアーズっぽくも聴こえますね。フーのシェイキン・オール・オーヴァーをクリアーにして崩したようなギター・リフも耳に残ります。M10は、アコースティックなミッド・テンポのバラードです。イースト・コーストの香りもしてきますね。

M11は、再び爽やかでポップなナンバーです。あんまり展開がないまま終わるのが残念ですが、メジャー・スケールの典型的なフレーズを並べたようなギター・ソロが面白いです。M12は、軽やかなナンバーですね。アコギのカッティングと、からっとクリーンな音のエレキ・ギターのリフの絡みが面白いです。途中でハーモニカやフィドルヴァイオリンが入ってきて、サウンドにアクセントをつけています。わざとらしい盛り上げもなく、淡々とアルバムは終わりますが、それも彼ららしいなぁと思えてしまうのは何故でしょうか?

ということで、決して洗練されたアルバムでもないし、感動的なアルバムでもありません。でも、さりげないアメリカン・ポップがいっぱい詰まったアルバムだと思います。僕は、スコットの参加が目当てで買ったのですが、完全にお気に入りの1枚になってしまいました。ホント、スコットのファン以外の人にもぜひ聴いてもらいたいアルバムですね。

では、また次回に。

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