第161回 THE SEARCH / DAVID PATON

 1.NO TIES NO STRINGS / 2.WE ARE IN LOVE / 3.THE SEARCH / 4.TOO MANY WAYS / 5.LOST IN LOVE / 6.I WONDER / 7.ME I'M OK / 8.SMOKIN' DRINKIN' / 9.INVESTIGATE / 10.STOP AND LET GO / 11.HALFWAY THERE / 12.TIME TO TALK

さて、今回は、リリースされたばかりのデヴィッド・ペイトンのソロ・アルバムです。デヴィッドはパイロットの中心人物として有名ですし、このHPでもパイロットについては何回か書いていますので、ここに来られる人には多くの説明は不用かとも思います。

デヴィッドのソロ・アルバムは、前にも何枚かありました。うちには91年の「PASSION CRY」と96年の「FRAGMENTS」という2枚のアルバムがありますが、前者はトラッド・アルバムですし、後者はニュー・エイジ風の響きもある落ち着いたアルバムで、パイロットの音を期待する人には、かなりベクトル違いのアルバムだったと言えるでしょう。でも、今回のアルバムは、本当に「パイロットの」デヴィット・ペイトンらしいアルバムになっていると思います。(^^)

M1は、リズミックなキーボードが印象的なナンバーです。デヴィッドらしいポップなオープニングですね。この曲を聴いただけでも、今回のアルバムのポップさがわかっていただけるのではないかと思います。ここに足りないものは.......うん、サビの手拍子だけですね。(笑)

M2は美しいバラード・ナンバーです。伸びやかなギターのソロがうまく曲を盛り上げていますね。M3は、イントロと間奏のアコースティック・ギターが印象的ですね。まるで「evil eyes」を彷彿させてくれる音色です。曲も哀愁たっぷりのメロディーですし、サウンドはあくまでポップです。感じとしては初期のALWAYSに近いサウンドですね。

バラードのM4は、王道AOR風のイントロではじまります。でも、メロディーは本当にデヴィッドらしい繊細で美しいものです。途中からのコーラス・ワークも(一人多重録音だから当然と言えば当然でしょうが)見事なものです。パイロットの4枚目が好きな人だったら手放しで喜べる佳曲だと思います。

M5は、ちょっとリズミックな曲ですね。ギターのサウンドもアップ・テンポのAOR風です。でも、これも本当にデヴィッドらしいメロディーの曲ですよ。ギター・ソロもなかなかいい感じですね。M6は、再び美しいバラード・ナンバーです。ポール・マッカートニーやパイロットの4枚目を彷彿させてくれるメロディーですね。間奏のアコギのせつなさは特筆ものでしょう。名曲です、うん。

M7では、再びリズミックなリフを聴かせてくれます。メロディー的に落ちるのが残念ですが、アルバム中のアクセント的な曲なのでしょう。続くM8はミッド・テンポのロック・ナンバーです。ギターのリフもソロも70年代風のゆったり目のロックン・ロールですね。ギター・ソロはシンプルながらもツボを心得たプレーです。

再びバラード風のM9も、美しいメロディーの曲です。サビのメロディーにもう一捻りあると素晴らしかったと思いますけども。続くM10では、地味ながらもミッド・テンポのリズミックなAORをキメでくれます。M11では、リズム・ボックスの音とギターのアルペジオが耳に残ります。ギター・フレーズに比べるとメロディーの印象が薄いのが残念ですね。

M12は、ラストにふさわしいポップなナンバーです。エレキ・ギターのアルペジオ風のフレーズがいい感じですね。メロディーもパイロット風で、あくまでポップにラストを締めくくっています。

全体的にみると、さすがに初期のパイロットのような「はじけるポップ」はここにはありません。でも、パイロットの4枚目〜ブルー・ヨンダー(特にその中の新曲)の流れを考えると、本当によくわかるサウンドと楽曲が並んでいます。どちらかと言うと地味なアルバムですので、ポップ・フリーク全般向けとは言えませんが、後期パイロットのファンの人なら手に入れる価値は十分にあると思います。(^^)

では、また次回に。

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