第157回 EVERYDAY AND THEN SOME / STARBELLY

 1.HELLO, HELLO / 2.EVERYDAY / 3.MOTHER OF PEARL / 4.BEAUTY MARK - NUMBERS / 5.BROKEN HEARTS IN STEREO / 6.BABY'S EYE / 7.PLATEAU / 8.NEAR ME / 9.BEAUTIFUL / 10.ORDINARY NOW / 11.DOUBT / 12.GOODBYE, NOW

さて、今回紹介するのは、昨年末に出たスターベリーのニュー・アルバムです。ビートルズの遺伝子が腐るほど詰まった(失礼!)アルバムとの評判でしたので、早く聴いてみたかったのですが、いろいろあって、僕は先日ようやく入手したのですよ。(^^)

早速、ディスクをトレーに載せてみましょう。M1のアコギとエレキのゆったりとしたイントロ(インド風のパーカッションも入りますが)に不意をつかれます。途中から、完全なるジョン・レノン節になるのですが、ビートルズ風のギター・リフを基本にしてミッド・テンポでのオープニングをキメてくれています。ラストのところで遠くに聞こえるシャウトが完全にポールだったりして、面白いですね。

M2は、あまりビートルズという感じはしませんね。典型的なアメリカン・パワー・ポップになっていますが、見事に計算されているコーラス・ワークは特筆モノでしょう。M3は、イントロのオルガン(メロトロンかも)で、元ネタがすぐにわかります。最も、曲自体はそんなに似てはいなくて、どちらかと言うとスクイーズ風の唄になっています。

M4は、パワフルなロック・ナンバーです。これもM2みたいにオーソドックスなメロディーの曲ですね。間奏の逆回転ギターもいい感じです。M5は、アコギの刻みに淡々と唄われるヴォーカルが印象的ですね。2番のAメロで出てくるコーラスといい、僕はスティーラーズ・ホイールを思い出してしまいました。でも、タートルズへのオマージュの感じられるコーラスなど、よく練られた構成になっています。

M6もアコギの刻みにジョン風のヴォーカルという曲です。ヴォーカルの線の細さもあり、どことなくオウズリーの曲に近い感じがします。M7もジョンの遺伝子の強い曲ですね。バックのメロトロン、ちょっとだけポール風のベースライン、間奏のギターなどもビートルズ風ですが、それよりもメロディーが素晴らしい曲ですね。

M8は、メロディー・ラインの半音の使い方がジョージっぽい曲です。曲が始まった瞬間に、サウンド的にもジョージを感じたのはきっと僕だけじゃないでしょう。レズリーを通したようなギターのアルペジオとかもそれっぽい音ですね。幻想的な曲です。M9では、イントロのアビー・ロード風のギター・アルペジオに、思わずにやりとしてしまいます。伸び伸びとしたメロディーもいい感じになっているだけに、サビのメロディーにもう一工夫ほしかったところかもしれませんね。

M10は、オーソドックスなパワー・ポップ・ナンバーです。ビートルズ色が薄いところが、アルバムではいいアクセントになっています。スクイーズのロック・ナンバー風ですが、メロディーは「普通」レベルかな?

M11は、幻想的なギター・アルペジオで始まります。唄になってもサウンドはそのままの感じで続きます。「ルーシー〜」みたいな、ジョン色の強いナンバーですね。この曲あたりは、彼らと同世代のバンドたちと共通の響き(90年代以降独特ののサウンドとでも言いましょうか)がはっきりと感じられますね。ラストのアコギの刻みからそのままM12に突入します。アコギの刻みに乗って唄われる「静」のパートと、サビの「動」のパートの展開が見事です。この曲も、最近のバンドならではの香りがします。間奏でしゃべっている子供たちは誰かな?ラストは「GOODBYE」と繰り返しながらフェイドアウトしていきます。....っと、あと1分ちょっとありますね。しばらくしたら出てきました。幻想的なインストのアウトロです。M1のイントロ部と対応しているんですね。メロトロンやバンジョーの音が印象的です。ダルシマーみたいな感じの(ユニゾン複弦の)音は何の音でしょうか?ということで、アルバムは静かに幕を閉じます。

最初と最後に同じサウンドのイントロ・アウトロをつけているためか、全体的にまとまった構成の印象を受けます。ビートル・ジョンの色が濃い曲が多いのですが、その中にうまくビートルズ色の少ない曲を挟んでいるので、そんなに平坦な印象も受けませんしね。よくできたアルバムです。(^^)

では、今回はこのあたりで。

< EVERYDAY AND THEN SOME / STARBELLY / US / NOT LAME / NL-071 >


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