第156回 HE WAS FAB -A LOVING TRIBUTE TO GEORGE HARRISON- / V.A.

 1.The Drowners "While My Guitar Gently Weeps" / 2.Chris Richards "You Like Me Too Much" / 3.Lisa Mychols "You" / 4.Ed James "If I Needed Someone" / 5.Jamie Hoover "Only A Northern Song" / 6.The Lolas "I Need You" / 7.The Brambles "What Is Life" / 8.Glowfriends "My Sweet Lord" / 9.Phil Angotti & The Idea"Here Comes The Sun" / 10.Eytan Mirsky "Don't Bother Me" / 11.Wendy Ip "When We Was Fab" / 12.Champale "I'd Have You Anytime" / 13.Jeremy "It's All Too Much" / 14.Jason Byrd wJamie Hoover "Something" / 15.Blue Cartoon "I Want To Tell You" / 16.The Marlowes "Old Brown Shoe" / 17.John Brodeur "Art Of Dying" / 18.Sparkle*JetsUk "Devil's Radio" / 19.Twenty Cent Crush "Taxman"

さて、今回はジョージのトリビュート・アルバムです。彼のトリビュート・アルバムは、日本でのものを含めていろいろ出ていますが、僕が選んだのは、若いパワー・ポップ・アーティストたちの作ったこのアルバムです。アメリカではインディーズ・レーベルからリリースされていたのですが、日本では無事に(?)エアメールさんからの発売となりました。

トリビュート・アルバムですので、楽曲自体は説明の必要のないものばかりです。あとは、各アーティストがどのように自分たちなりに(尊敬と愛を込めて)原曲を消化再構成しているかという部分の話になります。

最初にM1のイントロにびっくりしました。「GIVE ME SOME LOVING」風のイントロからそのまま唄が出てくるという構成に、僕は「目から鱗」状態でした。(^^; でも、本当にパワフルでカッコ良いのですよ、これが。(^^) ギター・ソロも、メロディーのフェイク程度にしてハーモナナイズド・ツインにするあたりも僕の好みでした。僕がこのアルバムを選んだ理由の一番目がこの曲です。(^^)

ビートルズのアルバムの中では地味だったM2ですが、ここでのアレンジは、本当にポップで、原曲のメロディーの良さを存分に堪能させてくれています。アレンジ、演奏、唄、コーラスともに文句のないカバーですね。僕がこのアルバムを選んだ二番目の理由がこの曲です。(^^;

原曲のリフを尊重しながら、ドラムン・ベースのリズムをも取り入れてしまったM4も印象的な仕上がりですね。バックのキーボードも間奏の逆回転ギターもいい感じです。

「80年代のマージービート」スポンジ・トーンズの中心人物のジェイミーが聴かせてくれるM5も、渋い選曲ながら(半端な思い入れではないだけに)「聴かせてくれ」ますね。

軽快なアレンジのM9は、恋をするなら風になっているイントロでハッとさせてくれます。間奏でもシタールを使ったりして、面白い効果をあげていますね。

ちょっと鼻にかかったヴォーカルが印象的なM10は、場末のパブロック・バンドという趣のサウンドです。ヘナヘナ具合も妙に格好いい1曲で、僕のお気に入りでもあります。(^^)

甘いヴォーカルで幻想的になったM13も、楽器の音自体がいかにもビートルズ的なだけに逆に面白い感じになっていますね。

M17も地味な選曲ですが、ちょっぴりヘナヘナ感を伴うヴォーカルと、60年代風(というか、日本のGSみたいですね)に仕上げたギター・サウンドが印象的ですね。バッキングに織り込まれたリフやメロディーも耳に残りますし、なんか表現が難しいけど、「透明のプラスティックのような美しさ」さえも感じてしまいます。僕がこのアルバムを選んだ三番目の理由がこの曲です。(^^;

個性的なサウンドが多いそんな中、原曲のイメージを尊重したM7やM14、M15やM19あたりは、ほっと安心させてくれる存在になっています。

ということで、楽曲自体には心配がないですし、若きパワー・ポッパーたちのサウンドを堪能する意味でも、一度聴いてみてくださいませ。大物たちのよるトリビュート盤では味わえない「百花繚乱」の楽しみがありますよ。(^^)

< HE WAS FAB -A LOVING TRIBUTE TO GEORGE HARRISON- / V.A. / JPN / AIR MAIL / AIRCD-053 >


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