第145回 STONE OF SISYPHUS / CHICAGO

1.ALL THE YEARS / 2.STONE OF SISYPHUS / 3.BIGGER THAN ELVIS / 4.SLEEPING IN THE MIDDLE OF THE BED AGAIN / 5.MAH JONGG / 6.LET'S TAKE A LIFETIME / 7.THE PULL / 8.HERE WITH ME (CANDLE IN THE DARK) / 9.PLAID / 10.CRY FOR THE LOST / 11.GWT ON THIS / THE SHOW MUST GO ON

今回紹介するのは、シカゴの22枚目です。このアルバムは、ラフなサウンドがレコード会社に気に入られずにリリース中止となった幻のアルバムで、数曲が何枚かのCDにボーナス・トラック的に収められたにすぎなかったものです。

でも、ブートとはいえ、ジェネレーションの若い(一説によるとマスターのDATからとも言われていますが)音源からのCDが登場したのです。しかも、これはちゃんとしたプレスCDになっています。(^^)僕は、喜んで海外から取り寄せました。

そして届いたCDをトレーに載せます。

M1は、すでにHEART OF CHICAGO VOL.2(SONY編)で既出の音源ですね。ボビーのソロアルバムにも収められていましたが、やっぱりシカゴのほうが何倍も似合います。途中で「1968年8月29日シカゴ、民主党大会」(長いタイトルやなぁ。(^^;)のシュプレヒコールが出てくる意味については、ベスト盤の解説を読んでくださいませ。(^^)

M2はタイトル曲になります。カナダ盤のコンピレーションで既出の曲です。カッコいいベースラインが印象的な力強い曲です。M3は、ジェイソンが歌い上げるバラードです。これもHEART OF CHICAGO VOL.2(ワーナー編)で既出の曲ですが、いかにもシカゴらしいバラードになっています。

M4も、HEART OF CHICAGO VOL.2(SONY編)に収められていた曲です。ラップ調の部分もあり、なかなかヘヴィーでファンキーな曲です。M5のタイトルは、麻雀のことかな?ギターの刻みが印象的なファンキーな曲です。

M6は、ヨーロッパ制のコンピレーションに収録されていた曲です。これもシカゴらしいバラードになっていますね。M7も、HEART OF CHICAGO VOL.2(ワーナー編)に収められていた曲です。ライヴ・テイクはビデオ映像でも見ることができました。力強くてポップな曲です。

M8は、リード・ヴォーカリスト3人が自分の持ち味で唱い分ける曲です。ここでは間奏のファンタスティックなアレンジが聴きどころかな?HEART OF CHICAGO VOL.2(ワーナー編)にも収められています。個人的には一番のお気に入りです。

M9は、メロディー的にはどうかな?とも思いますが、ジャジーでカッコいい曲ではあります。M10は、リズミックなバッキングの中で時折出てくるコーラスにはっとさせられる曲ですね。

M11はリズムを前面に押し出した曲です。かなりハードなアレンジがなされたロック・チューンです。メロディーはちょっと落ちるものの、彼らがバラード・シンガーズではなくてロック・バンドであることを主張しているように感じました。

ラストのM12ですが、ラストにふさわしいタイトルの曲ですね。当然、3DNとかとは全然違うオリジナル曲ですよ。ビル・チャンプリンの個性が目一杯発揮されています。

こうして聴いてみると、良くも悪くもシカゴのイメージになってしまった美しいバラードと、ワーナー移籍後には見ることのできなかったワイルドさとが見事に同居する作品になっています。もともとは、サウンドが粗すぎるからと発売中止になったそうなのですが、どちらかというと「優等生」っぽいイメージのあったシカゴにとっては、このアルバムをリリースしていれば、ひとつの転機にもなったのではないかとも思えるような気がします。

ということで、これまでこのコーナーで紹介してきたアルバムたちとは「ポップ」のベクトルが違うかもしれないけど、世に出なかったことが惜しまれるアルバムだと思いますね。

では、また次回に。

< STONE OF SISYPHUS / CHICAGO / ??? / STARBORNE RECORD / SRCD 1999-004 >


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