第133回 HAPPY ACCIDENTS / KEN SHARP

1.BEAUTIFUL / 2.SEE THROUGH MY EYES / 3.MR. SUN / 4.WRECKING BALL / 5.HAPPY ACCIDENTS / 6.BRAND NEW DAY / 7.UNCONDITIONALLY / 8.TEA & SYMPATHY / 9.FLOATING LIKE A CORNFLAKE / 10.YOU SAID YOU'D LOVE ME / 11.ROOM FOR TWO / 12.GIRL DON'T TELL ME / 13.YOU AIN'T FOOLIN'

前回に続いて、以前紹介したことのあるアーティストの再登場になります。ケン・シャープは、パワー・ポップ界では知らない人のいない存在と言っていいでしょう。前回紹介したアルバムが1994年の作品で、今回紹介するのが2000年にリリースされたアルバムになります。

「カール・ウィルソンとピート・ハム(の想い出)に捧げる」とクレジットされているだけあって、前のアルバム以上にゴキゲンな仕上がりになっているんですよ。ケンの中性的なトーンの独特のヴォーカルも、今作はかなり落ち着いた響きになっています。

M1は、オープニングにしては地味目な楽曲ですが、よく聴くと、なかなか面白い造りですね。ミドル8のファンタスティックな響きとポップなメロディーはさすがです。M2は、ずいぶんアメリカン・ルーツ・ロックっぽいアレンジですね。でも、ムーグの音とケンのヴォーカルが、この曲をすこぶるポップな雰囲気にしています。(^^)

バラード風のピアノのイントロで始まるM3は、すぐに曲想を変えてフェード・インしてきます。アコギの楽しそうなリズムのカッティングが印象的な曲ですね。つかず離れず絡み合うコーラス・ワークが見事です。ちょっぴり凝った構成もポップ度を増していますね。ウイングスを彷彿させるギターソロもいいなぁ、ホント。(^^)M4は、一聴してわかる通り、ジョンへのオマージュに溢れた曲ですね。メロトロンといい、逆回転を多用したアレンジといい、メロディー・ラインといい、中期ビートルズの匂いがぷんぷんです。M5は、M4のリプライズですね。逆回転がかなり全面に出ています。

M6では、ファンキーな感じのクラビネットの音が印象的です。弾けるようなポップなメロディーもいいですね。メロディー的にはスクイーズみたいな感じがしますが、全体的にはこれぞアメリカン・ポップ!ってところですね。(^^)M7は、12弦ギターの印象的な曲ですね。チェロが入ってきたりして、ここでもアレンジ的にはビートルズへのオマージュがいっぱいです。

M8は、ギターのイントロが印象的ですね。オルガンの音との絡みもあり、ずいぶんアメリカン・テイストの強い音です。ザ・バンドかバッファローって感じですね。M9は、ちょっと志向を変えてアコースティックな雰囲気を持つナンバーです。ここでもジョンへのオマージュに溢れたメロディーと、後期ビートルズ風のアレンジを聴くことができます。(^^)

M10も、アコースティックなバラードですね。前の曲を「もろビートルズ」とすると、この曲はもっとシンプルに自分のサウンドを出したって感じです。(まあ、ビートルズ風の部分が残るのは仕方ないでしょうけどね。)アレンジがシンプルな分だけ、メロディーの良さがすんなりと入ってきますね。佳曲です。(^^)M11は、弾けるようなパワー・ポップ・ナンバーですね。アメリカン・オールディーズとラズベリーズが合体したような感じの曲です。はっきり言って、凄くカッコいいです。M12は、ブライアン・ウィルソンの曲ですね。ここではケンがすべてひとりでやっています。ビーチ・ボーイズへの敬意というところでしょうか。

ラストのM13は、アメリカン・テイストの強い曲で締めくくっています。いろんな楽器がフィーチャーされて次々に出てくるのが面白いですね。

全体的に言えば、前の作品よりも一般的に受け入れやすいサウンドになっていると言えるでしょう。前のアルバムが(主に彼の声質によるところが大きかったでしょうが、)ちょっと嗜好に合わなかった人でも、今回のは大丈夫ですよ。 ということで、ポップ・フリークならぜひ聴いてみて、ケンのポップな音世界に触れてみてくださいね〜。(^^)

では、また次回に。

< HAPPY ACCIDENTS / KEN SHARP / US / NOTLAME / NL-054 >


ご感想とかご意見とかがありましたら、どしどしメールくださいね。