第124回 SPKLANNG! / THE SUPERS

1.TURN / 2.FALL / 3.A STITCH IN TIME / 4.LITTLE SECRET / 5.SO MANY CROOKS / 6.ONLY YOU / 7.PILL / 8.I DON'T WANNA SLEEP / 9.1+1=3 / 10.EVEN FOOLS / 11.ALWAYS IN PAIN / 12.NEVER DEATH EXPERIENCE

今回紹介するのは、カナダの(これまた)すこぶる元気なパワー・ポップ・バンドのスーパーズのアルバムです。アメリカン・コミック調のジャケットなのですが、内ジャケにもバンドのメンバーが、アメコミのスーパー・ヒーロー風の画風で描かれています。(あまり格好良くなくて、できそこないまくったスーパースリーみたいですけどね。...あっ、4人か。(笑))

アルバムをかけてみると、いきなり元気いっぱいのパワー・ポップのM1が始まりました。ホント、普通のパワー・ポップ・チューンなんですけど、メロディーが凄くいいですね。最近のパワー・ポップ・バンドには「メロディーは悪くないけど良くもない」ってパターンのバンドも多いのですけれど、このスーパーズは違いますね。全曲を通してキャッチーなメロディーとキュートなハーモニーを持っています。

地味なM2に、これまたいいメロディーのM3と続いて聴いてみると、このバンドのセンスがわかります。でもね、ただそれだけだったら、ここでこうして取り上げようとは思わなかっただろうと思います。実は、次のM4に完全にハマってしまったのです。(^^)

M4は、2パートのメロディーを延々と歌い続けるだけの、構成的には何の工夫もないミッド・テンポの曲です。でも、それを補ってあまりある楽曲の素晴らしさがここにはあります。何の変哲もない自然体の甘くせつないメロディーとコーラスが、ギターのゆったりとしたアルペジオと絡みながら流れてくる時、楽曲の持つ力というものをまざまざと見せつけられる思いがします。実は、このアルバムをはじめて聴いたのは職場での休憩時間だったのですが、この曲の時に思わずギター(家だけでなく、職場のロッカーにも常備しているので)を持ち出して、音をとってしまいました。(^^;

この曲のおかげで、残りの曲の印象はずいぶんと薄くなってしまいました。パワフルなM5や、キャッチーなM7や、爽やかなM8や、アメリカン・ロック風のM9あたりは、メロディーにひと工夫欲しいくらいに聞こえます。アメリカン・バラードのM10、おもちゃのピアノのイントロが印象的なキャッチーなポップ・チューンのM11も、悪くはないのだけど、もの足りなく思えます。逆回転を多用した、実験的なサウンドのM12は、ちょっと消化不良気味ですけどね。そんな中で、M4ほどのパワーはないけれど、美しいメロディーのミッド・テンポ・バラードのM6が、曲としての煌めきをみせているように思います。

ということで、(普段はほとんどM3・M4・M6しか聴いていないのだけど、)M4という名曲のために取り上げてしまったアルバムです。好みの問題もあるとは思いますが、メロディーが好きな人は、ぜひM4を聴いてやってくださいね。(クラウデッド・ハウスあたりが好きな人は特にね。(^^))

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