第119回 SMALLSTONE / SMALLSTONE

1.PERFECT DAY / 2.AARON / 3.WITHOUT REASON / 4.DANISH KISS / 5.SUNSHINE GIRL / 6.ANOMIE / 7.DISILLUSIONED / 8.CHASING THE SUN / 9.HOPE / 10.PSYCHEDELIC WEASEL

さて、今回紹介するのも、最近のポップ・バンドです。例によって詳しいことはほとんど知らないのですが、昨年、アメリカのインディー・レーベルからリリースされたのが、このスモールストーンです。ジャケットに写っている5人を見る限り、まだ若いバンドなのですが、クレジットを見るとメンバーは4人+3人という形になっています。(なぜ??)ギター3人とベースの一人が大きい文字で書かれ、キーボード2人(曲によって違う)とドラムスの人が小さめの文字になっています。おそらくキーボードはゲスト扱いで、ドラムは録音の後にメンバーチェンジか何かがあったのかもしれませんね。公式HPもあるそうなので、いずれ調べてみることにしましょう。

クレジットには使用楽器も書いてありまして、ギターの3人もベースの人もリッケンバッカー(だけじゃないけど)を使っています。なんか、それだけで期待は倍増なのです。

オープニングのM1から、いきなりリッケンバッカーのベースが唸りをあげます。ギターのリフが加わり、唄がそれにかぶさってきます。いやあ、弾けるようなベース・ラインが最高にカッコいいですねぇ。ポール・マッカートニーがベースをブンブン唸らせる、あのフレーズが矢継ぎ早に出てきます。(^^)唄は、イマ風のポップ・バンドらしい唄い方(ちょっと線も芯も細めのあれです)ですね。M2は、ちょっとテンポを落としてじっくりと攻めてきます。メロディー的には前の曲よりも少し落ちるかもしれませんが、幻想的なコーラス、唸るベースと、やはりカッコいい曲ですね。音としては、中期のビートルズがベースでしょうか。

M3は、軽快な曲想です。アレンジ、メロディー、コーラスともに、どことなくバーズみたいな感じがして、彼らがアメリカのバンドだってことを思い出させてくれます。M4は、60年代のテイストの強い曲です。でも、決してブリティッシュではなくてアメリカンな音、バーズやゲーリー・ルイスとプレイボーイズ、そんな感じのサウンドです。面白いことに、唄の合間に入るギターリフは、(日本のGSの)スパイダースの「ヘイ・ボーイ」にそっくりです。元ネタが一緒なんでしょうね、きっと。間奏のギターも、60年代風のディストーションですね。ここでもベースラインが素敵です。

M5では、逆回転ギターの音と、中期ビートルズ風のベースラインがカッコいいです。この曲を聴いていると、リボルバーあたりを思い出してしまいます。「SHINE〜」というコーラスの付け方、ギターの絡め方とか、ホントに「レイン」ですよ。いいなあ、これ。(^^)M6のイントロは、完全にバーズですね。それにまたまた「タックス・マン」風のベースが絡んできます。気分はサイケデリック!って感じですね。(^^)

M7は、いかにもアメリカ的なギター・バラードです。このあたりの曲にも彼らのルーツを窺うことができますね。M8では、またまたバーズ風のギターのイントロに、60年代風のメロディー・ラインが出てきます。

M9では、ドラムがイマのバンド風のリズムを叩き始め、唸りまくるベースが載っかってきます。でも、メロディーは、やはり古き良き時代のメロディーなんですよね。ギターのリフはイマ風だけど、ギター・ソロは60年代してるし、なんか、過去と現在の融合って感じですね。

ラストのM10は、ミッド・テンポの曲です。ギター・リフは「ワイルド・シング」をゆっくりとアレンジしてみましたって感じですね。ここでも唸りまくるベースラインが素敵です。(ポールのフレーズがばんばん出てきますよ。(^^))ギター・ソロは、60年代のナチュラル・ディストーションですね。特にラストの部分は、ジャムセッション風のソロですね。

ということで、60年代後半をルーツにしながらも、自分たちの時代の音をスパイスに加味した音造りというところでしょうか。

でもね、やっぱり、アルバム全編を通して唸りまくっていうベースが印象的なんですよ、これは。ポールのベースが好きな人に聴いてもらいたいアルバムですね。(そりゃ、ポールほどの煌めきはないけどさ。)

では、また。

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