第115回 BIG WHITE LIES / CHRIS VON SNEIDERN

1.1.WITHOUT A PRAYER / 2.MINDREADER / 3.ON MY HANDS / 4.HARD AGAIN / 5.BIG WHITE LIES / 6.DREAM AWAY / 7.HERE I GO / 8.DOCTOR / 9.INSIDE OUTSIDE / 10.ROLL ON / 11.SUMMERTIME SUN / 12.EVERYTHING I OWN

さて、100円CDシリーズの第4回目です。今回紹介するアーティストも、僕は全く情報を知らない人です。(^^;

でも、聴いてみてびっくりしました。ポール直系のメロディー(ポールよりも少し下世話だけどね)がびっしりと詰まっている、100円CD史上(って、そんなもんあるんかい?>自分)最高と呼べる1枚だったのです。

オープニングのM1は、クリスの多重録音によるアカペラ・ナンバーです。アルバムの序曲的な意味を持ち、あっという間にM2に繋がりますが、この曲を聴いただけでも、彼の類い希なるメロディー造りのセンスを窺えますね。で、M2は、ゴキゲンなメロディーのポップ・チューンです。繊細なメロディーの部分は、スクイーズっぽい香りもしますが、サビのストレートなメロディーとコーラスは、まさに「ポップ」って感じがします。ミドル8の必殺のポール風メロディーも最高です。

M3は、ポールに加えて、バッドフィンガーやジョンの香りもしますね。ミッド・テンポのさわやかな曲です。コーラスのちけ方がなかなかのセンスを感じさせてくれます。アレンジ的にはピカデリーサーカスみたいですよ〜。(^^)M4は、ちょっとテンポ・アップした、スクイーズ風の雰囲気の強い曲です。ギターのカッティングとか、コーラスあたりが特にそんな感じですね。

M5は、ポールの小品風の始まり方をする曲ですが、サビのところで一転してポップなコーラスが一気に爆発します。クレジットを見ると、このアルバムのコーラス・ワークは、2・3曲を除いて彼一人でやっているのですが、メロディー、ハーモニーともに素晴らしい仕上がりです。M6は、12弦のイントロが懐かしい雰囲気のポップ・チューンです。はじめの部分を聴いていると、まるでラズベリーズの「ノーバディー・ノウズ」のようですね。サビのコーラスもラズベリーズ風で心地よく、ミドル8のコステロ風のキュートなメロディーも効いているし、一番のシングル向きの曲じゃないかな。

M7はアコギのカッティングがさわやな、バラードです。雰囲気としてはアルバート・ハモンドでしょうか。コーラスもつけずに、伸び伸びした美しいメロディーをじっくりと聴かせてくれます。アレンジ的にはポールの曲みたいですね。名曲ですね、はい。M8も、アコースティックなナンバーですが、ここではアルペジオを中心にしたアレンジです。この曲も、控え目なコーラスをバックに、ポール風のメロディーをしっとりと聴かせてくれます。

M9は、「これぞポール直系」という曲ですね。やはりアコースティックな曲なのですが、いかにもポールが創りそうな雰囲気のメロディーとコーラスを持っています。ミドル8での半音進行のメロディーが印象的ですね。アルバム中の最高の1曲と言えるでしょうし、個人的にも一番のお気に入りです。(^^)

M10は、シャッフル・ビートのポップ・ナンバーです。チープなオルガンの音が効いています。スクイーズ風の曲ですが、サビでは、ウエストコースト系のキャッチーなコーラスを聴かせてくれます。メロディーもいいし、これもシングル向きの曲だと思いますね。ラストは6thのコードでキメてくれてます。M11も繊細な美しいメロディーを持つ曲ですね。ポールというよりはグレン・ティルブルックの雰囲気ですね。

アルバムラストのM12ですが、アコギのアルペジオからポール風のメロディーで始まります。で、サビではどこかで聴いたような、でも凄くキャッチーなメロディーが唄われていきます....って、これって、ブレッドの「涙の想い出」じゃないですか。(あ〜、恥ずかし。ここまで気付かなかったぁ。(^^;)ここでは、クラウデッド・ハウス風のサウンド・アレンジで、最後はポールの小品のような終わり方です。

ということで、アルバムを通して、とにかく曲造りのセンスが凄いのです。メロディー、ハーモニーともに文句のつけようがありませんでした。お店にはなかなかないアルバムだと思いますが、ぜひ、探し出してみてくださいね。ホント、最高の1枚なんですから。

< BIG WHITE LIES / CHRIS VON SNEIDERN / US / HEYDAY / HEYDAY 037-2 >


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