第111回 MERCHANTS OF VENUS / MERCHANTS OF VENUS

1.SAY AHH / 2.SOLITARY FIGHTING MAN / 3.YOU CAN'T FOOL THAT GIRL / 4.IT'S A GIVEN THING / 5.SURFIN' THE MILKY WAY / 6.WALK ON THE WORLD / 7.KIOWA / 8.DREAMTIME / 9.SURVIVE THE UNKNOWN / 10.HOMELESS ANGEL / 11.RUN WITH THE ANCIENTS

先週のことになりますが、広島の大手中古ショップでCDのバーゲンセールがありました。いつもなら1枚300円とか3枚1000円だったりするのですが、今回はなんと100円均一だったのです。CDの詰まった箱を眺めてみると、邦楽洋楽ともに、名前を聞いたことのないようなアーティストのアルバムばかりでした。 で、結局のところジャケ(や裏ジャケ)の雰囲気のみを見て、手当たり次第に50枚ほどレジに持っていきました。なんやら「ピン」ときたのも数枚あったのですが、今回は「どんなんかなぁ?」というのを中心です。」で、少しずつ聴いていったのです。 結果的に、そのうちの8枚はただの雑音にしか思えなかったのですが、すこぶるお気に入りになったアルバムが10枚ほどあり、残りもまあまあでしたので、総合的には「当たり」の買い物だったと思います。

今回紹介するのは、そのお気に入りになった中の1枚です。買い方が買い方だけに、バンドについての知識は全くありません。でも、このマーチャンツ・オブ・ヴィーナスというバンドは、なかなかのセンスと能力の持ち主だったのです。

のっけから期待をもたせるようなコード・カッティングに導かれて流れてきたM1は、なんと、もろにスクイーズ(=ティルブルック)・サウンドだったのです。アレンジもそうなのですが、メロディー・ラインも唄い方もスクイーズそっくりでした。ホント、予想外の嬉しさでしたよ、これは。文句なしのベスト・トラックですね。(^^)

M2も、音的にはアメリカン・テイストが増えていますが、やはりスクイーズを彷彿させる弾けるようなポップ・チューンでした。シングルにもできそうなクオリティの高い曲です。M3では、ちょっと押さえ気味にじっくりと聴かせるタイプの曲です。ちょっと弱いかな?とも思いますが、サビのメロディーとコーラスは十分にそれを補っています。

M4はファルセットを交えた、AOR調の16ビートで軽快な曲です。メロディーもギター・リフもポップで、ある意味では10CC(と言うかWAXかな?)っぽい香りもしますね。(^^)M5は、(リプライズ時代の)ニック・ロウ風のイントロで始まる、シンプルなロックン・ロールです。でも、サビのあたりは、やっぱりスクイーズっぽいノリになっていますね。

M6ですが、イントロからAメロにかけては、まるでジョン・ハイアットかリトル・ヴィレッジという雰囲気なのですが、サビになると一転してクライデッド・ハウス風の美しいコーラスを聴かせてくれます。M7は、ミッド・テンポのロック・チューンですね。メロディーは少し落ちるかもしれませんが、ちょっとヘヴィーなギターのアレンジが印象的です。

M8も少し押さえ気味の演奏ですが、のっけからのコーラス、サビの綺麗なメロディーと、やはりスクイーズの曲を彷彿させてくれます。M9のイントロでは、ずいぶんファンキーなベース・ラインが聴かれます。が、曲に入ると、しっとりとしたメロディーが流れてきます。AORの雰囲気もあるバラード調(ミスター・ミスターっぽいかもしれませんが)のナンバーですね。M1と並んで、シングルに切れそうないい曲ですよ。(^^)

M10は、明るいギターのリフが印象的な曲です。この曲も、モロにスクイーズの曲みたいです。サビ前のベース・ラインの半音進行が効いていますね。M11は、アコギの印象的なバラードです。途中からの盛り上げ方といい、コーラスといい、ギターといい、バンドのすべてをぶつけてきています。ラストにふさわしく、渾身の1曲でアルバムを締めてくくるという感じですね。

全体的には、やっぱりスクイーズのイメージがついて離れません。ギターのアレンジとか、バンドの個性を出そうとしているところはあるんですけどね。でも、曲がよくて、唄もよくて、コーラスもよいので、いいアルバムであることは間違いないですね。メジャーなレーベルから出ていますし、目にする機会がありましたら、一聴をオススメしますです〜。(^^)

<MERCHANTS OF VENUS / MERCHANTS OF VENUS / US / ELEKTRA / 9 61045-2>


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