第108回 BE / AUTOLINER

1.WEAKENED / 2.MISUNDERSTOOD / 3.SUPERSONIC BABY(IN DISGUISE) / 4.GREEN MARY / 5.DOWN ON THE LINE / 6.LIGHTHOUSE / 7.READY? / 8.NO MATTER WHEN / 9.LIVING / 10.AFTER ALL

今回もまた新しいバンドのアルバムの紹介です。アメリカはイリノイ州のインディー・レーベルパラソル・レコード(わりと有名なレーベルだそうですが)からの今年のリリースになりますが、このオートライナーは、すこぶる元気のいいパワー・ポップ(ハード・ポップ)バンドです。

M1は、アップテンポのギターの刻みから始まり、ゆったりとしたメロディーが唄われたと思うと、サビ前はジョン・レノン風のメロディーになり、サビでは一糸乱れぬコーラスでポップなメロディーを唄ってくれてます。ミドル8ではアコギの刻みからビートルズ風のアルペジオ・リフとコーラスが飛び出すという、ホントに息つく暇もなくサウンドが展開していきます。SEの入り方やコーラスの絡め方を含め、こいつらはただのパワー・ポップ・バンドじゃないということを感じさせる曲ですね。

M2ではちょっと軽めのリズムで、キュートなメロディーが唄われ、サビやミドル8ではこれまたキュートなコーラス・ワークを聴かせてくれます。間奏でブラスを入れてみたり、サウンド面でのスパイスの入れ方もセンスがいいですね。

M3は、イマ風のギター・ポップ・チューンです。でも、ここでもキュートなコーラスワークは忘れていません。それにしても印象的なサビですねぇ。(^^)M4は、U2風のイントロに続いてビート・ロック調のメロディーが唄われますが、サビではまるでELOみたいなメロディーとコーラスを聴かせてくれます。ミドル8ではアコギのアルペジオで雰囲気を変え、またサビの必殺のメロディーに戻し、コーラスをじっくり聴かせるという、尋常ではない構成力を持つ曲ですね。ラストのギターとベースのユニゾンも印象的です。

M5では、またまた軽めのリズムで、しっとりとしたメロディーをじっくり聴かせてくれます。サビのポップの極致というコーラス・ワークも素晴らしいです。

M6はアコギの刻みにのって静かにメロディーが唄われていきます。サビになるとストリングスが入り、コーラス・ワークを含め、幻想的な展開を見せていきます。メロディーやコーラスはまるでバッドフィンガーですし、ストリングスが活きているし、アルバム中でも唯一の静かな曲ですし、ホント、必殺の1曲ですね。アルバム中では異色なのだけど、絶対的なオススメの曲です。(^^)

M7はまたギター・ポップ風の曲です。どことなくラーズみたいな印象を受けるキュートなメロディー、完璧なコーラス、まるでユートピアのようなミドル8、どこをとっても文句のつけようがありません。M6と共に、絶対のオススメです。(^^)

M8でも、また軽くゆったりとポップなメロディーを聴かせてくれます。この曲あたりは、ラズベリーズの香りがぷんぷんとしますね。シンプルなミドル8も効果的です。曲名は、きっとバッドフィンガーへのオマージュなんでしょうね。そう思えば、ラストのギターもそういう風にきこえるので不思議です。

M9では、またアップテンポのパワー・ポップに戻ります。でも、幻想的なコーラス・ワークは健在ですし、サビでリズムを変えて中期ビートルズ風の雰囲気を出したりして、ここでも緻密な構成力を見せつけてくれます。M10では、またまた軽めのリズムで、ちょっぴり屈折したメロディーを聴かせてくれます。ラストにふさわしいミッド・テンポの曲ですね。

ということで、アルバム1枚があっという間に終わってしまいました。全体的に、一糸乱れぬコーラス・ワークが素晴らしいですね。メンバーは3人という最少の編成なので、ライヴではどこまで再現できるのだろうかというところは気になりますが、どっちにしても凄いできのアルバムであることには違いありません。

1枚を聴き通すには、聴く方も相当の体力が要りそうですが、それだけのものがあるアルバムだと思います。どこかのお店でみつけたら、ぜひ、聴いてみてくださいね。

< BE / AUTOLINER / US / PARASOL / PAR-CD-071>


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