第105回 HUNTER / HUNTER

SIDE A : 1.COMING ON HOME / 2.RAIN / 3.GARDEN OF EDEN / 4.JONI / 5.A MAN'S GOT TO DO / 6.IN THIS LIFE

SIDE B : 1.NOTHINGS GONNA CHANGE MY MIND / 2.DON'T WALK ON BY / 3.JUST SONG FOR YOU / 4.REAL LIFE GAME / 5.ROCK ON

さて、今回も「安く買ったこの1枚!」シリーズです。(^^; ハンターというブリティッシュ・バンドのデビュー・アルバムなんですが、77年のリリースになります。まあ、ポップと言うよりもニッチ・ポップと言うほうがぴったりのバンドだと思うんですけどね。

このバンドのプロフィールを見てあれっと思ったのは、ヴァイオリンを扱うメンバーが3人もいることなのです。ドラムスで一人、ベースで一人というのは普通なんですが、ギター&ヴァイオリン&マンドリン&ドラムで一人、キーボード&ヴァイオリン&マンドリン&ギターで一人、トロンボーン&ヴァイオリン&キーボードで一人という編成は、ちょっと興味をそそります。(ヴォーカルは、後から書いた3人でやっているようですけどね。)

A1は、アメリカン・テイストなギター・ストロークで始まるバラードです。当時のパブ・ロック・バンドに見ることのできたアメリカ寄りのサウンドの曲ですね。せつせつと歌いかけるようなメロディー・ラインも、ウエストコーストの香りがします。間奏のヴァイオリンのソロも雰囲気を盛り上げていて、ホント、渋いオープニングのキメ方ですね。(^^)

A2は、なんと、ビートルズのカバーです。ビートルズのテイクでは、ジョンのヴォーカルとポールの凄まじいほどのベース・ラインが印象的な曲でしたが、ここではブリティッシュ・ポップ風のアレンジで聴かせてくれます。A3では、ファンキーなキーボードとギターのリフにホーン(トロンボーンでしょうね)が絡む曲です。ファンキーなサザン・ロック・バンドという趣でしょうか。ホーンの合間を縫うギター・ソロがカッコいいです。(ちょっぴりローリー・ワイズフィールド風ですけどね。)

A4は、ポップな小品です。パイロットの曲に近い感じですね。A5も、愛らしいポップ・チューンです。ピアノの入り方とか、アコギの刻み方とかからは、アメリカのようなさわやかな風が感じられますよ。(^^)

A6は、ハードなロック・チューンですね。イントロのギター・リフは、どことなく「駆け足の人生」みたいな感じです。(^^)でも、唄のメロディーは(サビの前とか特に)ほとんど「ゲット・レディー」してますけどね。でも、間奏でのハーモニー・ツインとか、ギターの音色とか、僕の好きなウイッシュボーン・アッシュみたいで嬉しくなってきます。(単純。(^^;)そういえば、ギター・リフは「F.U.B.B.」風にもきこえますね。

B1では、いかにもブリティッシュな哀愁のあるキーボード・アレンジを聴かせてくれます。サビのコーラスは、まるでアメリカのハーモニーを聴いているようです。間奏のギター・ソロもなかなかのものですね。アルバム中で最長の曲でもあるし、ハイライト的な曲だと言えるでしょう。

B2は、リリカルなピアノに導かれて始まります。A1のピアノ版という感じでしょうか。サビのウエスト・コースト風コーラスが心地よい曲です。ちなみに、ファースト・シングルだったそうです。B3は、ファンキーなビートとシンセサイザーの音が印象的なナンバーです。でも、僕には間奏のハーモニー・ツインで決まりですね、やっぱり。(^^)B4は、クールなギター・カッティングに引っ張られる曲ですね。サビで隠し味的に入るトロンボーンと、間奏のジャジーなピアノ・ソロが効果的です。カッコイイよね、これ。(^^)

ラストのB5は、ヴァイオリンを駆使したブギー・チューンで、まるでE.L.O.みたいな曲ですね。これがブギーのリズムじゃなかったら、モロにカントリー風になるんでしょうけどね。((^^;)Aメロはちょっぴりだけ「シェリーに口づけ」に似てるかな?こういう曲をアルバムのラストに持ってきたのは正解でしょうね。個人的には、こういうヴァイオリンを駆使した曲がもっとあっても良かったかなと思いますけどね。

ということで、これも非常に良くできたアルバムだと思います。ただ、前回紹介したアルバムと同じように、強烈なインパクトのある曲がないというのが、彼らが売れなかった原因でしょうね。「凄く良くできているけど、地味な通好みの音」ということになるのでしょうが、重ね重ね残念に思います。

では、また次回に。

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