第104回 KING COOL / DONNIE IRIS & THE CRUISERS

SIDE A : 1.SWEET MERILEE / 2.THE PROMISE / 3.PRETENDER / 4.LOVE IS LIKE A ROCK / 5.THAT'S THE WAY LOVE OUGHT TO BE

SIDE B : 1.MY GIRL / 2.BROKEN PROMISES / 3.KING COOL / 4.COLOR ME BLUE / 5.THE LAST TO KNOW

さて、このところまたレコードのバーゲン・コーナー漁りにハマっています。((^^;)最近はバーゲン価格もずいぶんと下がって来ていまして、心おきなくジャケ買いができるのです。今まではジャケで「ピン」ときたものだけを買っていたのですが、ジャケ見て「?」ときたものも買ってみたりもしました。でもね、やっぱりジャケで「ピン」と来なかったものは、イマイチのものが多かったですけどね。

ということで、今回紹介するアルバムも、バーゲン・コーナーから拾いあげた1枚です。ジャケットの「よく言えばバディー・ホリー風(と言うか、フレディー風かな?)のドニー・アイリス率いるクルーザーズのアルバムで、発売は81年です。

A1では、いきなりポリス風のイントロとメロディーが流れてきます。と思いきや、サビになるとサウンドに一気に広がりが出て、90125イエスの香りも出てきました。で、哀愁のギター・ソロが短いながらもいい感じなのです。キーボードの隠し味も効いていて、あっという間に1曲終わったって感じです。

A2では、曲想が一転して、オーソドックスなアメリカン・ポップ・ロックなのです。でも、コーラスのせつないメロディーがたまらなく良いのです。本当に「良い曲をシンプルに仕上げました」って感じで、最高のお気に入りの曲です。(^^)そう言えば、他の曲はヴォーカルのドニーとキーボードの人が中心に作っているのですが、この曲だけはギターの人が作っているようです。

A3は、80年代の王道ポップ路線です。あの当時流行っていたミスター・ミスターとかの感じですね。キーボードの音群に囲まれた曲です。A4は、アメリカン・ロックン・ロールですね。少しハード・ロックっぽく迫っています。A5では、ロックン・ロールビートにキーボードとファルセットを絡めた、不思議な感じの曲です。コーラス・ワークとか、まるでユートピアなんですけどね。(^^)

B面に移りまして、1曲目はオーソドックスな3連のロッカ・バラードですね。でも、唄はジョン・レノンの世界ですし、コーラスの入り方はまるでピカデリー・サーカスみたいです。(^^)B2は、ユートピアみたいな曲ですね。まあ、トッド・ラングレンほどひねくれてはいませんけどね。コーラス・ワークが良くできています。

B3では、ちょっぴりディスコ・ビートも意識した曲ですね。シンプルなドラムに弾けるベース・ラインとギターの刻みが絡んでいきます。どことなくフィクスみたいな香りもしますね。サビでは、ギターのリフにのってじわじわと盛り上がる曲です。シンプルなギターのフレーズもいい感じです。(A1のソロといい、この曲のソロといい、僕にはローリー・ワイズフィールドの香りを感じさせてくれますけどね。)

B4も3連のロッカ・バラードです。唄い方は、どことなくプレスリーを意識した感じがありますね。この曲でも、ピカサ風のコーラス・ワークは素敵ですね。ギター・ソロもピカサ風でゴキゲンなのです。(^^)

ラストのB5はバラード・ナンバーです。チープトリックあたりが唄うと似合いそうな曲ですね。サビでは、コーラスの合間を縫ってまるでスティーヴ・ペリーばり(そこまで上手くはないけどさ)に歌い上げてくれています。間奏のキーボードとギターのオーケストレーションは迫力があります。

おそらく、当時の流行に埋もれてしまって、さほど売れなかったアルバムだろうとは思います。でも、ここで聴くことのできるコーラス・ワーク(特にバッキング・コーラス)には素晴らしいものがありますし、ポイントを押さえた曲造りにも好感が持てます。バンドとしての能力の高さが窺えるだけに、インパクトの強い「極めつけ」の曲がないのが惜しまれるところですね。いいバンドなんだけどねぇ....。

ということで、今回はこのへんで。

< KING KOOL / DONNIE IRIS & THE CRUISERS / US / CAROUSEL / MCA-5237>


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