第102回 MAGENTALANE / KLAATU

1.A MILLION MAILES AWAY / 2.THE LOVE OF A WOMAN / 3.BLUE SMOKE / 4.I DON'T WANNA GO HOME / 5.DECEMBER DREAM / 6.MAGENTALANE / 7.AT THE END OF THE RAINBOW / 8.MRS. TOAD'S COOKIES / 9.MAYBE I'LL MOVE TO MARS / 10.MAGENTALANE (...I FEEL SO GOOD)

今回はクラートゥのアルバムです。クラートゥについては、いつか書こうと思っていたのですが、ちょうどストレンジデイズにインタビューが載ったこともあり、このタイミングで書くことにしました。でも、問題は、どのアルバムを選ぼうかなということでした。普通ならファーストかセカンドあたりを(ちょうど2 in 1のCDも出たし)書くところでしょうけれど、僕が選んだのは、彼らの5枚目のアルバムです。

最も、僕はこのアルバムを発売当時には聴いたことがありませんでした。このカナダ盤のCDを入手して、ようやく聴くことができたというわけです。で、初期の彼らのサウンドに比べるとずいぶんストレートになった彼らのサウンドに、僕はすっかりハマってしまったのです。

オープニングのM1のイントロのギターを聴くだけで、サウンドの変化がわかります。70年代のアメリカン・ポップの香りのするゴキゲンなパワー・ポップ・チューンですが、ミドル8のブリティッシュ風コーラスで聴かせてくれる奥行きの深さはさすがです。文句無しの曲ですね。

M2はちょっぴりディスコっぽいフレーバーも取り入れていますね。この曲あたりでは、ファーストやセカンドの面影はほとんどありません。マイナーなメロディーとコーラスは、日本人好みの楽曲かもしれませんね。

一瞬のシタールの音で始まるM3は、完全なロックン・ロール・チューンです。キーボードは入っているものの、バッドフィンガーのロックン・ロールに近いものがあります。間奏のツイン・リードの掛け合いもいい感じですね。(^^)M4は、アコースティックなバラード・ナンバーです。ポールの小品って感じですね。サビのリズムの変化が心地よいです。

続くM5もバラード・ナンバーですが、こちらは大らかなメロディーが伸び伸びと唄われていきます。心なしか、ちょっぴりカンツォーネの雰囲気も感じることができます。(リッカルド・フォッリとかのね。)ま、こじつけすぎという気もしますけどね。(^^;

タイトル・トラックのM6は、これまたファンタスティックな曲です。メロディーも素敵ですし、ポールやパイロットのファンにはたまらない曲ですね。(^^)

M7は、バッドフィンガーやパイロットを彷彿させるアレンジのポップ・チューンです。明るい中にも憂いを含んだメロディーとハーモニー、繊細な転調、深みのあるミドル8と、とても良くできた曲だと思います。間奏のハーモニー・ツインもゴキゲンです。(^^)僕のイチ押しです。

M8も、ポールの小品−パイロット路線の曲です。ビートルズを彷彿させるギターのアルペジオのリフも入るし、楽しくて素敵な曲です。聴いているだけで、心はほんのり暖かくなるような曲ですね。(^^)(ラストはバッドフィンガーですね。)

M9は、アルバム中で一番ブリティッシュ風味の強い曲かもしれません。ゆったりと唄われるバラードなんですけど、地声とファルセットのコンビネーションとバランスが絶妙です。途中からテンポが変わり、オペラチックにクイーン風(と言うよりセイラー風)になるのですが、幻想的なパートを経て元に戻るという、凝った構成になっています。ブリティッシュ・ポップ・フリークにはこちらのほうがオススメかな?(カナダのバンドなんですけどねぇ。)

ラストのM10は、M6のリプライズです。短く楽しくアルバムは幕を閉じるのですが、レコードから針をあげる音で締めくくるあたり、やっぱり最後まで彼らは「くせ者」なのでした。(^^)

全体的に、ストレートなサウンドの中にも、バックに流れるストリングスのアレンジなどに、彼らならではのこだわりも感じられます。初期の凝りに凝った曲が好きという人には、ちょっとシンプルすぎて面白みがないと言われるかもしれないけど、ストレートなぶんだけポップな楽曲が素直に耳と心に飛び込んできます。個人的には、クラートゥのアルバム中で一番のお気に入りとなりましたよ。(^^)

では、また次回に。

< MAGENTA LANE / KLAATU / CANADA / EMI / E2 72438 36961 2 3 >


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