第100回 JUDY OVER THE RAINBOW / ORANGE

1.JUDY OVER THE RAINBOW / 2.DISPOSABLE / 3.BED

このところ多忙で、なかなか更新もできずにごめんなさいね。実は、THIS IS POP!も100回目ということで、何をとりあげようかなと迷っていました。で、候補のアルバムはいくつかあったのですが、今回はメールでのリクエストにお応えして、オレンジのCDSをとりあげることにしました。(僕は、ストレンジデイズの創刊号に載った時に、海外のショップをサーチして入手したんですけどね。)

前に書いたオルゴン・ボックスというバンドのアルバムは、このところポップ・フリークの間で話題になっています。そのオルゴン・ボックスの中心人物のリック・コークランが作っていたバンドが、このオレンジです。残念ながら、アルバムを作ることもなく解散してしまったのですが、それ故に、オルゴン・ボックスのアルバムは、ポップ・フリークにとって待ちこがれたものになったと言えるでしょう。(まあ、オルゴン・ボックスも、最初の発売時にはさしたる話題にもならず、今回の再発で盛り上がっているということなんですけどね。)

話をこのCDSに戻しましょうね。オレンジがここまで伝説化しているのは、やはりM1の素晴らしさに尽きると思います。ホント、完璧なパワー・ポップ・チューンです。ほんわかした出だしを切り裂くかのようなハードなリフとリズム。そのリフと唄のパートの対比。続いてリズムにのって唄われる旋律の後、サビの珠玉のメロディーが紡ぎ出されていく見事な構成は、文句のつけようがありません。この構成によって、サビのメロディーの素晴らしさが一層際立って聴こえてきます。この見事な対比は、オルゴン・ボックスのヴァージョンにはありません。聴けば聴くほどのめりこんでいくような、最高の曲ですね。(^^)

M2は、少しゆったりとした曲です。M1のようなとびっきりのメロディーはありませんが、60年代〜70年代初期のポップスの方法論を散りばめながら、ポップなサウンドが淡々と流れていきます。でも、間奏に入る瞬間の爆発感には素晴らしいものがありますね。ここまでの楽曲を提示しながらも、楽曲としての未完成さを感じさせるところにも、彼らの奥の深さを垣間見ることができます。

M3は、弾けるような、パワー・ポップ(ギター・ポップ)・ナンバーです。そう思って聴けば良くできた曲なのでしょうが、いささか単調ですし、物足りなさは残ってしまいます。

ということで、M1があまりにも素晴らしいので、他の曲の印象がなくなってしまうようなCDSですね。彼らがアルバムを作っていれば、いったいどんな音になったのでしょうか?M1の路線だけでということは考えにくいのですけれどね。

ともかく、M1のこのヴァージョンだけは、マスト・アイテムです。今となっては探し出すのも難しいかもしれないけど、苦労して手に入れるだけの価値がある曲だと思いますよ。

では、今回はこのへんで。

< JUDY OVER THE RAINBOW / ORANGE / UK / CHRYSALIS / 7243 8 81533 2 4 >


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