第99回 JIGSAW PEOPLE / GARY FRENAY

1.WE CONNECT / 2.I SHALL RETURN / 3.PRIVATE CATASTOROPHE / 4.THE WAY WE CARRY ON / 5.TROUBLED MIND / 6.IT'S ALL IN THE WAY YOU LOOK AT ME / 7.ARLINGTON AVENUE / 8.YOU ONLY GET ONE LIFE / 9.NOTHING CAN TAKE THE PLACE OF TENDERNESS / 10.I NEED TO BE SURE OF YOU / 11.YOU'RE NOT THE POLICE / 12.SHE7S LEAVING / 13.DANCIN' AT THE U.N. / 14.OPENING DAY // 15.CANDY / 16.BLUE MOON

前回のアップから、ずいぶん時間が経ってしまいました。このコーナーのファンの皆様(って、いるのかなぁ??(^^;)、ごめんなさい&お待たせしましたです〜。まあ、前回とりあげたPILLBUGSのアルバムがあまりにも素晴らしくて、あのアルバムを聴いた後では他のアルバムは色あせて見えたので、今回のアップまでには僕にも相当の時間が必要だったということなのですけどね。

今回紹介するのも、やっぱりアメリカのインディー・レーベルのアーティスト、ゲーリー・フレネイ(かな?)です。最初に彼の名前を知ったのは、アメリカの某サイトで「エリック・カルメン風のシンガー兼ソングライターですよ。」と紹介されていたのを見たときです。その時は、ファースト・アルバム「ARMONY SQUARE」が載っていたのですが、調べてみるともう1枚アルバムが出ていましたので、その2枚を取り寄せました。で、先に手元に届いたのが、このセカンドアルバムだったという次第です。

エリック・カルメンという紹介文に期待を持って聴いてみたのですが、残念ながら、僕にはエリック・カルメンの香りは全く感じられませんでした。僕の脳裏に浮かんだアーティストは、(イメージの近い順に言うと、)ダン・フォーゲルバーグ、ロビー・デュプリー、そしてジェリー・ベックリーです。

オープニングのM1は、軽快なギター・ポップ・ナンバーです。心地よいアコギのカッティングに導かれ、キャッチーなメロディーが唄われます。シングル向きの曲ですね。ちなみに、アルバム・タイトルの「JIGSAW PEOPLE」は、この曲の歌詞からとられたものです。M2は、ちょっと落ち着いた感じのアメリカン・ロックですね。ホント、ダン・フォーゲルバーグみたなさわやかな曲だと思います。

M3は、マイナーのメロディーが心に浸み入るようなA.O.R.ナンバーです。ベースのフレーズとか、ピアノとパーカッションの入り方とか、A.O.R.ファンなら泣いて喜びそうな曲ですね。ロビー・デュプリーの香りの一番強い曲です。

M4では、またアコギのカッティングを中心とした軽快なナンバーに戻ります。メロディーも演奏も軽やかに弾けるような感じです。M5は、ハーモニカをフィーチャーして、フォーク・ロック風に聴かせてくれます。メロディーもハーモニーも美しい曲です。アコギのソロも、短いながらも味のあるソロですね。M6では、またアップテンポのアメリカン・ロック調に戻ります。ちょっぴりだけイーグルスっぽくもありますね。

オルガンに導かれて始まるM7は、落ち着いたバラード・ナンバーです。ちょっと地味かもしれないけど、いいメロディーですね。M8は、M1やM6のようなアップ・テンポのナンバーです。M9は、ダン・フォーゲルバーグを彷彿させる、ミッド・テンポのバラードです。メロディーの動きが印象的です。

M10では、ジャズ風にキメてくれています。ドラムもブラシを使い、ピアノのフレーズもそれ風ですし、どこかのバーでかかっていても違和感のない曲ですね。M11は、ミッド・テンポのアメリカン・ロックン・ロールです。シャッフル風のリズムが心地よいですし、ハモンド風のオルガンの音もよく効くいています。

M12は、アコギを全面に出したバラードですね。ここでもしっとりしたハーモニー・ワークを聴かせてくれます。M13は、ミッド・テンポではじまり、途中から、アップ・テンポに変わり、マイナー調の印象的な歌を聴かせてくれます。アレンジも含めて、曲想的には中期のエルヴィス・コステロに近い感じもしますね。ラストのギターとハモンドの掛け合いのソロもカッコいいし、僕のイチバンのお気に入りの曲です。(^^)

M14は、一応、ラストナンバーにあたります。アコギの弾き語りを中心にして、スタンダード・ナンバー風のメロディーをアコーディオンやマンドリンがサポートしています。

残りの2曲はボーナス・トラックで、歌詞カードにはクレジットがありません。M15は、M10と同じメンバーによるレコーディングだそうで、M10同様にジャズ風の曲です。M16は、短い曲ですが、ゆったりとした感じのバラードです。ノーマルな音色のギター・ソロや、バッキング・コーラスが印象的ですね。

ということで、最初に抱いていた先入観とは違うものの、様々なタイプの楽曲が詰まった、珠玉のアメリカン・ポップ・アルバムのひとつであることは間違いはなかったと思います。その中にも、アルバムを通して一貫してゲーリー自身の弾くアコギを中心に据えたサウンド・メイキングには好感が持てますね。(^^)

そうそう、件のファースト・アルバムですが、セカンドからしばらくして手元に届きました。(こちらもエリック・カルメンの香りは全くしませんでしたけどね。)ファースト・アルバムは、アコギ2本とかアコギとピアノとかいったシンプルな演奏で、あくまで彼の歌とメロディーを聴かせる音作りになっています。バンド形式ではないぶんだけポップさは薄いのですが、そのぶん、ゲーリーの創るメロディーの素晴らしさが浮き彫りになっています。(楽曲の良さだけで考えると、セカンドよりも上だと思いますよ。)ムチャクチャ地味なアルバムなのですが、こちらもぜひ聴いてみてもらいたいと思います。(^^)

では、また次回に。(今度は早めに書けるようにがんばりますね〜。)

< JIGSAW PEOPLE / GARY FRENAY / USA / TANGIBLE MUSIC / TANGIBLE 56807-2 >


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