第95回 PUNCH & BEAUTY / MATT BRUNO

1.ON TOP OF THE WORLD / 2.SOONER OR LATER / 3.DANCING / 4.SO UNLUCKEY (DID YOU DIE TONIGHT?) / 5.I WANNA BE BEAUTIFUL / 6.I CAN'T QUIT YOU GIRL / 7.PIN-UP GIRL / 8.SIMPLT YOURS / 9.LET ME REALLY LOVE YOU / 10.THAT SOMEONE / 11.DO YOU LOVE ME? / 12.LOVER MAY I? / 13.THAT SOMEONE (ALTERNATE MIX)

今回紹介するのは、新鋭パワーポッパーのマット・ブルーノです。僕が彼を知ったのは、前回も紹介したDAVID GRAHAMEのCDがらみでした。と言っても、別にデヴィッドとマットが関係あるのではなくて、デヴィッドのCDを売ってくれた人が教えてくれた「お薦めアルバム」がマットだったというだけなんですけどね。(^^;

で、ようやく手に入れた(でも、デヴィッドのCDと違って、どこででも簡単に入手できるアイテムです)のが、このアルバムです。ジャケットはなんか変な感じなのですが(失礼!(^^;)、でも、マットが抱えているギターはリッケンバッカーの360−12なので、それだけで期待が十二分なのです。(^^)

CDをトレーに入れて、スタートボタンを押します。すると流れてきたM1は、ストレートだけどゴキゲンなパワー・ポップでした。ギターの刻みにからむドラムとヴォーカルは、期待に違わぬカッコ良さです。声質はちょっと太くて、ジャケットから受ける印象とはちょっと違いましたが、こういう音には似合っています。

M1が唐突に終わった余韻の中から、M2の心地よいギター・リフが流れてきます。最高にポップなメロディーの曲ですね。高音パートでの声質はいくぶん甘い響きになっていて、低音パートとのコンビネーションがバツグンなのです。そう、スクイーズのグレンとクリスのコンビネーションのようにね。(^^)そんなヴォーカルのせいか、楽曲もスクイーズ風に聞こえます。

M3も(ちょっとイマ風アレンジの)独りスクイーズですね。(^^)コーラス・ワークには、60年代末のアメリカン・ポップの香りがします。M4もまた、スクイーズやクラウデッド・ハウスのバラード・ナンバーみたいな感じの曲です。地味だけど、いいメロディーですね。

M5は、オールド・アメリカン・ポップス風のメロディーを、ポップなギターととぼけたキーボードの音を絡めて仕上げてあるという、早く言えばカーズ風のゴキゲンな曲です。(^^)M6は、60年代フレーバーを隠し味にした軽快なポップ・チューンですね。この曲はレンブランツ風のアレンジです。12弦ギターのフレーズもキマっていますよ。

M7は分厚いコーラスに始まった....と思えば、一転してポップ・チューンに変わってきます。M6と同系統ですが、より60年代フレーバーの強い曲です。M8も、12弦ギターを上手く使った60年代風味の曲です。アルバム中で一番ビートルズの香りがする曲ですね。

M9は、また雰囲気を70年代に戻しています。フランジャーの効きまくったギターのアルペジオとブレイク気味に入るキーボードが気持ちいい曲です。M10は、またまた60年代末のアメリカン・ポップの香りがする曲です。(フィル・スペクターへのオマージュかな?)伸び伸びと唄われるメロディーが印象的です。

M11では、のっけからビーチ・ボーイズへのオマージュと思えるコーラスが入ってきます。唄に入ってくると、ビーチボーイズというよりも、60年代末のアメリカン・ポップ全般へのオマージュなんだということが窺えるんですけどね。(^^)M12は、映画のオープニング曲風に始まります。厚い響きの曲ですが、淡々と唄われるメロディーが印象的ですね。

M13は、M10の別ミックスです。ドラムをなくして、ギターのリズムカッティングを活かしたアレンジになっています。こっちのほうが、繊細でよりバラードっぽい響きになっていますね。どちらのヴァージョンがいいかというのは、個人の嗜好の範疇でしょうけれど、僕はこっちのアレンジのほうが好きですね。(^^)

ということで、全13曲(正確には12曲かな?)、ゴキゲンなポップ・アルバムに仕上がっていると思います。パワー・ポップ・フリークの人や、スクイーズのファンの人なら、マスト・アイテムですよ〜。(^^)

< PUNCH & BEAUTY / MATT BRUNO / US / PARASOL / PAR-CD-055 >


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