第88回  TWELVE AND TWELVE / JEFFREY FORSKETT

 1.BABY IT'S YOU / 2.EVERYTHING I NEED / 3.EMMA / 4.BAZOOKA JOE / 5.THE BEST THING ABOUT ME IS YOU / 6.THE WORD GO / 7.I WILL FOLLOW / 8.A WOMAN'S LAUGH / 9.NO ONE KNOWS / 10.LIVING ALONE / 11.I CAN'T LET GO / 12.I DON'T KNOW / 12+1.GET TOGETHER

今回は、ジェフリー・フォスケットの新作です。とは言え、発売されたのは10月末ですから、もう2ヶ月も経つのですけどね。発売日に買って以来、このアルバムのことを書こう書こうとは思っていたのですが、ここまで遅れてしまったのです。(これでは、レイターズの名誉会員かな??(^^;)

このアルバムは、彼が12人の仲間と一緒に(12弦ギターを使って)12曲を演りましたってプロットで作られています。ですから、ボーナス・トラックの13曲目も、「13」ではなくて「12+1」曲目なのですよ。

M1のゲストはダグ・フィージャー。そう、ナックの彼ですね。同名の有名なスタンダード・ナンバーもありますが、これはジェフリーとダグの共作になります。12弦ギターのアルペジオをフィーチャーした、さわやかで軽快なポップ・チューンです。(^^)M2のゲストは、ブライアン・ウィルソン御大です。ブライアンがウィルソンズのアルバムのために書いた曲ですね。印象的なビブラフォーンとキーボードを弾いているのは、ブライアンの日本公演にも同行していたワンダーミンツの(松尾さん似の)ダリアンです。キュートなメロディーと、さり気ないコーラス・ワークが素晴らしいですね。

M3のゲストは、(僕の大好きな)アメリカのジェリー・ベックリーです。この曲は、前にここでも取り上げたジェリーのソロアルバムのオープニングに収められていた曲です。ジェリーならではの甘酸っぱいメロディーと「風の」コーラス・ワークが心地よいです。当然ながら、アルバム中で僕の一番のお気に入りの曲です。(^^)M4のゲストは、ベテランのパワー・ポッパーであるパーセノン・ハクスリーです。作曲も彼ですね。ラズベリーズの曲のように、甘酸っぱくて心をくすぐられるメロディーの佳曲ですね。間奏の前のオーギュメントの響きが「胸キュン」なのです。ちなみに、ギター・ソロはカーズのエリオット・イーストンだそうですよ。

M5のゲストはマーシャル・クレンショウとビル・ロイドです。渋いけど、素敵なメロディーですね。アレンジや唄やコーラスからは、ダン・フォーゲルバーグみたいな香りがします。M6のゲストは(ジェリー・ベックリー二世とも言われる)ジェフ・ラーソンです。ビートルズ風のギターリフ(早いアルペジオが入るところなんて、モロですよ)が素敵な、さわやかな曲です。流れるようなメロディーや、サビでの必殺の胸キュンメロディーと、ホント、アメリカの曲みたいですね。(^^)

M7には、ジェフリーの昔のバンド仲間のランデル・カーシュが参加しています。印象的なサビのコーラスから入る構成ですね。バンドっぽいサウンドの、楽しそうな曲です。M8にはアンディー・キムをゲスト・ヴォーカリストに迎えています。押さえ気味のAメロに続いて、キャッチーなメロディーがここぞとばかりに飛び出してきます。ミドル8でのせつなさ、ラストのサビでのかけ合いも含めて、見事な演出です。(^^)

M9では再びビル・ロイドとランデル・カーシュの登場です。これは完全にビートルズ(というかピーター&ゴードンかな?)ですね。いい曲ですよ〜。M10には、なんと、シカゴのロバート(ボビー)・ラムが参加しています。いかにもボビーが好きそうな通好みの渋い楽曲です。ちなみに、ボビーがカール・ウィルソンとジェリー・ベックリーと一緒に創ったアルバムが、最近リリースされたそうです。

M11は、ホリーズのヒット曲のカバーですね。オリジナルを尊重したアレンジになっています。ゲストは、アソシエイション(!)のラリー・ラモスです。M12のゲストは、(ダン・エレクトロのオーナーのひとりでもある)マイケル・キャンピオンです。なんか、この曲もアメリカみたいな感じの曲ですね。ビートルズ風のアレンジもいいですね。

オマケのM12+1((^^;)ですが、ヤングブラッズのカバーです。ゲストはデイリー・キングスのウォルター・クレヴェンジャーです。ウォルターは、「オレンジ・カウンティのニック・ロウ」とも呼ばれているそうですよ。

ということで、いろんなゲストを迎えて、様々な曲想の楽曲を聴かせてくれています。でもね、全体を通してみると、ジェリー・ベックリーの音楽が根底に流れているような気がするのですよ、僕には。確かに、ベックリーがらみと思える人選の曲が何曲かあるのですけれど、それだけではないような感じがします。

このアルバムでは、彼の昔のソロアルバムで見られた、多重録音による分厚いコーラス・ワークはありません。もしかしたら、彼のファンにとっては物足りない部分もあるのかもしれませんね。でも、ホントにバンド・サウンドで楽しそうに演っているのが目に浮かぶようです。最良のポップ・アルバムの1枚と言える、オススメの作品ですよ。 

<TWELVE AND TWELVE / JEFFREY FOSKETT / JPN / DREAMSVILLE / YDCD-0039 >


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