第80回  THE HARSH LIGHT OF DAY / FASTBALL

1.THIS IS NOT MY LIFE / 2.TOU'RE OCEAN / 3.GOODBYE / 4.LOVE IS EXPENCIVE AND FREE / 5.VAMPIRES /6.WIND ME UP / 7.MORNING STAR / 8.TIME / 9.DARK STREET / 10.FUNNY HOW IT FADES AWAY / 11.DON'T GIVE UP ON ME / 12.WHATEVER GETS YOUN ON // 13.LOVE DOESN'T KILL YOU / 14.BLACK RAIN

今回は、発売されたばかりのファーストボールの3枚目の紹介です。ファーストボールと言えば、「THE WAY(哀愁のフリー・ウェイ)」のヒットで有名です。 あの曲は、いかにも「哀愁哀愁」した、60年代風味も感じられる曲でした。実のところ、当時にもこのコーナーでとりあげようかなと考えたこともあったのですが、あまりのクサさに取り上げるのをためらったいうこともありました。(^^;

このサードにも、「哀愁」を漂わせるナンバーもたくさん入っていますが、楽曲的にはずいぶんと洗練されています。また、それ以上に、ビートルズや他の60〜70年代バンドの影響が滲み出してくる出来映えになっているのです。曲によっては、まるでエルヴィス・コステロのような曲もありますし、最近の様々なパワー・ポップ・バンドを彷彿させられるような曲もあります。曲間がなくて曲がつながっていたり、サウンドやSEも凝っていて、なかなか聴き所の多いアルバムになっています。

オープニングのM1は、スクイーズやクラウディッド・ハウスを彷彿させるロックン・ロールです。でも、ギターはギンギンに唸っているのがイマ風ですね。のっけから何かを期待させるような曲です。カッコいいよ、これ。

M2はファースト・シングルになるんだそうです。ここでキャッチーなピアノを弾いているのは、ビリー・プレストンだそうで、そんなところからも、彼らのビートルズへのオマージュを感じたりするのです。曲は、(コステロみたいなメロディーだけど)とてもポップで、ヒット性十分ですね。

M3もメロディーとコーラスが素敵なポップ・チューンです。これもスクイーズみたいな繊細なメロディーが魅力ですね。ちなみに、僕の一番のお気に入りの曲です。

M4を筆頭にして何曲か「哀愁路線」の楽曲もありますが、「THE WAY」に比べてもその洗練され具合がわかります。

M6はアレンジに凝ったドラマティックな曲です。アルバム中でも一番、エルビス・コステロの香りの強い曲です。

M9では、イーグルスっぽいコーラスを聴かせてくれるのですが、ブレイクの仕方など、やっぱりビートルズ(実際はもっとラズベリーズに近いけど)のフィーリングなのです。M10でも、アレンジにビートルズの香りがぷんぷんしてきます。

M13とM14はボーナス・トラックなのですが、前者のアコースティックで軽いポップ・フィーリングがとても心地よいのです。それまでの曲が、いたるところにフックを散りばめているだけに、こういうシンプルな曲が安心できるんですねぇ。(^^)メロディーもコステロ風です。

アルバム全体としては、いかにもイマ風のパワー・ポップ・ナンバーと、繊細なメロディーの曲とに大別できると思いますが、二人のソングライターが、その個性を存分に発揮した佳作だと思います。(^^)

< THE HERSH LIGHT OF DAY / FASTBALL / JPN / AVEX / AVCW-13018 >


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