第78回  MARK HOLDEN / MARK HOLDEN

SIDE A : 1.FOR YOU / 2.WHO DO YOU LOVE? / 3.ALICE / 4.SITTIN' PRETTY / 5.I'LL ROCK YOU TO SLEEP TONIGHT

SIDE B : 1.EXPOSED / 2.HEY, LITTLE GIRL / 3.WHO'D BE FOOL ENOUGH / 4.I'LL DANCE ALONE / 5.COUNT TO TEN

今回紹介するのは、マーク・ホールデンの83年のデビュー・アルバムです。マーク・ホールデンという名前を聞いたことがなくても、70年代ポップのファンだったら、彼の曲を聴いたことがあるかもしれません。このデビュー・アルバムの前には、彼はソングライターとしてボブ・ウェルチやジェフリー・オズボーンやランディ・ヴァンウォーマーなどに曲を書いていたそうですから。

さて、このデビュー・アルバムには、いろんなアーティストのアルバムに参加してきた渋めの(しかし実力派の)スタジオ・ミュージシャンの協力のもとに作成されています。さすがに、アメリカン・チャートに顔を出した人たちに曲を書いてきただけあって、どの曲もポップな魅力に溢れています。サウンド的には、(カーズ+スティクス+A.O.R.)÷3って感じですけどね。

A1は、オープニングにしては、渋く始まるミッド・テンポの曲です。打ち込み系の曲で、カーズやスティクスのイメージが強い曲ですね。ファースト・シングルのA2も、カーズ風のコーラスが印象的な曲ですが、間奏のギター・ソロが心地よくてゴキゲンなのです。

A3は、リリカルなピアノから始まる、甘く素敵なメロディーのバラード・ナンバーです。どことなくカシム・サルトンのバラードに似た佳曲ですね。コーラスはどことなくピカデリーサーカスみたいです。A4も、完璧にカーズの曲づくりの影響を受けていますね。リック・オケイセックの曲だと言えば、誰もが信じるんじゃないかな?というくらいです。そういうカーズ・サウンドに、スティクスか(売れてからの)スーパー・トランプみたいなコーラスがかぶさっています。

で、A5です。この曲を聴いたときに、僕は思わずにんまりとしました。マークのボーカルはアメリカン・ロックしてるのですが、アレンジ(特にギターのオーケストレーションやコーラスの入れ方)は、(どことなくどころか、)ほとんどピカサなのです。偶然の産物だと思うのですが、ホント、杉さんや松尾さんや哲ちゃんや山本圭祐さんに聴いてもらいたいくらいですよ、これは。(実際、この曲が入っているのでここでとりあげたんだってところも多いですけどね。)

B1は、マイナー調でパーカッションの印象的な曲です。当時のアメリカン・チャートを狙った曲でしょうか?B2は一転、60年代を意識したロックン・ロール・ナンバーです。エディー&ザ・クルーザーズ(架空のバンドだけどさ(^^;)の楽曲が一番イメージが近いかなと思いますけどね。(^^;

B3はベースが印象的なフレーズを連発する、ミッド・テンポのポップ・ナンバーです。サックス・ソロも入り、一番A.O.R.っぽい感じがしますね。ミドル8のメロディーは、僕のお気に入りです。B4は、打ち込み系の3連を中心にした曲ですね。リズムのノリは、ブロンディーの「コール・ミー」みたいな感じですね。(^^;

B5は、T.レックスの「グルーヴァー」を彷彿させるようなイントロですね。リズムを刻み続ける上に、カウントをとるシャウトが入っていきます。でも、曲に入ると、楽曲的に失速していくところまでグルーヴァーにそっくりでした。(^^; ちょっと聴くには辛い曲ですね。

ということで、ピカサ風のサウンドの曲が気になって取り上げたアルバムなのですが、レコード屋では安いと思うので、バーゲンコーナーで見つけたら、聴いてみてくださいね。

 < MARK HOLDEN / MARK HOLDEN / JPN / ポリスター / 25S-182 >


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