第77回  SIDE EFFECTS / 松尾清憲

1.愛しのロージー / 2.5月のSUICIDE / 3.FOR YOUR LOVE / 4.シャングリラ / 5.サンセット・ドリーマー / 6.エスケイプ・ドライヴ / 7.ティー・フォー・ユー / 8.アスピリン・ノイローゼ / 9.ジュリエット / 10.夢のブリッジズ // 11.5月のSUICIDE[マッド・ミックス2] / 12.アナザー・サイド・オブ・エフェクツ

とうとう松尾さんのソロアルバムがボーナス・トラック入りで再発されました!!しかも3枚同時の再発に、おまけに新編集のベスト・アルバムも同時発売ということですから、ファンにとっては最高のプレゼントです。なんせ、松尾さんのCDはすでに廃盤で、(特に最初の2枚は)凄く見つけにくいCDでしたからね。このHPでも、微力ながら、松尾さんのCDを聴いてみたい人の手助けをさせていただいてきましたが、今回の再発で、松尾さんの音楽を聴きたい人のすべてが夢を叶えることができるようになったわけです。ホント、めでたいぞ〜!!(^^)

さらに、今回のCDでは、松尾さんの立ち会いのもとでリマスターが行われているのです。試しに昔のCDと聴き比べてみましたが、音の広がり、分離、厚み、すべてが生まれ変わったような音になっています。まあ、松尾さんのCDが初めて出た頃には、やや抑えめのレベルに設定した「なんでも一律」のマスタリングが多かったので、結構ショボイ音のCDも多かったものです。マスタリングレベルを適正なところまで上げるだけで、全然迫力のある音になるのですが、今回のリマスターは、それ以上に愛情込めて丁寧になされた仕事であることがわかります。

外観では、ジャケットの写真がちょっと小さめになり、周りに余白を配したデザインになっていますね。CDのレーベルもピクチャー・レーベルですし、そんなところからもスタッフの愛情を感じることができます。ベスト以外の3枚の解説は松尾さん自身だしね。(^^)

今回、原稿を書くのにあたって一番困ったのは、いったいどのアルバムをとりあげようか?ということでした。新作になるのは「ザ・ヴェリー・ベスト・オブ松尾清憲」UPCH-3001(最後に写真載せときますね)だし、ボーナストラックの貴重さで言えば、未発表ライヴが4曲も入った「HELP! HELP! HELP!」UPCH-3003だし、ロージーのライヴの入っている「ノー・サンキュー」UPCH-3004も捨てがたいし...と、迷いに迷いました。でも、結局、ボーナストラックは当時の12インチ・ヴァージョンしか入っていないこのファーストアルバムを取り上げることにしたのです。だって、このアルバムの完成度と煌めきは、他の何者でさえ太刀打ちできないものなのですから。(^^)

肝心のリマスターの仕上がり具合なんですが、M1のイントロからして、昔のCDに慣れていた僕の耳を驚かせるには充分すぎるほどでした。音の厚みや迫力が増しているのは当然として、すべての音がくっきりと聴こえ、エコーが反対側のチャンネルに抜けていく様子なんて、前のCDでは考えられないほどはっきりとわかるのです。かつてのCDでは薄いヴェールに覆われていた(と、今にしてはじめてわかったのだけど)松尾さんの音楽の隅々までが、今、はっきりと僕たちの目の前にあります。なんて素晴らしい仕事なのでしょうか、これは。

個々の楽曲についての解説はしません。このアルバムにはそんなもの必要ないでしょう。

最高のポップ・アルバムが最高のサウンドでここにある。それだけで充分だ。......君も、そう思わないかい?

 < SIDE EFFECTS / 松尾清憲 / JPN / ポリドール / UPCH-3002 >

こっちは「ザ・ヴェリー・ベスト・オブ松尾清憲」です。(実は、18曲入りです。)


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