第71回  憑いてますか

1.ネコ・シリメツレツ / 2.パラダイス / 3.娘へ / 4.道徳の時間 / 5.のん気 / 6.あなたの体温 / 7.旅 / 8.アンナの涙 / 9.低血圧女 / 10.突進女 / 11.TALK×TALK=TALK!?

今回は、第46回に続いて、マンガのイメージ・アルバムの登場です。でも、僕はこのマンガのことは全く知りません。僕がこのCDを買ったのは、ただ単に「バーゲンでムチャクチャ安かったから」という理由ですから。(^^; ということで、劇やビデオのBGMに使えそうなのが何かないかな?と、バーゲンコーナーでサントラやイメージアルバムを15枚ほど買った中の一枚なのです。(最も、帯に書いてあった「ゲスト:野村義男」という文字に惹かれたというのも、もちろんありましたけどね。)発売は95年ですね。

部屋に帰って封を切ってみると、もう一人、聞き覚えのあるミュージシャンがいました。「ベース:加賀八郎」。そうです、グッバイでベースを弾いていた彼です。(不勉強ながら、他のミュージシャンたちの名前には聞き覚えがありませんでしたけどね。)肝心の内容ですが、(M11はメンバーのトークなので除いて、)どこか後期のグッバイを彷彿させる楽曲が並んでいました。とは言え、別にヨッチャンは1曲ギターソロを弾いているだけだし、「根底にビートルズを持つポップな楽曲群」と言うのが正確でしょうけどね。サウンド的にはよりどりみどりで、イメージ・アルバムの枠を越えてますよ、これは。

シタール風の音が印象的なM1からして、耳を捉えて離しません。ヴォーカルは漫画家の池沢理美さん御本人なのですが、ここではぴったりハマっています。(^^)どことなくミック・カーンを彷彿させる間奏のベースも見事ですね。よくできた曲です。M5と共に、ベストトラックと言えますね。

M2は、ありきたりの日本風パワー・ポップです。リンドバークとかピンクサファイア(ふ、古い!!(^^;)系の音ですね。間奏のギターはヨッチャンです。M3は池田さん曰く「世の中のお父さん達を泣かせたい」ゆったりした曲です。(でも、これくらいじゃまだまだ泣けませんけどね。)イントロでの台詞は、娘さんの加賀愛美ちゃんだそうです。(ということは、池田さんと八ちゃんは夫婦なのかな?→知らないのでゴメン。)

M4は、一番イマ風なリズム(「とんとんとん、すったとんとん」というあれね。(^^; ハタシテ ツウジル ダロウカ?)の曲です。リズムを変えたミドル8が印象に残ります。M5は、グッバイの香り(=中期ビートルズ)がぷんぷんくる曲です。ビートルズを完璧に意識したギターとベースのリフが最高にキマってます。メロディーもポップ&キャッチーで、個人的には、一番のお気に入りです。

M6は、ジャジーなバラードです。バックもジャズ風に攻めています。M7もグッバイ風の曲です。中中期〜後期のビートルズの匂いがしますね。M8は、60年代風のサウンドですね。チープなオルガン、ガンガンにファズやリバーブの効いたギター(どことなく白井良明風)、そしてマイナーメロディー。なかなか決まってます。でも、サビの所は、サウンドが一転してポップに変わります。最後のヴァースのフェイクはちと???ですね。びっくりしました。(まあ、マンガ読むと、そういうキャラなのかな?→その後、マンガを読んでみると、もっと強烈なキャラでした。)

M9もグッバイ風のメロディーの曲です。(こっちは作曲が八ちゃんですしね。)リズムやギター・サウンドのプロットは、アル・スチュワートの「イヤー・オブ・ザ・キャット」だよね、ね?((^^;)ギター・ソロはマーク・ノップラー風にもきこえるけどね。ラストのM10は、イントロのキーボードのアンサンブルがなかなか聴かせてくれます。曲に入ると、ニュー・ウェーブ風(スカ風)のギターのカッティングで突っ走るんですけどね。

ということで、ポップな楽曲が詰まった、以外に聴き応えのあるアルバムでした。惜しむらくは、どの曲でもヴォーカルが弱いというところですね。池沢さんもプロのシンガーじゃない割には歌が凄く上手いのだけど、表現のヴァリエーション面でのもの足りなさは否めません。M1とかM4とか、完璧にハマった曲は凄くいいんですけどね。でもまあ、そういう部分を含んでのバンドの個性なのだから、とやかく言っても仕方ないのです。(テクニックだけではなく、そのバンドにしか出せない音というのもあるのですから。→僕も音楽やってなかったらわからなかったと思うけどね。)

ということで、マンガを読んだ人ならもっと面白いのかもしれないけど、マンガを全然知らない僕でも、なかなか楽しめたアルバムでしたよ。(→その後、コミック全8巻を入手しました。後半にちょこっとだけ妖怪が出てくる部分は、ちょっと悪ノリしすぎだと思いましたが、全体的には面白かったですよ。ただ、マンガを読むと、どうしても「笑いをとる部分」がわかるので、マンガを知らないままシンプルに楽曲から入れたのは良かったと思ってますけどね。)

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