第68回 BRAIN PARK / 松尾清憲

  

1.それは一月に満たぬ愛 / 2.エデンの南 / 3.グッバイ・ガール / 4.憂鬱という名の雨 / 5.愚かになってキスしてしまえよ

さて、今回は 松尾清憲さんのニュー・アルバムです。ストレンジ・デイズ・レーベルから出たこのCDは、なんと13年ぶりのソロ・アルバムになります。もちろん松尾さんのことですから、捨て曲なしの珠玉のポップ・ナンバーが5曲、これでもかという感じで収められています。昨年のピカデリーサーカスみたく、今年のベスト・ポップ・アルバムが、早々と出てしまったってところですね。(^^)

で、内容のレビューをしようとして、はたと困ってしまいました。だって、雑誌「ストレンジ・デイズ」4月号には、松尾さん自身が曲の解説をしているインタビューが載っているんですから。それ以上の解説はないですよ。(それに、ファンクラブの会報には、松尾さん自身のもっと詳しい解説が載っているんだからさ。(^^;)

だから、今回はほんとに簡単に書くことにしましょうね。M1は、リボルバーの頃のビートルズの香りがぷんぷん漂ってくる曲です。ベースラインはグリッサンドを多用して迫力ばっちりです。ヴォーカルにディレイをかけて左右に振ったり、楽器の音を細かく振り分けたり、万華鏡のようなサウンドですね。M2はストリングスの印象的なクラシカルな曲です。まあ、エリナー・リグビーにグレッグ・レイクのアコギが乗っかった感じで曲が進みます。前の曲同様に細かく音やエコーを振り分けてますね。ラストはグラス・オニオン風に締めてくれます。間奏のギターの音色はまるでレディー・グリニング・ソウルです。M3は、弾けるようなポップ・チューンですね。ギターの刻みはラズベリーズ、コーラスはまるでルビナーズですね。スネアのリミッターのかかり具合なんて、ホント、にんまりしてしまいますよ〜。(^^)M4は、マイナーなメロディーの印象的な曲です。ギターの刻みとドライヴの効いたベースとサボイ・トラッフル風のブラスがとてもカッコ良いのです。間奏のギターは、ブライアン・ジョーンズの音色で初期のクラプトンが弾いているみたいだし、とりあえず、最高に気に入っています。(^^)やっぱ、ベースがカッコいいですよ。これだけカッコいいベースを日本人の曲で聴いたのは、サイズの「レモンの勇気」以来です。(でもね、サビに合わせて「雨に泣いている」が唄えそうな気がしますけどね。(^^;)M5は、3連シャッフルを上手く使った曲ですね。ビートルズもそうなんですが、70年代アメリカン・ポップ(この曲みたいに転調しまくることはないけどね(^^;)の香りがします。間奏のオルガンが心地よいですね。音色はマシュー・フィッシャーなんですが、フレーズはどこかレイ・マンザレクやジョン・ロードみたいにも聴こえたりします。

ということで、5曲しか入っていないのですが、どの曲もムチャクチャ密度の高い曲ばかりなのです。ブリティッシュ・ポップが好きな人は、24時間かけっぱなしにしたくなるようなアルバムだと思います。(^^)

これはもう、買うしかないぜ!

 < BRAIN PARK / 松尾清憲 / JPN / ストレンジ・デイズ / STRANGE DAYS LABEL 1203>


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