第61回 あたらしい愛の詩 / 鈴木祥子

 1.この愛を / 2.区役所へ行こう / 3.もういちど / 4.いつかまた逢う日まで / 5.愛は甘くない / 6.子供の時間 / 7.25歳の女は / 8.破局 / 9.南にドライヴして / 10.臨時雇いのフィッツジェラルド / 11.帰郷 / 12.あたらしい愛の詩

 さて、今回もまた、珍しく邦楽のアーティストです。鈴木祥子と言えば、前作の「私小説」がストレンジ・デイズに載ってましたよね。

 僕が彼女のアルバムをはじめて買ったのは、カー・ラジオで「SNAPSHOTS」のオープニングの「HAPPINESS?」を聴いてからのことでした。(それまでは、ラジオで曲と名前を聞いても、印象は薄く、あまり聴きたいとも思えなかったんですけどね。)その後、ソニーでのラスト(ベストを除く)アルバムとなった「CANDY APPLE RED」を経て、ワーナーでのアルバムと聴いてきたのです。

 実は、前作は個人的にはイマイチ印象が良くなかったのですが、今作は完全にハマってしまいました。12月10日の発売日から、ずっと僕の車の中でヘヴィー・ローテーションになっています。(^^;

 さて、このアルバムですが、タスキを見ると、80年代ポップスフリークに捧げるようなことが書いてありました。実際に音を聴いてみると、70年代後半〜80年代真ん中くらいの洋楽を彷彿させる曲の詰まっている、凄くポップなアルバムだったのです。そうですね、僕の受けた印象としては、フリートウッド・マックが一番近かったかな?

 軽快なポップ・チューンのM1は、淡々とした歌詞と抜けるようなメロディーが印象的です。M2はどことなくビートルズかな?と思ったら、間奏のハーモニー・ツインが凄くゴキゲンでした。ARE YOU REELIN' IN THE YEARS?(^^)

 M3は、どことなくブライアン・アダムスを彷彿させるサウンドですね。僕の一番のお気に入りの曲でもあります。メロディーとフックをぴったり合わせてある歌詞が見事ですね。M4は、アコースティック・ギターの美しい曲です。英語の歌詞にして(若き日の)リンダ・ロンシュタッドが歌うと似合いそうな曲です。

 M5は、アルバム中屈指のパワー・ポップですね。イントロといい、バッキングいい、ギターのサウンドはバッド・フィンガーの一連のヒット曲を彷彿させますよね。(^^)M6は、アコギの伴奏による小品です。シンプルなメロディーが耳に残ります。一転、M7は、どことなくストーンズ風のイントロから始まるロックンロールです。好きだなあ、これ。

 そしてM8です。エルビス・コステロの「ヴェロニカ」みたいな雰囲気で、バッキングはフーターズって感じですね。このポップ・チューンも、僕の大のお気に入りです。M9も、アコギの刻みの印象的な曲です。この感じは、完全にフリートウッド・マックですね。(^^)

 M10は、曲名を見たらわかるように、とてもジャジーな曲です。そう言えば、伊豆田さんのNEWYORK STYLEの出だしが似た感じかな?(なんて書くと、両方のファンに怒られるかな?)M11は、しっとりとしたバラードです。聴いていると、どうしようもなくせつなくなって泣けてくるほど(僕は、はじめて聴いた時にはほんとに涙が出てきましたけどね。(^^;)の心にしみ入る名曲ですね。

 ラストのM11は、ミッド・テンポの曲ですが、どことなく彩恵津子さんの曲を思い出すような曲ですね。ラストにふさわしい歌詞だと思います。で、アルバムはストリングスの音で静かに幕を閉じるのです。

 ということで、MTVフリークだった人はもう聴くしかないって感じの、80年代ポップスへのオマージュがぎっしりと詰まったアルバムですよ〜。(^^)

< あたらしい愛の詩 / 鈴木祥子 / JPN / WARNER / WPC6-10050 >


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