第53回 VOX POP / VOX POP

1.MUST BE A WORD / 2.OFFER I CAN'T REFUSE / 3.INK AND PAPER / 4.SHANGHAIED / 5.GREY ON GLEY / 6.TRUST / 7.YOU DON'T KNOW HER / 8.I STILL WANT YOU / 9.COOL & THE CRAZY / 10.REPOSSESSED / 11.NUMBER ONE TO ZERO / 12.HOME TO YOU / 13.STINGRAY / 14.ROSETTA STONE

 さて、今日紹介するのはヴォックス・ポップです。このHPの常連さんの中には「えっ、ボックス・ポップス(BOX POPS)?」と思った人もいるかもしれませんね。でも、これは、バンド名がVOX POPなのです。(^^)でも、実はこのバンドのメンバーは、トミー・ダンバー、ドン・スピント、アル・チャン(3人ともルビナーズ)と、ジョン・シーベリー(サイコティック・パイナップルズ)なのです。で、サイコティック・パイナップルズ自体、ジョン・ルービンとトミー・ダンバーというルビナーズのメンバーが在籍していたのです。つまり、VOX POPは、事実上、ほとんどルビナーズということになるのです。(^^)(実は、前回のルビナーズのCDと同時に買ったCDなのですよ。)

 このアルバムですが、ルビナーズが事実上の活動停止になった後、1989−1990年頃の録音です。でも、当時はレコード化の予定はなかったそうです。ルビナーズの新作と比べると、ちょっと趣味に走ったようなナンバーもなくはないですけど、基本的にはルビナーズのお得意のパワー・ポップのぎっしり詰まったアルバムになっています。(そりゃ。ある意味ではルビナーズの新作とも言えるんですから、当然と言えば当然ですけどね。)

 M1は、これまた文句なしの完璧なパワー・ポップですね。踊り出したくなるようなサウンドに、甘酸っぱいメロディーとギター。ルビナーズの新作のオープニング同様に、素晴らしい曲ですよ。(^^)M2は、60年代後期〜70年代初期のアメリカン・ポップの匂いの強い曲です。哀愁のマイナー・メロディーがいいですよ。アレンジも良くできています。M3はモダーン・イングリッシュのために書かれた曲です。そのせいか、ちょっとギター・ポップ風の楽曲ですけど、さすがにこの面子が演ると、ゴキゲンなポップ・チューンになりますね。(^^)

 M4はタンゴ・ナンバーだそうです。ギターもエコーが利いていて、それ風の創りになっています。でも、サビになると、彼らならではのポップなサウンドは健在ですので、ご安心を。M5は、アメリカン・テイスト溢れるアコースティック・バラードですね。渋いです、はい。

 M6は、カッコいいギターの刻みとドラムで始まるロック・ナンバーです。マイナー・メロディーに絡むカウンター・メロディーのコーラスといい、サビのリズム・ギター(イントロと同じだけど)のカッコよさといい、ビートルズ風のコーラスといい、僕のお気に入りの曲です。M7は、ルビナーズの新作にも入っている曲です。やっぱりカントリーっぽい曲です。どことなく、ルビナーズのヴァージョンよりもロカビリーっぽく聴こえますね。M8は、のっけからビートルズのようなファルセットが爆発するパワー・ポップ・ナンバーです。

 M9はラジオの主題歌用に書かれたそうです。ブルージー&ジャジーなギターといい、ドラム(ブラシですね)といい、スキャットといい、気分はまるで50年代ですね。アメリカンTVドラマ主題歌のようなカッコいい曲です。M10は、またまたゴキゲンなビートルズ風のポップ・ナンバーです。メロディーといい、コーラスといい、12弦ギターのフレーズといい、最高のできですね。これも僕のお気に入りの曲です。(歌詞はちょっと不気味だけどね。)

 M11も、良くできたポップ・ナンバーです。リフレインのコーラスが印象的な曲です。これもカッコいいなあ、ホント。(^^)M12は、しっとりした60年代風のバラード・ナンバーです。初期ビートルズと言うか、エヴァリー・ブラザーズみたいな曲ですね。

 M13はインスト・ナンバーです。ルビナーズのアルバムでは「スター・トレック」でしたが、ここでは「スティングレイ」ですか。(別に、あのドラマの曲ではないですけどね。)ベンチャーズというか、シャンティーズというか、60年代サーフ・インストですね。M14は、この中では最初にレコーディングした曲だそうです。これもゴキゲンなパワー・ポップ・ナンバーに仕上がっています。

 で、実は、この後にクレジットされていない曲が入っています。ラップ調なんだけど、リンゴ・スターのことを唄ってるようですね。ビートルズのことが歌詞に(ギター・リフにもだけど)沢山出てきます。

 ということで、ルビナーズの新作同様、ごキゲンな気分になれるアルバムですね。でも、ルビナーズよりも、やりたいサウンドが顕著に表れているので、そのぶん「とっつきやすくてわかり易い」アルバムかもしれませんね。ルビナーズと一緒に、ぜひ、聴いてみてくださいね。 

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