第49回 OWSLEY / OWSLEY

1.OH NO THE RADIO / 2.I'M ALRIGHT / 3.COMING UP ROSES / 4.GOOD OLD DAYS / 5.THE SKY IS FALLING / 6.SENTIMENTAL FAVORITE / 7.ZAVELOW HOUSE / 8.SONNY BOY / 9.THE HOMECOMING SONG / 10.UNCLE JOHN'S FIRM / 11.CLASS CLOWN / 12.MESS WITH ME - GOOD OLD DAYS(REPRISE)

 「僕は究極のメロディーじゃないと気が済まない。」そう言ってはばからないのが、今日紹介するオウズリー(ウイリアムズ・オウズリー)です。ストレンジ・デイズの最新号にもインタビューが載っています。彼は昔、セマンティクスというバンドを結成していまして、日本盤(のみ)CDが出ていました。僕はそのアルバムを聴いてはいたのですが、どちらかと言うと、ビートルズの影響を受けた普通のポップ・バンドって印象を持っていました。ただ、COMING UP ROSESをはじめとする何曲かにおける、ちょっと線が細いながらも素敵なメロディーが気にかかってはいましたけれど。僕がそんな彼のソロアルバムのことを知ったのは、ストレンジ・デイズを読んでからでした。

 このアルバムは、インディーズから出していたものをリミックスして、セマンティクス時代の曲の再録も追加したということです。オウズリー本人も、セマンティクスのサウンドには満足していたわけではないとインタビューに答えていましたし、彼の満足のいくサウンドの「あの曲」はどんな風に仕上がっているのだろう?という興味も津々とわいてきました。で、CDショップに行って、このアルバムを手に取ったというわけです。

 1曲目のギターのカッティングから、スクイーズを彷彿させる印象的なメロディーとサウンドで、聴き手の耳をがっちり捉えます。ついでに、ラストの盛り上げ方もスクイーズ風ですね。(^^)切れ目なしで続くM2は、ギターのミューティングが印象的なロックン・ロールです。ワン・コーラス終わったところで、突然音が広がるというサウンド作りもゾクゾクしてきます。

 件の曲M3ですが、セマンティクスのヴァージョンの何倍も素敵なヴァージョンに仕上がっていました。冒頭の線の細いメロディーから、徐々に盛り上がっていく曲の構成、特にサビのリフレインのところのメロディーとバッキングにはシビレてしまいましたよ。間奏のギターとストリングスも含めて、本当に素敵な曲ですね。

 ミッド・テンポのアコースティカルなM4を挟んで、またセマンティクス時代のナンバーM5です。後期ビートルズやXTCっぽい感じのする、ブリティッシュ・ポップ(彼はアメリカ人だけどね。(^^;)に仕上がっています。続くM6は、メロディーラインもサウンドも、クラウディッド・ハウスみたいな曲ですね。間奏のメロディアスなギター・ソロもいいですよ〜。

 M7は、懐かしい感じのギター・リフが素敵なロック・ナンバーです。間奏の(まるでロジャー・パウエルみたいな)キーボード・ソロも懐かしい響きをしていますね。M8のサウンドはほとんどポール・マッカートニーですね。ビートルズ色の強い曲です。M9はシンプルなロック・ナンバーです。Aメロのベース・ラインが印象的ですね。

 M10はピアノの刻みが心地よい曲です。こういう曲での彼のメロディーは、すごく生き生きとしています。M11は、オリジナルではラスト・ナンバーになるんですね。せつせつと歌い上げるミッド・テンポのバラードです。これもクラウディッド・ハウスみたいな感じの強い曲ですね。その中で、メロディーに絡んでくるコーラスや、テープの逆回転の効果が心地よいです。

 M12は、日本盤のみのボーナス・トラックです。前半は、速いビートのロック・ナンバーです。パンク・ロックのバンドみたいだと思ったらそのはずで、ラモーンズへのトリビュート・ナンバーだそうです。納得。でも、ラモーンズなら、もう少しギターの音自体(フレーズではない)がポップなんですけどね。

 アルバム全体を通して言えるんですが、素敵なメロディーを素直に前面に打ち出しているという感じですね。ホントにメロディーがすっと耳に飛び込んできます。(^^)どことなく、クラウディッド・ハウスやスクイーズを思い出してしまいましたよ。(インタビューでも、彼の好きなアルバムの中にクラウディッド・ハウスのテンプル・オブ・ロウ・メンが入っていますしね。)まあ、どっちにしても、このアルバムがとびっきりのポップ・アルバムであることには間違いありませんし、クライディッド・ハウスが好きな人なら完全にハマることでしょう。(^^)

 それにしても、インディーズ盤、聴いてみたいなあ....。(^^;

 その後。無事にインディーズ盤を入手しました。聴いてみると、メジャー盤よりも少し粗いミックスではありましたが、シンプルかつパワフルで、曲の良さがストレートに迫ってくるように思えました。どちらもいい所があるのだけど、個人的にはインディーズ盤の方が好みです。(^^)

では、また次回に。

< OWSLEY / OWSLEY / JPN / BMG / BVCG-27001 >


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