第37回 SNAP / SCROUNGER

SIDE A : 1.PARISIAN CAFE BLUE / 2.TELEPHONE SONG / 3.OUR LOVE / 4.SO HERE I STAY / 5.ME, I'M PRETENDING (JIMMY DEAN)

SIDE B : 1.PLATFORM'9' / 2.LADY FAME / 3.SMILE / 4.MAGICAL / 5.OTHER GIRLS DON'T FEEL THE WAY YOU DO

 このところ、雑誌「ストレンジ・デイズ」がらみの音盤が多くなっているのだけど、これは創刊号のニッチ・ポップコーナーにあったアルバムです。ドイツの店で3ドル((^^;)ほどで見つけたのだけど、送料が20ドルくらいかかるので、他のアルバムも何枚か買って、まとめて送ってもらいました。アルバム4枚で送料込み40ドルくらいだったから、いい値段になったとは思います。(^^)

 「ストレンジ・デイズ」でも楽曲の評価が高かったように、聴いてみると地味ながらも素敵なポップ・アルバムでした。感じとしては、ちょっとだけアメリカンなパイロットって印象です。(^^)

 アルバムはまず、シンプルにリズムを刻むピアノとフェイズシフターのかかったギターの印象的な(ビートルズの影響も強い)A1で幕を開けます。サビのところは、完全にパイロットの楽曲を彷彿させますね。(余談ですが、サビの出だしのメロディーは、松尾清憲さんのサンセット・ドリーマーによく似ています。コード進行も似てるのかな?)A2はストリングスとコーラスの美しい曲です。ちょっとだけビリー・ジョエルっぽいメロディーもあり、伊豆田さんあたりが唄うと似合いそうだなって思えます。A3は、シンプルな美しいバラードです。この曲も、コーラスがよくできています。間奏のギター・ソロも(ちょっとたどたどしいですが)ピート・ハム風で素敵ですよ。A4は、ミュージカル調の曲です。でも、ボーカルは歌い方といい、ファルセットの声質といい、完全にパイロットしてますね。(^^)間奏にピッコロトランペットらしき音が聞こえるのは、ペニー・レーンへのオマージュでしょう。A5もシンプルなバラードですが、ストリングスの入り方など、中後期ビートルズの匂いがプンプンしてきます。

 B1は、ピアノの美しいアルペジオで始まります。曲に入ると、マイナー・キーで、ちょっとA.O.R.っぽくなります。ギターも頑張って弾きまくっていますね。(そう言えば、A面ではギター・ソロが少なかったです。)カッコいい曲です。B2は、ピアノとトーキング・モジュレーターが印象的なミッド・テンポのロック・ナンバーです。アルバム中一番アメリカンな音作りですね。B3はピアノにのったベースソロで始まります。曲自体は、シンプルで美しいバラード・ナンバーです。メロディー自体はレオン・ラッセルみたいな部分もありますが、パイロット風に入ってくるコーラスが、アメリカ臭さを消してくれます。ギター・ソロもそこはかとなくビートルズ風です。B4は、またまたリズミックな曲ですが、サビでのコーラス・アレンジが見事です。(僕の個人的なお気に入りでもあります。)で、この曲はそのままラストのB5へと、ピアノでつながれていきます。B5は、ピアノにストリングスがかぶさってくるという、エリック・カルメンみたいなイントロですが、メロディーもエリックばりに(曲想は違いますが)よくできています。でも、ちょっと単調かな?

 全体的に見ると、A面とB面最後に、パイロットみたい(まるで「TWO'S A CROWD」を聴いた時みたいな印象を受けました。)なポップ・チューンを並べ、B面最初にリズムの変化もあるロックっぽい曲をはさんだって感じです。でも、本当に渋いアルバムですね。商業的に売れるような音ではありませんが、ポップ好きの僕にはたまらないアルバムのひとつとなりました。(^^)

 < SNAP / SCROUNGER / US / ANCHOR / ANCL-2021 >


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