第29回 TWO'S A CROWD / PILOT

SIDE A : 1.GET UP AND GO / 2.LIBRARY DOOR / 3.CREEPING ROUND AT MIDNIGHT / 4.ONE GOOD REASON WHY / 5.THERE'S A PLACE / 6.THE OTHER SIDE

SIDE B : 1.MONDAY TUESDAY / 2.TEN FEET TALL / 3.EVIL EYES / 4.MR. DO OR DIE / 5.BIG SKREEN KILL

 今回はパイロットの話です。このアルバムは、ストレンジデイズの創刊号のニッチ・ポップ特集にも載っていましたよね。でも、これは、是非とも多くの人に聴いてもらいたいアルバムなのです。パイロットの4枚のアルバムの中では一番売れなかったけど、間違いなく、最高のアルバムなんですから。(僕も一番好きなアルバムですし、僕がレコードプレイヤーを手放せない最大の理由のひとつでもあります。)

 アルバムは、典型的なパイロット・サウンドのA1で始まります。第1弾シングル(日本でも出た)にもなった、弾けるようなポップ・チューンです。甘酸っぱいメロディー、軽快なサウンドにのった手拍子、どこをとっても文句のつけようがありません。続いてアコースティック・ギターの響きが印象的な名バラードのA2ですね。A3は、ちょっとファンキーなアレンジですが、メロディー・ラインは健在です。そして、アルペジオの印象的なA4。これは、ビートルズの影響を一番強く感じさせてくれる曲です。ミッドテンポのA5も、美しいメロディーを持っていますね。A6もゆったりしたナンバーですが、サウンドの厚みにはびっくりするほどです。

 さて、B面です。1曲目は、アルバム中...いえ、パイロットの全アルバム中でも至高の名曲の「マンデイ・チューズデイ」です。日本ではシングルにならなかったけど、イギリスでの第2弾シングルですよ。美しいストリングスにのって珠玉のメロディーが紡ぎ出されます。この曲を聴いて、パイロットを好きにならない人っていないと思いますよ。すごくせつないラヴ・ソングです。

 B2は、ちょっと趣向を変えて、10CC風の洒落たポップスを聴かせてくれます。そして、B1と甲乙つけがたい究極の名曲のB3は、いかにも日本人受けしそうなマイナー・メロディーの曲です。ちょっとバッド・フィンガーに似てますけどね。(^^)なお、B1のシングルのB面でもありました。(なんて豪華なカップリングでしょう!)B4では、またファンキーに戻ります。ちょっとメロディー的には落ちますけどね。で、ラストのB5は、ミッド・テンポのバラードで、壮大に締めくくってくれます。

 パイロットと言えば、「マジック」「ジャヌアリー」「コール・ミー・ラウンド」といった弾けるポップ・チューンのイメージが強いのですが、このアルバムを聴いてもらえば、彼等のメロディーの素晴らしさがわかってもらえると思います。早くCDにしてほしいですよ〜。どこの国でもいいからさ。(^^;

(2005.7.2追補)2005年6月22日、ついにこのアルバムがCD化されました。しかも、日本盤でという快挙です。紙ジャケの初回限定生産ですので、まだゲットしていない人は急いでください。(^^)
聴いてみると、オリジナル・テイクのリマスターということで、音の方もずいぶんと暖かみを感じるように思います。良質の音楽を良質のサウンドでという言葉がぴったりですね。やはり名曲B1は、オリジナルのテイクじゃないとねと改めて思いました。
(さらに追補)2006年11月22日、BMGより、とうとうレギュラー・リリースされました。(^^)

 < TWO'S A CROWD / PILOT / JPN / TOSHIBA / IES-80961 >


ご感想とかご意見とかがありましたら、どしどしメールくださいね。