第26回  POVERTY STINKS / POVERTY STINKS

1.WHO COULD TELL THE TRUTH / 2.I'M PART OF YOU / 3.LET THE MAN PLAY / 4.AND SHE LAUGHED / 5.I AM YOUR FRIEND / 6.ONE LOVE / 7.ANOTHER WORLD / 8.THERE MUST BE / 9.PARANOIDO / 10.POVERTY STINKS / 11.DIDN'T FOLLOW ME / 12.MAN LIKE ANYONE ELSE / 13.YOU CAN'T GIVE ENOUGH / 14.ONE THING ON MY MIND

 さて、今回は POVERTY STINKS です。フィンランドのバンドの彼等が、このアルバムで日本デビューを飾ったのは93年のことです。それまでに本国では88年のデビュー以来3枚のアルバムを発表していたのですが、日本デビューには特別に3枚から選りすぐったベスト・アルバムという形をとりました。日本での販売元も小さな(カー・ステレオではメジャーだけど)メーカーだったし、そんなに宣伝もされていなかったと思います。

 僕がこのアルバムを買ったきっかけですが、当時、ロッキン・オンで松村雄策さんがインタビューか何か(レビューは斎藤まことさんだった)で、彼等のことを書いていたからです。余談ですが、僕が新しいバンドの開拓をする時には、「ロッキン・オンで松村さんが書いたものを買え」というパターンがあります。(^^; 新しめのバンドの情報がない時、それで何度、素敵なアルバムに巡り合えたことか。思えば、ライトニング・シーズもレンブランツもそのパターンでした。(^^)

 話を戻しましょうね。このアルバムのうち、M8,M9,M10の3曲がファーストから、M3,M4,M14の3曲がサードから、残りの8曲がセカンドからの選曲です。ちなみに、M9は、なんとブラック・サバスのカバーですが、原曲がハードロックの代表作とは思えないような、メロディックなフォーク・ロックに仕上がっています。

 彼等のオリジナル曲ですが、ビートルズやバーズあたりの影響が濃い、万華鏡のようなポップ・チューンが続きます。ファーストからの曲であるM10あたりは、メロディーよりもビート感というところもありますが、リーダーのヤルモ・ライネの鼻にかかった独特の声で唄われるメロディーは、どれも甘酸っぱくてキュートなのです。(できれば、この決して趣味のいいとは言えないジャケットは見ないで聴きましょうね。(^^;)

 僕のお気に入りは、マイナー・メロディーのせつないM4、12弦の響きが心地よいビートルズ調のM5(メロディーの一部がジョージのアイ・ニード・ユーだったりしますけど。ちなみに、彼等のサード・シングルとのこと。)、軽快なビートと甘いメロディーのM7やM11あたりです。特に、M5は、90年代ポップ・ロックベスト10に入れたくなるような佳曲ですよ。(^^)

 ポヴァティー・スティンクスは、その後もコンスタントにアルバムを発表して、4枚目と5枚目は日本でも発売されました。その後のことは知らないのだけど、まだ元気に頑張っているのかなぁ?ちなみに、5枚目のライナーは松村さんが書いています。そのライナーで、メンバーのひとりの愛聴盤ベスト3の中の1枚にロック・パイルのセカンド・オブ・プレジャーがあるのを見たとき、思わずにやっとしたものでした。

 ということで、もし、中古CD屋で見かけたならば、ジャケットにだまされずに((^^;)買ってみてくださいね。

 < POVERTY STINKS / POVERTY STINKS / JAP / アポロン / APCY-8125>


ご感想とかご意見とかがありましたら、どしどしメールくださいね。