第25回 涙のTOO LATE / THE SEARCHERS

SIDE-A 1.HEARTS IN HER EYES / 2.SWITCHBOARD SUSAN / 3.FEELING FINE / 4.BACK TO THE WAR / 5.THIS KIND OF LOVE AFFAIR / 6.LOST IN YOUR EYES

SIDE-B 1.IT'S TOO LATE / 2.LOVE'S MELODY / 3.NO DANCING / 4.LOVE'S GONNA BE STRONG / 5.DON'T HANG ON / 6.SILVER

 サーチャーズと言えば、60年代の第1次ブリティッシュ・インヴェンジョン(リバプールサウンド)の中で語られることが多いバンドです。「恋の特効薬」「ピンと針」「ウォーク・イン・ザ・ルーム」というヒット曲は、定番の曲として有名です。で、このアルバムは、そのサーチャーズが80年に発表したアルバムなのです。でも、オリジナルメンバーがふたり、64年からのメンバーもひとり残っており、ほぼ、60年代のままの編成で発表されました。

 だけど、このアルバム、すごくポップなのです。80年代のニュー・ウェーヴの影響を受けるどころか、当時のいろんなバンドのソングライターたちの作品を取り上げているのです。サウンドは80年代風の音なんですが、その中にも、昔ながらの12弦ギターの音と、あのハーモニーは健在なのです。(^^)

 楽曲で言えば、本当に粒揃いですよ。レコーズの曲のA1「瞳の中の愛」なんて、レコーズのものと甲乙つけがたいゴキゲンな演奏です。(もともとは、レコーズのウィル・バーチとジョン・ウィックスが、サーチャーズのこのアルバムのために書いた曲なのです。レコーズ自身もセカンドアルバムに収録して、シングルも切っています。レコーズのテイクは、僕の好きな曲の中でも間違いなくトップ10に入るくらいのお気に入りなのですけどね。(^^)なお、レコーズについては、ここの第3回を見てくださいね。)

 次のA2「スーザンは気まぐれ交換手」ですが、ニック(・ロウ)先生がセカンドアルバムで取り上げたミッキー・ジャップの曲です。ニック先生とはまたひと味違った演奏を楽しめますよ。その他で言うと、A6はトム・ペティーの曲で、B2はアンディ・マックマスター(モーターズのベーシスト)の曲なのです。シングルになったB1「涙のTOO LATE」も、TOTO風のサビの軽快なポップ・ソングです。そうそう、A5やB5など、彼等の自作の佳曲も忘れてはいけませんね。(ところで、A3のクレジットは、「HIATT」となっているのだけど、ジョン・ハイアットですか?)

 ということで、発表がもう1年早ければ(録音は79年だけどね)、ニッチ・ポップの1枚として推薦したくなるようなアルバムです。(僕は、レコードフェアのバーゲンコーナーで400円で入手したのだけど、10倍くらい「おつり」が来そうです。)

 なお、この頃の(サイアー・レコードの)音源を集めたCDが、この1月10日に(たぶん)オーストラリア盤で発売されました。早速、今日、注文したのだけど、10日後くらいには届くかな?

 < THE SEARCHERS / THE SEARCHERS / JAP / フォノグラム / RJ-7660 >


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