第8回 PEOPLE MOVE ON / BERNARD BUTLER 

 1.WOMAN I KNOW / 2.YOU JUST KNOW / 3.PEOPLE MOVE ON / 4.A CHANGE OF HEART / 5.AUTOGRAPH / 6.YOU LIGHT THE FIRE / 7.NOT ALONE / 8.WHEN YOU GROW / 9.YOU'VE GOT WHAT IT TAKES / 10.STAY / 11.IN VAIN / 12.I'M TIRED

 今までのこのコーナーの流れから考えると、ちょっと意外な1枚かもしれません。先日発売されたばかりのバーナード・バトラーのソロ・アルバムです。えっ、誰だって?あのスゥエードのギタリストだった彼ですよ。

 先日、ラジオで聴いたM10が気になって、ついアルバムを買ってしまいました。もちろん、僕はスゥエードは知っていたけど、ラジオで聴いたこの曲「STAY」を歌っているのが、彼だとは思いもしませんでした。何故って、60年代を彷彿とさせるアコースティックなサウンドに載せた、素朴で優しいメロディーと歌声の曲でしたから。

 で、アルバムを聴いてみて、またびっくりしました。何なんでしょうね、このサウンドの渋さは。ゆったりとした響きでせつせつと歌い上げるM1に始まり、曲によってはストーンズみたいになったり、70年代初期のブリティッシュ・ロックを思わせるような曲もあったり、完全にアメリカン・テイストのナンバーもあったり.....でも、どれもどこかアーシーな雰囲気を醸し出しているのです。(でも、全体的にそこはかとなく流れるビートルズっぽい音作りは、いかにもというところでしょうか。)

 個人的には、ギターの響きがミック・テイラーの頃のストーンズっぽいM2,M10とか、ポップ・センスあふれるM4, M7, M8(どこかジョン・レノンかバッド・フィンガーみたいですけどね)とかが好きです。それと、アコースティックな佳曲のM6も素敵ですよ。あとは、60年代アメリカンロックみたいなM5(8分以上もあるのです)が印象的でした。

 それにしても、暖かい唄声とはうらはらに、哀しさ....ううん、やるせなさに満ちた歌詞が、また印象的ではありますね。そんな中で、心に火を灯してくれるM6は、やっぱり素敵なオイシイ曲ですよね。

 ということで、似たような感じの曲もあるのですが、派手さには縁のない、「地に足のついた」音が好きな人は、ぜひ聴いてみてくださいね。聴けば聴くほど味が出てくるアルバムだと思いますよ。

<PEOPLE MOVE ON/BERNARD BUTLER /JPN/EPIC/ESCA-6968>


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