第53回  オールド・マジック

 さて、今回はニック先生のニュー・アルバムのお話です。この中から来日公演でも何曲か披露されましたが、久々の新作となりますね。(^^)

ジャケットは60年代風デザインで、タイトルにかけたものであることがわかります。また、いつものバンド・メンバーの他にロン・セクススミスやポール・キャラックたちがゲストで参加しています。

1. スポットライト・ローゼズ
 いえ「stoplight roses」なんですけどね、本当は。(笑)ディミニッシュ・コードの美しいアコースティック・バラードです。メロディーも本当に美しい曲です。

2. チェックアウト・タイム
 オルガンの音の印象的なポップ・チューンです。さすがに昔のような煌びやかなポップ・チューンというわけではありませんが、全然「枯れて」などはいないことを見せつけてくれますね。(^^)歌詞はかなり深いようですので、対訳と注釈のついた日本盤で聴くことをお勧めします。

3. ハウス・フォー・セール
 ゆったりとしたバラードですね。典型的なニック・ロウ節の聴ける曲だと思います。泣けるなぁ、ホント。

4. センシティヴ・マン
 60年代アメリカン・ポップを彷彿させてくれる曲です。年齢なりに渋くはなっていますが、ニック先生の書く曲は、本質的には何も変わってはいないんだなぁと再認識させてもらえますね。ポップだぁ。(^^)

5. アイ・リード・ア・ロット
 再び美しいバラード・ナンバーです。出だしあたりは、まるで「マッカートニー」ですよ。途中からサウンドもジャジーに厚くなりますが、楽曲の良さが光っていますね。いい曲やなぁ...。(^^)

6. シェムイ・オン・ザ・レイン
 トム・T・ホールという人の曲なんですが、自作と言われてもわかんないくらいニック・ロウ節バリバリの曲ですね。

7. レストレス・フィーリング
 いきなりのコーラスとハープにびっくりしますが、アップテンポのお洒落なポップ・チューンなんですよ、これが。(^^)ソフトロック(や日本のバリバリのニュー・ミュージック(ハイファイセットか?と思ったくらいです。笑))の好きな人には超オススメです。

8. ザ・ポイズンド・ローズ
 エルヴィス・コステロの曲です。メロディーの良い曲を渋く歌い上げていますね。

9. サムバディ・ケアズ・フォー・ミー
 キーボードのゲラント・ワトキンスとの共作です。オルガンが前面に出た弾むようなアレンジが楽しい曲です。M4同様にこれもまたポップですねぇ。(^^)

10. ユー・ドント・ノウ・ミー・アット・オール
 ジェフ・ウエストの曲です。ブラスとギターのポップなアレンジがいい感じですね。

11. ティル・ザ・リアル・シングズ・カムズ・アロング 
 ラストはミッドテンポのバラード・ナンバーで来ましたか。ニック・ロウ節の中にも繊細なコード進行が新鮮な曲です。曲もいいし、アレンジもポップだし、好きだな、これ。(^^)

ということで、全部で35分ちょっとで終わっちゃうんですよ。それが唯一の不満と言えば不満でしょうか。(笑)
でも、「ニック・ロウ未だに健在!」ということを見せつけられたアルバムだと思います。決して派手ではないですが、しっかりとポップしてるんですからね、今でも。

このアルバムも、ニック先生の傑作の1枚だと思います。ファンはもちろん、そうじゃない人(特に僕たちと年代の近い人)たちに聴いてもらいたいアルバムだと思います。

では、また次回に。