第44回  BBC4 Sessions

 さて、今回は、ニック先生のライヴ映像のお話です。ニック先生のライヴが放送されるということは、夏前からいろんなHPで話題になっていました。前回のレビューにも書いた久々のニューアルバムのリリースとともに、ニック先生が健在であることを示すニュースではあったのですが、日本での放送ではないので、気になりつつも残念に思っていたところです。

ところが、先月(もう先々月ですね)末に、ライヴ音源のダウンロードサイトに、その放送の映像がアップされたのです。僕は最近になって気付いたので、びっくりしてダウンロードしようとしたのですが、なかなか回線速度が上がらずに、数日に分けてのダウンロードとなりました。

でも、映像をDVDに焼いて、見てみてびっくりしました。ワイド映像で、ビットレートが高くない(容量で1.44GB程度)割に高画質なのです。きっと、もとはハイヴィジョン放送じゃないのかな?とも思いました。しかも、当然のごとくプロショットですので、映像も音声も文句のない作品となっています。(^^)

まずは場所と日付のデータを書いておきましょう。
LSO St. Lukes London 2007-06-07 ねっ、ごくごく最近のライヴでしょ。(^^)

次にメンバーです。
Nick Lowe : Guitar, Vocals
Geraint Watkins : piano, Organ, Accordian
Robert Trehern : Drums
Steve Donnelly : Guitar
Matt Radford : Upright bass
Matt Holland : Horns
Chris Barber : Horns
Martin Winning : Horns
新作「アット・マイ・エイジ」のレコーディング・メンバーですね。(^^)


最後に、セットリストです。
1. Heart / 2. What's Shakin' On The Hill / 3. Without Love / 4. Lately I've Let Things Slide / 5. Has She Got A Friend / 6. I Trained Her To Love Me / 7. Indian Queens / 8. Cruel to Be Kind / 9. You Inspire Me / 10. Long Limbed Girl / 11. Hope For Us All / 12. The Other Side Of The Coin / 13. Shting Shtang / 14. The Man In Love / 15. (What's So Funny 'Bout) Peace, Love and Understanding / 16. I Knew The Bride (When She Used To Rock 'N' Roll) / 17. The Beast In Me
新作からはM6,M10,M11,M12,M14の5曲ですので、アルバムのプロモーションとしては若干少ない気もしますが、選曲的にはバランスが取れていると思います。(^^)

アコギの弾き語りの名曲M1で始まるギグは、本当に淡々と進んでいきます。力の入りすぎることもなく、レイドバックしているわけでもなく、いい感じのライヴだと思いますよ。M3からはバンド・メンバーも合流して、ほんとうに素晴らしいサウンドになっていますね。

そして極めつけのM8は、ニック先生は(渋くなってはいますが、)決してポップさを失っていないことがわかる演奏ですね。曲の味を損なうことなく、かつ成熟を感じさせてくれる最高のテイクだと思います。観客も盛り上がっていますね。(^^)でも、ここで過剰に盛り上げすぎないよう、しっとりとM9という選曲にも唸らされますね。

M10からは、ホーン・セクションも合流して、ニュー・アルバムからの3連発ですね。ホーン・セクションがはずれてバンドだけに戻ってのM13も、昔ほどアグレッシヴではないもののしっかりとロックンロールしていて、さすがの演奏ですね。

クライマックスです。ニック先生のコード・カッティングに導かれてM15が始まります。スロー・ヴァージョンでの味わい深い演奏です。心にしみいる名曲ですね、やっぱり。(^^)

続くM16も、M13同様に、渋いながらもしっかりロックンロールしてますね。ラストのM17は、アンコール的な位置づけでしょうね。再びニック先生の弾き語りで、しみじみと締めてくれます。この後に、本当のアンコールがあったでしょうから、そこで何が唄われたのかは興味深いのですけどね。

こうして見てみると、現在のニック先生とバンドのメンバーと、本当にいい感じでいるんだなということがわかるライヴです。ニュー・アルバムのレビューでも書いたのですが、決して枯れることなく成熟したサウンドは、本当に素晴らしいと思いますね。

この映像が、そのうち公式の映像作品になるのかどうかはわかりませんし、コレクターズDVDになっているのかどうかも知りません(書き忘れていましたが、映像はPALですので、ちと辛いかも?)が、これはニック先生のファンはもちろん、ポップ・フリークならマスト・アイテムだと思います。


では、また次回に。

「9月3日:追補」
 なお、ほぼ同時期の7月16日のアメリカのTVでの映像(1曲)もありまして、こちらはバンド・メンバーが違っています。(^^; 7月20日のNYでのライヴ音源では、全曲弾き語りとなっていますので、16日のメンバーは、TV放送のために集めた面子なのかもしれませんね。とりあえず、BBCの映像があれば、ファン以外には不要のものかとは思います。