第42回  はじめてのライヴ盤

さて、ニック先生にとって、最初のライヴ盤が出ました!!これまでにもブリンズリーのBBCものとかのライヴ・アルバムはあったのですが、ソロとしては最初のライヴ・アルバムとなります。

ニック・ロウ名義のライブ盤と言えば、ブート以外では、96年の日本公演のパンフレット(マック用のCDロムに、ハイブリッドで4曲95年のライヴを収録)や、マキシシングル「YOU INSPIRE ME」(98年の日本公演から4曲収録)がありましたけど、アルバムとしては出ていませんでしたから、忘れた頃に素敵なプレゼントというところでしょうか。

ただ、ニック・ロウ公式サイトでの通信販売オンリーということですので、それもニック先生らしいと言えばらしいかな。(笑)サイトでは、送料別で15ドルというお値段です。(ちなみに、ディスクユニオンが限定輸入して3490円で売っているそうですけどね。)前に出たアンソロジーと同じジャケット写真で、ペラペラのエンベロープ・スリーヴということで、なかなかチープな装丁なのですが、内容は本当に素晴らしいものでした。

このアルバムには、2001年のヨーロッパ・ツアーからの10曲と、95年のストックホルム公演からの7曲が収められています。

まずは、2001年ヨーロッパ・ツアーからの10曲です。メンバーは、Nick Lowe (bass guitar, rhythm guitar, lead vocals)、Geraint Watkins (keyboard, vocals)、Steve Donnelly (lead guitar)、Robert Trehern (drums, vocals)となっていますね。


1.What's Shaking on the Hill / 2.Faithless Lover / 3.I Live on a Battlefield / 4.You Inspire Me / 5.Cruel to Be Kind / 6.Indian Queens / 7.Let's Stay In and Make Love / 8.Shting Shtang / 9.The Beast in Me / 10.(What's So Funny 'Bout) Peace, Love and Understanding?


という選曲なのですが、弾き語りのM1で始まるものの、あとはバンド・セットの演奏が続きます。M2におけるピアノのセンスはさすがですね。M3でのニック先生のベースも、昔観た日本公演を思い起こさせてくれますし、M4のジャジーなサウンドは相変わらず洒落ています。(^^)

そして、何よりもバンドによるM5は、僕たちファンにとっては最高のプレゼントです。昔よりも落ち着いたアレンジでの演奏ですが、掛け合いコーラスも決まっていて、ニック先生も本当に楽しそうです。この1曲だけでも「元はとったど〜!!」という感じですよ、僕は。(^^;

ラストのM10のしっとりとした曲想は、今ならではの味わいですね。ニック先生のアコギのみで始まり、ピアノ、ギター、ベースとドラムと音が厚くなっていくアレンジは、憎たらしいくらいです。(^^)このバンドでのライヴ、観たかったなぁ。


CDの後半は、95年のストックホルムでのライヴです。小さな会場であることがわかる音の響きですね。メンバーは、Nick Lowe (bass guitar, rhythm guitar, lead vocals)、Geraint Watkins (keyboard, vocals)、Robert Trehern (drums, vocals)、Bill Kirchen (lead guitar and vocals, lead vocal)、Paul Riley (bass guitar and vocals )となっています。

11.12-Step Program (To Quit You Babe) / 12.Dream Girl / 13.Without Love / 14.14 Days / 15.Tombstone Every Mile / 16.Shelley My Love / 17.I'll Be There

という選曲です。M15からして、タイトなロック・サウンドで、2001年のライヴのしっとりと渋い落ち着いたサウンドから一転した感じがします。M12はタイトル通りにドリーミーにキメていますし、M13のカントリー風味も心地よいですね。

M15では、ギターのビルが唄っています。名曲M16は、ニック先生の弾き語りでしっとりと聴かせてくれます。そして、ラストのM17は、再びバンドでカントリー・ロック・ナンバーを聴かせてくれます。

こうして通して聴いてみると、2001年から95年に切り替わったところで、やはりサウンドの違いによる違和感がありますね。どうせなら、それぞれ1枚ずつで2枚組にしてくれた方が良かったのになって思ってしまいました。

とはいえ、ニック先生のゴキゲンなライヴが聴ける素晴らしいアルバムであることには変わりありません。ファンなら、すぐにオフィシャル・サイトでゲットしてくださいね。

では、また次回に。

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