第7回 キッピントン・ロッジ

 ブリンズリー・シュウォルツとキッピントン・ロッジのコンピレーションCDですけれど、当初の予定より1か月延びて、3月25日の発売になっていました。(もうすぐですね。ウレシイナ(^^))僕としては、超好きな曲の「THERE'S A CLOUD IN MY HEART」の正式CD化が一番嬉しいのですけど、どっちにしても、キッピントン・ロッジや、ブリンズリーの変名時代のシングルのみの曲をまとめて聴けるのは嬉しい限りです。

 ということで(どこがじゃ?(^^;)、今日は、キッピントン・ロッジの話です。キッピントン・ロッジの音源ですが、今度(3月25日)発売されるコンピレーションでは、1曲目から10曲目までになります。1.SHY BOY / 2.LADY ON A BICYCLE / 3.RUMOURS / 4.AND SHE CRIED / 5.TELL ME A STORY / 6.UNDERSTAND A WOMAN / 7.TOMORROW TODAY / 8.TURN OUT THE LIGHT / 9.IN MY LIFE / 10.I CAN SEEHER FACEということで、67年から69年にかけてリリースされた5枚のシングルのA,B面を順番に収録したものです。

 キッピントン・ロッジのメンバーですが、ギターとヴォーカルにブリンズリー・シュウォルツ、キーボードにバリー・ランダーマン、ドラムにピート・ホエール、そしてベースにニック先生という面子です。ニック先生とブリンズリー・シュウォルツは、昔から一緒に演っていたのですけれど、ニック先生がキッピントン・ロッジに参加したのは、「SHY BOY」の発売後ということですから、厳密にはM3−M10に参加していることになります。(データーは、1990年ツアーパンフより。)なお、M10のみがニック先生の曲です。(他で言えば、M9はビートルズのカバーで、M2,M4はブリンズリー・シュウォルツの曲です。)

 サウンドですが、「ブリティッシュ・サイケデリック・ポップ」と言えば、一言でまとまってしまうような音です。60年代後半のイギリスのバンドたち、たとえば、ヤードバーズなどの有名どころ、ザ・ゴッズ(ケン・ヘンズレー)、トゥモロウ(スティーヴ・ハウ)、アートウッズ、ピンク・フロイド(シド・バレット)などのバンドの創っていた音楽に、少しだけポップさを前面に出した音創りでした。

 M3(RUMOURSというタイトルも意味深ですよね。(^^))では、ポップな中にもパブ・ロック的なノリが見えます。M4は、ストリングスの入った美しいメロディーのポップ・ソングです。(ちょっとビージーズっぽいかな?)M8は、ちょっとアレンジとリズムを変えると、今のバンドでもカバーできそうな曲です。ビートルズを原曲を尊重しながらもちょっとサイケに料理したM9は(楽曲自体が凄いこともありますが)、とても良いできです。で、ニック先生のM10ですが、マイナー・キーで、ギターのリズムの刻みがちょっとカッコいい曲です。(間奏の部分は、なんか「サテンの夜」をちょっと速くしたような感じですけれどね。)でも、これ歌っているのは、ニック先生じゃないですか?(25日になったら、コンピレーションCDの解説で確認しましょう。解説があったらね。(^^))

 全体的に見ると、キーボードの音がかなり前面に出されています。それと、概してB面の曲の方が「いいでき」になっているようですね。こうして聴いてみると、後半のB面曲の音って、今のブリティッシュ・ギター・バンドの曲の原型が見えてくるんですよね。ヘタウマなヴォーカルとか、コーラスの入れ方とか、今のバンドの曲との類似点も多く見つけることができます。そういう意味では、ブリティッシュ・ロックの伝統(というものがあるとすれば)が見えてくるのです。うん。

 今回のコンピレーションで、キッピントン・ロッジのすべての音源が簡単に聴けるようになったのですが、それまでは、中古レコードも高価ですし、なかなか耳にすることはできませんでした。唯一、レコードおこしのブートCD(写真:右下がニック先生)で聴けるくらいでしたので、素直に喜ぶことにしましょうね。

 なお、まだCDは発売されておりませんので、この記事は、ブートCDの音源を聴いて書いたことをお断りして、今回は終わることにしましょう。

 < KIPPINGTON LODGE 67-69 / BOOT >