第47回 カイル・ヴィンセント来日同行記 その1

 さて、カイルの来日からひと月が過ぎ去ってしまいました。来日中にはブログのほうでいろいろ記事を書いてきましたが、ようやくカイルと一緒にツアーをまわった日々のことを書いていこうかなという気持ちになりました。(念のために一応書いておきますが、有給休暇と連休を絡めて完全なボランティアで行っていますので、ご心配なく。(笑))

思い起こせば、カイルの来日が決まってから、いろんなことをしてきました。会場を決めたりするのはもちろんですが、来日記念CDのデザインや作成、ギターの準備、ポスターにチラシにパンフレット...やることは沢山ありましたからねぇ。(爆)その中の来日記念CDについては、前回書いたとおりですので、今回からは、実際にカイルと動き回った日々のことを書きたいと思います。

カイルが日本に来て、神戸で時差ボケを直しながらの観光や山登りを済ませ、尾道観光もした後で広島に到着したのは、11月19日(木)の午後のことでした。

この日のメインイベントは、ローカルFM局の「FMちゅーピー」への生出演です。僕の知人の繋がりでFM局のほうにお願いをしていたのですが、正式に出演が決まったのは放送前日の18日でした。(^^; まあ、なんとかなりそうだという時点で、カイルの日程はこの日に広島に来るようにしていたんですけどね。

この日は待ち合わせはFMちゅーピーが入っている中国新聞社ビルの1Fロビーでした。生演奏も可ということでしたので、僕はギターを抱えて大急ぎで会場に向かいました。幸いなことに道路も混んでなくて、少し早めに着いたので担当の方と話をしながら待っていると、ほぼ時間通りにカイルがタクシーで到着しました。僕にとっては1年ぶりの再会だったのですが、時間がおしています。挨拶もそこそこに、FMちゅーピーのスタジオに上がることになりました。

でも、カイルの登場時間まで15分もないセッティングでしたので、スタッフの方々と簡単な打ち合わせをして、本番に望むこととなりました。カイルが出演したのは「広島すまいるパフェ」という番組だったんですが、台本という台本もなくて、出演者のやりとりで流れていく構成ということでしたので、とりあえずは安心でした。僕たちが打ち合わせをしている時のカイルはと言うと....ギターをつま弾いて余裕の表情です。(笑)僕は通訳も兼ねていたので、窓の縁に記録用のビデオを置いて回しながら、カイルの横に座りました。

番組が始まりました。最初は演劇関係の話題が5分くらいありまして、それからカイルの出番です。文化欄の情報番組の中の1コーナーということでしたので、ここでは「平和を歌うシンガーソングライター」というところにスポットをあててのインタビューとなりました。
内容についてはあまり詳しく書けませんが、カイルと音楽との出会いから始まり、平和の歌を書くようになった動機とか、平和都市広島についてどう思うとか、そんな内容で番組は進みました。僕も通訳ということで、カイルの言葉を(時には勝手に補足しながら(爆))日本語に直していきました。

最後に、「Petals Of Peace」を弾き語りで歌います。時間の関係でワンコーラスとミドル8だけだったんですけど、日本で初めて公共の電波に乗ったカイルの唄ということになります。「FMちゅーぴー」はローカル局なので、電波が届くのは広島市の中区周辺(ま、広島市の中心部ということになります)だけだったのですが、この放送でカイルの唄を初めて聴いた人も多かったということになりますね。..え、僕ですか?..はい、しっかりコーラスをつけましたよ。当然じゃないですか。(笑)

ちなみに、カイルの日本語でのメッセージはこんな感じでした。(これは僕が訳したのではありませんけどね。)

「最後の曲で、みなさんと夢を分かち合いたいと思います。
同じように世界中に平和の花が咲くことが、私の夢です。
曲のタイトルは「Petals Of Peace」。「平和の花びら」です。」

生放送が終わって、スタッフの方々と雑談を少ししたのですが、カイルは「アメリカでは何百回もラジオに出ているけど、今日が今までで一番緊張した」と言って、笑いを誘います。本当に和気藹々とした雰囲気で番組が進んでいったので、スタッフの皆様やお世話になった皆様に大感謝なのです。(^^)カイルは局の皆様にサインを残し、記念撮影をして、この日の「お仕事」は終了となりました。

それからカイルはホテルに向かいます。ホテルでは、カイルは前回書いたマスターCDRの作成を済ませます。カイルの広島でのオフタイムの希望は、「フリスビー」「洋服屋」「ホンダに行く(笑)」という三つでしたので、夕食の時間を逆算しながら、まずはホンダのディーラーさんに向かいました。(実は、カイルの今の愛車は、ホンダのインサイトなんだそうです。)

ホンダに着いてから、カイルはいろんなことを店員さんに訊いていきます。洋楽を聴く(カイルのことはさすがに知りませんでしたが、ガンズのギルビーは知っていらっしゃいました)店員さんもいらっしゃったので、ありがたかったですね。ディーラーに置いてあった来店記念品を沢山もらったカイルは、最初は「貰うのは悪いから、ちゃんと買うよ」と言っていたのですが、日本の習慣を説明すると納得して、嬉しそうでしたね。(ディーラーの方の話では、アメリカでは来店記念品という習慣はないそうです。)カイルは自分の愛車に「グリーン・マシン」という愛称をつけているので、最後にその看板の前で記念撮影をしました。写真のカイルは、まるで店員さんみたいですね。(ちなみに、この写真のプリントアウトにカイルがサインしたものを、後日ちゃんと届けるのも、僕のお仕事でした。)

それからカイルは洋服屋に向かい、洋服を選びながらいろいろ試着しました。カイルに似合いそうなキャンディ風のカッコいい服があったのですが、残念ながらカイルに合うサイズがなくて断念。本当にカイルにぴったりのデザインだったんですけどねぇ。
また、カイルはお姉さんのためにソックスを探していたんですが、「靴下屋」さんでいいのを見つけて購入しました。この近くに「靴下屋」は3軒あるよと言うと、カイルは驚いていまして、後でしっかりとブログの写真にコメントを入れていましたけどね。(笑)

それから、昨年も行った創作料理バイキングのお店「露庵」で夕食です。ここのお店は本当に良心的で、今年もバイキングの代金内で(追加料金なしで)カイルに特別メニューを作ってくださいました。(まあ、予約をしに行った時、昨年のことを覚えていてくださったことに、まずは感激しましたけどね。)味も申し分ないし、オススメのお店です。(^^)
ここで、僕はカイルに持参したおみやげを渡しました。広島の画家が描いた四季の植物の絵はがき集、広島市の公式記念品にも選定されているチタン製の折り鶴の飾り、猫好きのカイルのためにチーズスイートホームのマスコット...という具合です。
その後、カイルをホテルに送り、その夜僕は家で来日記念CDの作成作業に精を出すのでした。

翌日の朝は、カイルの希望のフリスビーで幕を開けました。広島の中央公園の芝生の上でフリスビー三昧です。カイルは、僕と主催者のエミリアさんを相手に、そして、通りすがりの主婦の飼い犬の「ももちゃん」を相手にフリスビーをしました。この「ももちゃん」が本当に人なつっこくて、カイルも楽しそうでしたね。

フリスビーの後に、中央公園を散歩しました。川に近いところに慰霊碑があったのですが、カイルは慰霊碑に書いてあることの意味を訊き、僕に英語に訳してくれと言って、それを日本語と英語でビデオに収めました。平和に関心の深いカイルならではのエピソードだと思います。

慰霊碑に触発されたのか、カイルは予定になかった平和公園の再訪を希望しました。昼食までには時間があったので、みんなで平和公園に移動します。カイルは「原爆の子の像」のてっぺんの折り鶴を見ていたので、僕は「あの折り鶴は昨日あげたチタンの飾りのモチーフだよ。平和への願いを意味するんだ。」と教えてあげました。カイルはそれを聞いて感じるところがあったのでしょう。今回のライヴイベントの衣装では、カイルはこのチタンの折り鶴をネックレスにぶらさげていました。

昼食の時間となりました。(ここからは倉敷担当のHさんが加わります。)この日予約していたのは「VEGAN CAFE」という、1年ほど前に開店したヴィーガン御用達のお店です。
このお店の料理は、メニュー自体は少ないのですが、ランチは週替わりでいろいろ工夫されていますし、本当に美味しいので、カイルもすごく満足していました。食後のケーキもハーブティーも美味しくて、カイルは「ヴィーガン向けのお店を紹介するサイトにこの店を紹介するよ。四つ星をあげる。」なんて言っていましたけどね。
ちなみに、ここでもお店のスタッフさんと一緒に撮った写真にカイルがサインしまして、それもまた僕が後日ちゃんと届けましたけどね。

昼食の後は、短い休憩時間です。カイルはホテルでしばし身体を休め、今日のライヴ会場の楽座さんに向かいます。僕もいったん家に帰って、1時間ほどの休憩をとりました。

ということで、次回はようやくライヴ・イベントのことです。(笑)

では、また次回に。


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