第38回 カイルin広島

 さて、前日の最終の新幹線で広島に帰ってきた僕は、風呂に入って床につき、しばしの睡眠をとります。さすがに早起きはできず、9時過ぎに目を覚ましましたが、カイルが広島に着く15時10分までにしなくてはいけないことが山ほどありました。(笑)

福山での物品販売の集計と広島での集計用紙の作成、そして、なによりもWake Me Upのコードを拾って転調しないといけません。遅めの朝食を済ませると、さっそくパソコンを起動して、会計作業です。(笑)それが終わるとギターを取り出してCDを流します。まずはワープロで歌詞を書いて、オリジナルのコードを拾って書き込み開始。ミドル8を慎重に決めて、しばらくCDに合わせて弾いて歌ってみます。しばらくしたら、ステージ用のキーに下げて練習。ひととおり終わったら、もうお昼はとっくに過ぎていました。

でも、今日は本当にうれしい知らせを受けていました。それは、2年前のカイルの初来日プロジェクトのリーダーで、その時はやんごとなき理由で広島に来ることができなかったマークさんが、(家族全員の観光旅行を兼ねて)今夜のショーに来てくれるというのです。そのメールを読んだとき、僕は青龍と白虎と玄武を味方につけたような気持ちになりましたよ。(笑)そうこうするうちに、あっという間に14時を回っていました。僕はカイルを出迎えるために広島駅に向かいます。

ところが、この日は駐車場が想定外に混み合っていて、40分経っても2台しか進みません。新幹線の着く時間にエミリアさんにコール。でも、繋がらず。携帯電話を片手に(注:すでに駐車場の敷地内なので、道路交通法は適用されません....と思うけど、どう?)、空き待ちをして、車を停めることができたのは、新幹線到着の5分後でした。(^^; 車を飛び降りて改札口に行こうとしたら、エミリアさんからメール。「今、南口です。どこですか?」....ここは新幹線口(北口)だって...。(笑)
幸いなことに(?)、広島駅は南口と新幹線口が地下通路で繋がっています。僕は駆け足で地下通路の入り口に。スロープを駆け下りて、最初の旅行者とすれ違って....そこで足が止まりました。振り向くと...カイル!
そう、カイルたちのほうも、地下通路を抜けて戻ってきたんですね。僕たちは無事に再会を果たしました。(笑)

それからホテルにチェックイン。下の方から聞こえる歓声に、窓から見下ろしてみたら、ちょうどホテルのチャペルで結婚式の真っ最中でした。すかさず写真を撮るカイル。カイルが衣装にアイロンをかける時、カイルにマークさんのメールのことを告げます。その時のカイルのうれしそうな顔...マークさんに見せたかったなぁ。(笑)

しばしの休憩の後、広島駅ビルに軽食を摂りに行きます。カイルのメニューは「しのだうどん」です。すごく美味しかったんだってさ。そして本日の会場に向かいます。夕暮れの広島は車も多く、ちょっと無理して通らないと信号も抜けられません。カイルはちょっとびっくりしたようです。(でも、カイルのマイスペのブログを見る限りでは、Tomokoさんの運転は遙かに上のレベルだったようですけどね。(爆))そしてようやく(ホント、「ようやく」だね>読者(笑))会場の楽座さんに到着。楽器を降ろして駐車場に回ろうと思ったんですが、本当に幸いなことに、楽座さんの真ん前の100円パークが1台だけ空いていました。(^^)

時間もおしていましたので、すぐにリハーサルと準備です。今回は受付と販売はエミリアさんたちにお任せして、ステージの準備です。簡単に音出しをして、音作りをしていただいたら、僕の妻子もお店に到着。カイルとのご対面です。娘はカイルに(英語で)挨拶をしていました。娘は、カイルからプレゼント(あざらしのぬいぐるみ)をもらって、にこにこでした。余談ですが、娘はこのあざらしのぬいぐるみを「カイルおじちゃん」と呼んでいます。(爆)そのうちに、マークさんも到着。マークさんがいてくれるだけで、ほんとに心強いです。

開場の時間が過ぎ、お客さんも少しずつ集まってきます。でも、開演時間になっても、数名、チケットを持っている方々の姿が見えません。気にはなるものの、気持ちを切り換えて、今夜のショーのスタートです。

オープニングは、昨夜と同じようにカイルがエレピの前に座って It's Gonna Be A Great Day です。二日目だけあって、前日よりも落ち着いている感じがします。楽座さんのマスターの石澤さんは、自らもミュージシャンであり、広島フォーク村の二期生でもある人です。その人の造った音ですから、本当に心地よい、いい音で響いてきます。(^^)

2曲目も同じ選曲でOur Song です。やはり二日目のためか、名曲名演という感じですね。楽座に集まってくださった方々の心をしっかりと捉えたんじゃないかな?と思います。そのままの流れで3曲目のWhere You Are です。曲の途中のファルセットも安定していました。

ギターに持ち替えての4曲目です。ところが、会場に着いたときにチューニングをしたまま放っておいたギターのチューニングが(おそらく室温の変化でしょう)バラバラに狂っていました。カイルはその場でチューニングを直します。(カイル、ごめんよぉ。)カイルに頼まれて急遽作った短い日本語MCに続いて始まったの、はSierra です。今回は初登場になる曲ですね。やっぱり、いい曲だね、これ。(笑)

そして、ここで僕の出番です。まずはArianne 。僕も前日より落ち着いて始めることができました。曲が進み、コーラスをつけて、ミドル8の後に間奏に入ります。8小節のソロを弾いてコーラスに戻るつもりで弾いていたんですが、ソロを終わろうとした瞬間にカイルから合図が。「もうひとまわり!」....本当に、打ち合わせなしで、やってくれるねぇ。(笑)まあ、そうは言ってもそこはArianneです。つつがなく(たぶん)終了しました。(笑)

続いて Wake Me Up です。カイルには「今朝、練習したけんね」と言っておいたので、スムーズに曲に入ります。まあ、その日の朝に転調したものですから、僕はしっかりとコードを目で追いながらの演奏になりました。(^^;)ソロの前にもカイルから合図が入ったんで、そのままソロを弾きます。とはいえ、エレアコ(写真ではわかりにくいかもしれませんが、僕が今回使ったのは、ソリッド・ボディにピックアップはピエゾのみという、エレキかエレアコかわからない外観だけどある意味潔いギター)ですので、エレキで音を歪ませて弾くときのようにはいきません。ミキサーから直接録音した音源では、危なっかしいところが見え見えだったんですが、後で見たビデオの音で判断する限りもっとまとまって聞こえていたようで、少し安心しましたけどね。2番では軽くハーモニーをつけてみたりする余裕もできました。(笑)ここで僕の出番はいったん終了。

7曲目は、カイルがエレピに向かい、新曲 Until Love Comes Again を歌い始めます。ロン・ダンテがらみの新曲なんですが、オーソドックスなバラードタイプの曲です。これも名曲名演と言えるでしょう。ちなみに、楽座のマスターの石澤さんは、この曲をいたく気に入って「いやあ、あれは名曲だ」と評してくださいました。(^^)(これまた余談ですが、楽座さんには、この日のライヴを収めたCDRを差し上げに行きましたので、石澤さんも、きっとこの曲を堪能してくださると思います。)続いて8曲も新曲のLonely World です。こうしてみると、今回の日本公演でも、だいたいのショーの構成は決まっているようですね。

次の2曲は、「Karaoke Kyle」のコーナーです。曲目は昨日と同じ Satellite とIn Another Life です。僕にとっては、初めて聴いた昨日よりも今日の方がしっかりと味わいながら聴くことができたと思います。それにしても、カイルはサックスも上手いねぇ。(^^)

そしてカイルがエレピに座ります。カイルに通訳を頼まれて僕もステージに呼び出されます。(仕事柄、英語はばりばりの)マークさんの前で通訳なんてするのもおこがましいのですが、内容はマークさんとカイルにまつわる逸話でしたので、そうも行きません。マークさん本人の助けも借りながら(笑)、なんとか仕事をこなしました。
そして、「この曲がすべての始まりでした」というMCに続いて歌われたのは、マークさんとカイルを結びつけた曰く付きの曲 You Will Dance Again です。この夜、この曲はマークさんに捧げられて歌われました。そのせいか(きっとそうだと確信しているけど)、今夜のこの曲は、本当に最高のできだったと、僕は思います。(^^)

ライヴももう12曲目です。カイルの日本語のMCに続いて、Sakura Lullaby が始まります。前回にも書いたのですが、僕はギターは持たないまま、ラストにささやかにコーラスをつけました。やはり、シンプルなアレンジが似合う、本当に美しい曲ですね。

ライヴも佳境に入ります。カイルに頼まれて通訳したキャンディのエピソードに続いて、13曲目はWhatever Happened to Fun です。今回はイントロも普通の長さで、そのまま歌に入ります。僕もリフを弾きながらのコーラスも終わって、8小節のソロに入ります。さあ、ミドル8だ、というところで、カイルがまた「もうひとまわり!」....またかよぉ。(爆)思い切りミストーン出したのは、そのせいです...と、日記には書いておこう。(笑)最も、最後のリフレインのところのコーラスの入り方はバッチリだったと思いますけどね。

そして、ラストの曲です。広島にはいちばんふさわしい曲ですね。カイルの日本語MCにもあったんだけど、初めて広島でこの曲を歌ったときには目頭を熱くしたカイルです。前回に続いて、イントロで「この曲はヒロシマに捧げます」とコメントが入りました。曲は、当然、Petals of Peace です。(一緒に演奏した当事者が言うのもおこがましいのですが、)カイルの気持ちに僕も触発されたためか、この夜のこの曲は、本当に特別なものでした。曲の持つ意味と場所の持つ意味が一致した演奏だったと思います。きっと、聴いてくださったみなさんも、(カイルのMCどおり)何かを感じてくださったんじゃないでしょうか。今回のカイルとのライヴで、僕にはミスや不十分なところも沢山あったけど、この夜のこの曲ができたことだけでも、「冥利に尽きる」と思っています。

アンコールです。実は、この曲の前にカイルがうちの娘を抱きかかえて一番前の席に連れて行ったんだけど、娘は泣き出してしまいました。(ごめんよぉ、カイル。)もう1年くらい後なら、きっと大丈夫だったのにね。アンコールは I Sing for You / Happy Ending です。広島でもいつもどおりの感動的な演奏で、この日のショーも終わりを告げました。

その後は、物品販売とサイン会と写真撮影会です。(^^)みんないろんなアイテムにサインしてもらっていましたね。しばらく余韻にひたりながらその場の雰囲気を楽しんだ後に、荷物をまとめて車に積んで、食事に出かけます。楽座のマスターと奥さんにお礼と挨拶を済まし、向かったのはお好み村です。楽座さんの紹介で、芸能人もよく利用するという有名なお店「大丸堂」に入ります。カイルは当然、肉抜き玉子抜きコーン入りの野菜スペシャルです。ちなみに、お好みソースと言えばオタフクソースが有名ですが、あれは牡蠣エキスとか肉エキスを使っているのでカイルにはNG。オタフクソースを使っていないお店を選びました。(^^)そうそう、お店の人も、カイル・スペシャルには「いくらもらおうかなぁ....」と、悩んでいましたよ。

食事が終わると、車に戻ります。Tomokoさんたち福山軍団と、倉敷軍団の方々に挨拶をして、カイルとエミリアさんをホテルに連れて行きます。次の日は、広島の街で昼食と買い物です。カイルたちをホテルに送ると、待ち合わせの時間を確認して、僕は、心地よい疲労感を感じながら、家に帰りました。

翌日のオフ日については、写真も撮っていない(写真はカイルのマイスペで見てね)ので、簡単に書きたいと思います。

昼食の会場は、「露庵」という旬菜バイキングのお店でした。うちの家族とエミリアさんとカイルでの食事です。本当は、マークさんのご家族も一緒に食事をすることになっていたのですが、マークさんが体調を崩されたために不参加となり、カイルは少し寂しそうでした。
でも、料理とお店については、カイルも本当に気に入ってくれました。予約の時に説明しておいたので、お店のシェフは、カイルのために特別に野菜のてんぷらと野菜のパスタを作ってくださいました。バイキング料理にも手をつけていたカイルは、とても全部は食べきれなくて、パスタはテイクアウト(入れ物は持参しないといけなかったので、近くの100円ショップで買いましたけど)することにしましたけどね。

食事の後は(うちの家族は一足先に家に帰りました)買い物タイムです。まずは近くのビルの古着街で古着を見て(カイルは帽子を購入)、デパートの地下にお茶を買いに行きました。カイルが試飲しないと買えないというので、いろいろつきあったのですが、結局、お茶を何杯飲んだかな?(カイルはお茶と焼き海苔を購入。)

そして、場所を移動します。僕のなじみのレコード屋さんを3件ほどまわり、古着屋さんにも顔を出しました。古着屋さんでは、買い物に来ていた高校生3人をつかまえて、「僕がポールやるので、君たちはジョンとジョージとリンゴやって」と写真を撮ります。また、街角で女の子3人をつかまえて「4人でバンドやってるという設定で写真撮りたい」とまた1枚。(どっちもマイスペに載ってるけどね。)

次はカイルの希望で絵はがきを買いに行きます。「観光客向けのじゃなくて、日本風できれいな絵はがき」という注文でしたので、いろいろ迷ったのですが、老舗の紙屋さんに連れて行きました。少し古風な感じの絵ということで、カイルのイメージに合ったようで、カイルは沢山の絵はがきと、猫のカレンダーを買いました。

最後は、ダナ&マリーのために料理用の大しゃもじがほしいというので、厨房用品専門店にご案内。観光用のニスを塗っているやつではなく、白木のままの大しゃもじを購入しました。今日のオフ日は結構な数の店を回って買い物したけど、カイルは満足してくれたかな?

この日の僕の車の中でかけていたのは、esq(元スタレビの三谷さん)が弾き語りで歌ったカバー曲のCDでした。その中に、Let's Pretendがあって、それを聴いたカイルが「これ誰?いい声してるね。このキーなら歌えるかもしれないから、明日(尼崎で)Tokomoのために歌うから、キーを調べておいてね。もちろん、Tomokoには黙っておいて。」と一言。カイル、もう次のステージまで24時間しかないよぉ。(笑)まあ、家に帰ってからコード調べて、カポで簡単に転調できるように2音半ほど下げたキーでコード符作りましたけどね。(^^)

そうこうするうちにカイルを広島駅まで送ります。新幹線口で広島最後の買い物をして、カイルは新幹線に。僕もホームまでは見送りに行きます。カイルに、また明日と言って、新幹線を見送ります。さあ、ライヴもあと1日だ。僕は、家族のためにプリンを買って、家路にとつきました。

では、また次回に。


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