第27回  LIVE! (& UNLIVE TOO)

 さて、新年の記念にというわけではないですが、今回はカイルのDVDについて書きたいと思います。うちにも先月中頃に届いてはいたのですが、なかなか鑑賞してから文章を書く時間がとれませんでした。(^^;

このDVD、収録内容は、前回のコラムでオフィシャル・サイトでの情報を書いた通りなのですが、DVDのクレジットはずいぶんと簡略化されていました。
1. Intro / 2.Wake Me Up (video) / 3. Never Say Die (video) / 4. First Thing On My Mind (video) / 5. Whatever Happened To Fun(video - Candy) / 6. She's Top 40(Live) / 7. No Matter What Will Be(Live) / 8. Leave It Alone/Daniel(Live) / 9. A Night Like This(Live) / 10. Jennifer(Live) / 11. The King & The Queen(Live) / 12. All Your Promises(Live) / 13. Until Love Comes Again(Live) / 14. It Wasn't Supposed To Happen(Live) / 15. Band On The Run(Live) / 16. Looking For Space(Live) / 17. Taking Over Me(Live) / 18. 5000 Heroes(Live) / 19. Petals of Peace(Live in Japan) // 20. Tell It Goodbye(Live on TV) / 21. Who Do You Think Are(with Bo Donaldson & the Heywoods,Live) / 22. Arianne(Live on TV)

で、ここには書いていないのですが、作品が終わった後にTV番組からの映像がオマケ(ボーナス・トラックのボーナス)として収録されていました。クレジットのないボーナス・トラックはカイルの得意とするところで、今までもいくつかのアルバムで見られていたのですが、ここでは内ジャケのみのクレジットです。そう言えば、クレジットを見ると、編集もカイル自身です。(笑)

ところで、最初に書いておかなければいけない問題がひとつあります。カイルのサイトの掲示板にファンの人が書かれているのですが、「画面が揺れる」という現象があるというのです。(^^;

それで、僕もいろいろ確かめてみました。僕の調べたのは、CPRM対応のDVDプレーヤー(職場)、普通のリージョンフリーDVDプレーヤー(自宅:2種)、DVDレコーダー(職場)、HDD&DVDレコーダー(自宅)、パソコン(職場と自宅:3種)です。その結果.....、画像の揺れは起こりました。

最初に、職場でDVDプレーヤー(レコーダー)を直接TVにつないでみました。すると、曲によっては(M2,M4が顕著ですが)画面の揺れが起こります。S端子でも普通の端子でも一緒です。
ところが、自宅ではどの機材でも画面の揺れは起こりません。デジタル端子を含めてどの端子でも一緒です。不思議に思ったので、職場のCPRM対応プレーヤーを持ち帰って(注:職場にはCPRM対応のプレーヤーがないから、自分で買って持ち込んで使っていますので、公共物の私的使用ではありませんからね。(笑))つないでみても、画面の揺れは起こりません。パソコンですが、最近のパソコン(ソフト)ではどれも正常に再生されています。ただ、ごく初期のヴァージョンのWinDVD(もはや入手も難いでしょうが)では、揺れが起こりました。

結論として、「条件によっては画面の揺れが起こる曲がある」ということになりますね。テレビに関して言えばうちのTVは最近のモデルの液晶TVで、職場のは普通のTVですが、そのあたりの関係もあるのかもしれません。

ということで、もし画面に異常があれば、環境を変えて再生してみてくださいね。カイル自身は、数台のパソコンで再生確認をしたとのことです。なお、カイルのほうも、ディスクの交換には応じるとのことですが、ディスクを交換しただけでは結果は同じとなるような気はします。
ちゃんと再生できている人には無用のコメントが続きましたが、このあたりで元に戻りたいと思います。(笑)

では、順番に見ていきましょうか。M2は、懐かしのPVですね。カイルのサイトにも動画がアップされているので、見たことのある人も多いでしょう。僕もカイルのサイトや海外のストアのPV集で見ていたのだけど、ここでは音質が格段に良くなっていますね。当然ながら、正規の音源から作っていると思われます。(^^) 大元のマスター・ビデオからの制作ではないようで、画質自体は決してクリアーではありませんけど、これまで見たことのあるものよりは改善されています。

続いてM3です。幻のPVというべきでしょうか、若き日のカイルがカッコいいです。サウンドも素晴らしいですね。ここでは、(当然ですが、)アルバム・ヴァージョンではなくてシングル・ヴァージョンのほうが使われています。iTunesでは(featuring Gilby Clarke)となっているほうですね。カイルの持っている緑のリッケンバッカーが素敵です。(^^)

M4は、僕も始めて見るPVです。途中で入る画面効果のストップ・モーションやフラッシュ・モーションが、ちと時代遅れというか、いかにも素人っぽくて「???」という感じです。それさえなければ、素晴らしいPVだと思うんですけどね。(^^)

M5です。キャンディーのPVが、これくらいの画質で見れるということだけで嬉しいですね。カイルをはじめ、みんな若々しいこと!ナミダものの1本です。

M6〜M8は、ハリウッドのウイスキーでのライヴです。99年ですから、セカンドアルバム発表後のライヴでしょうか。画質も音も編集もいいですねぇ。カイルを入れて4人編成のバンドということで、カイルも本当に楽しそうです。M6ではタンバリンを叩きながら歌い、M7とM8ではエレピを弾きながら歌います。M7で画像にノイズ(マスター・テープのトラキングずれでしょうが)僕も大好きなM8では、名曲を見事なハーモニーで聴かせてくれます。日本ではステージで聴くことができなかったけど、京都新風館のリハーサルでカイルが歌ったことを思い出してしまいました。でもね、照明の関係でベースの人のほうが目立っちゃってますよ。(^^;

M9は94年のハリウッドのトルバドールでのライヴです。キーボードやヴァイオリン(この曲では出てきませんが)も入った大所帯でのライヴですので、迫力は十分ですね。実は、僕はアメリカのファンの人から譲ってもらったこの日の映像を持っているのですが、確かめてみたら別角度のものでした。そのビデオには画面に93年の日付が入っていたのですが、カイルの公式盤の日付が正しいでしょうから、おそらくカメラの設定ミスなんでしょうね(笑)。この日のライヴでは、オージェイズの「992の冒険」のカバーも飛び出していますので、できればオフィシャルの映像でフルに見てみたいものですね。

M10(とM15とM17)は、ミント・クラブでのライヴです。ベーシストはM6〜M8と同じですし、曲目からみても同時期のライヴと思われます。カイルはギターを弾きながら楽しそうに歌っていますね。髪は短くて、どこかジャクソン・ブラウンみたいです。(笑)ついでに順番は前後しますが、M15は、ポールの名曲のカバーです。ここではアコースティック風のアレンジが面白いですね。M17では、カイルは椅子に腰かけて歌っています。こうしてじっくりと聴くほどに、曲の良さを思いますね。(^^)

M11は、2000年のハリウッドでのライヴです。白黒の映像が、G&Dのジャケットを彷彿させてくれますね。弾き語りですが、いい感じです。それにしても、名曲ですよねぇ。(^^)

M12は、ハリウッドのラルゴでのギグで、ギターは、カイルの盟友のパーセノン・ハックスリーです。ですから、ハーモニー・ワークもさすがですね。(^^)

M13もハリウッドでのライヴです。カイルの容から考えると、今よりも少し前の映像のように思えますね。少しオーソドックスすぎるきらいもありますが、美しいバラード・ナンバーです。

M14は、97年のハリウッドのルナ・パークでのライヴです。これは画質的には一番良くないのではないでしょうか。デジタル処理で、人物はくっきりと背景はノイジーな効果を出しています。実は(笑)、この日の映像も先述の人から譲ってもらって持っているのですが、これは全く同じ映像が元ネタでした。この日のライヴは、ゴー・オール・ザ・ウエイのカバーも飛び出すし、なによりもバンドのノリもいいので、(観客席からの映像では、無理だったとは思いますが、)ぜひとも単独で作品にしてもらいたかった1本ではありますね。

M16は、ワールド・フェスティバルでのライヴです。ギターのバッキングに乗って、カイルが切々と歌い上げるバラードです。美しいメロディーのいい曲ですね。

M18は、ネブラスカ大学でのライヴです。体育館のバレー・コートの中で、犠牲者に捧げる黙祷の後、カイルが歌い始めます。ネットで流されているPV同様に、映像のコラージュが効果的にはさまれています。観衆全員のスタンディング・オベイションでカイルを送っていますね。(^^)

さて、ラストのM19です。どのテイクだろうかと思っていのですが、僕もコーラスで参加している京都新風館の映像でした。(^^) カイルは日本語で曲紹介をしてから、歌い始めます。やっぱり名曲ですね。カイルは、ニュー・アルバムのタイトル・トラックにすると言っていましたが、それにふさわしい曲だと思います。もし、広島のライヴでカメラが回っていたならば、演奏の出来にかかわらず、ここでは広島のテイクが使われていたのではないだろうかと思っています。「この曲を広島に捧げます」というカイルのコメントとともに....。
前にも書いたのですが、この日は、ステージ直前の控え室でカイルがこの曲の練習(コードの確認)をしているときに僕がアドリブでコーラスをつけて遊んでいたのです。で、この日もアリアンのバックコーラスをつけてステージから降りる時に、いきなりカイルに「ラストの曲で、さっきのコーラスをつけてくれ」と言われて、そのままステージでコーラスを(控え目に)つけたんですよ。その時のことをまた思い出してしまいました。
...なんて思っていたら、曲の最後にクレジットが「KYLE VINCENT (with Tsutomu Kubota)」と入るじゃないですか。(^^)僕にとっては、本当に記念になる1本となりました。

というところで本編は終わりです。M18とM19をラストに配置するところに、カイルの意図が見えていると思いますね。

続いて、ボーナス・トラックです。M20は、1999年のライヴで、観客の入っていない野球場での演奏です。昔のベースボールのフィルムのコラージュが印象的ですね。

M21は往年のポップ・バンド、ヘイウッズとの共演で「恋のあやまち」です。ジグソーでもおなじみのヒット・ナンバーですが、大先輩との共演でカイルも嬉しそうですね。

そしてM22です。これまたパーセノンとのアコースティック・デュオですね。朝っぱらから(笑)見事なハーモニーを聴かせてくれています。サイトには「パジャマ」と書いてありましたが、アメフトのシャツでしたけどね。この曲でボーナストラックは終わるのですが、最初に書いたようにまだボーナス・トラックがありました。ファーストが出た時のTVの映像ですね。ここだけでもいろんな映像があるのですが、ラストのデヴィッド・ボウイの笑顔が(一瞬ですが)印象に残りますね。

全体的に見ると、PVはともかく、ライヴ・トラックはホーム・ビデオや古い録画のビデオをもとに作られているのがわかります。現在のPVと比較しても、画質的には決してほめられたものではありません。それでも、カイルがクオリティの高い楽曲たちを活き活きと唄っている姿は、本当に素晴らしいものだと思います。ファン以外にアピールするには画質的に辛いかもしれないけど、ファンにとっては本当に『宝物』となる1枚ですね。

そうそう、今回のDVDには付属のブックレット類はありませんでした。ですから、僕の撮った「奇跡の1枚」は、今回もおあずけになってしまいました。まあ、カイルの公式ライヴ・アルバムが出るときまで、楽しみはとっておくこととしましょうか。(笑)

では、また次回に。


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