第214回 PORTSMOUTH 1980

  さて、今回はアッシュの新しいライヴ盤です。1980年のライヴで、2枚組でのリリースになります。この頃のライヴが高音質で聴けるのは嬉しいですね。あとは、内ジャケットでマーティンが持っているのがハマーのベースというところも嬉しいところです。(^^)

30枚組ボックスの中にも同じ曲順で2枚組のライヴがありますが、あっちはGUILDFORDで、こっちはGUILDHALLというクレジットです。もしかしたら同じなのかな?
[追記]アッシュマニアのFさんから連絡が来て、「GUILDHALLがポーツマスで、80年2月15日、GUILDFORD CIVIC HALL は2月12日でしたよ。」ということで、無事に別の日の録音ということでした。

disk 1

1.DOCTOR
 オープニングにふさわしい1曲です。やっぱりカッコいいです。マーティンのヴォーカルが少し出てないけど、そんなこと関係ないですね。ギターの掛け合いのカッコよさは半端ないです。
2.BLIND EYE
 マーティンの声は出始めましたが、少しフェイクを入れています。約束事の多い曲だけに、きっちりキメてくれてますね。
3.THE WAY OF THE WORLD
 早くも大作の登場です。マーティンのベースが目立つので、迫力がありますよ。ちょっとコーラスが薄いかな?演奏は完璧ですね。
4.LIVING PROOF
 このへんになると、マーティンのヴォーカルも本調子です。本当にいい感じですね。(^^)
5.THE KING WILL COME
 名曲登場ということで、観客席も盛り上がっています。ローリーも随分と余裕を持ったソロを弾いてくれますね。
6.LIFELINE
 アッシュファンの間でも人気の高い曲ですが、本当にカッコよく聴かせてくれます。アンディーのフレーズはやっぱり涙モノですね。
7.INSOMNIA
 ニューアルバムからの選曲ということでしょう。他の曲に比べたら少し弱いかもしれないけど、得意のブギー調ですから、そつなくキメてくれます。

disk 2

1.PHOENIX
 ここで来るかという曲順ですね。大作ですが、ここでは14分くらいで比較的コンパクトにまとめています。
2.BLOWIN' FREE
 この曲も、ラストナンバー以外で持ってくるのは珍しいところです。バンドも観客も楽しそうです。
3.QUEEN OF TORTURE
 ここでまた珍しい選曲です。マーティンのヴォーカルが唸っています。(^^)
4.HELPLESS
 後のライヴでも度々取り上げられることになる曲ですが、ここではニューアルバムからの選曲という位置づけです。コーラスは以外にも厚く聴かせてくれますよ。
5.JAILBAIT
 ライヴも佳境です。お得意のブギー・ナンバーの登場ですね。おそらくラストナンバーだと思われます。
6.BAD WEATHER BLUES
 アンコールの1曲目ということでしょうか。後のアッシュのライヴではアンコールの定番曲となりました。この曲のハーモニーツインはいつ聴いてもカッコいいなぁ。
7.TOO MUCH MONKEY BUSINESS
 このアルバムの目玉のひとつですね。前にコンピレーションに入ったことはあるけど、30枚組ボックス同様に、こうしてライヴの流れで聴くとひときわですね。チャックベリーのロックンロール・ナンバーを本当に格好良く迫力満点に聴かせてくれます。

全体的には、奇麗に録音されていると思います。特筆すべきはマーティンのベースです。マーティンのベースの迫力が上手く収録されています。それだけに、音の迫力が半端じゃありません。マーティンのファンには堪らないアルバムだと言えるでしょう。

では、また次回に。